米国勢調査によると、ニューヨークには映画制作、建築、出版関連の企業がそれぞれおよそ1000社に上る。ファッションを含むデザイン会社は2000社をはるかに超え、美術館など文化施設も充実しており、アーティストやライターが多数居住している。クリエイティブビジネスがこれほど集中する都市は、米国ではニューヨーク以外に見当たらない。 ニューヨークでは「ウォール街」が金融界を象徴するように、「マディソン・アベニュー」は広告関連ビジネスを指す。この地域に、広告関連会社が数多く集まっているためだ。ファッションウイークや大規模なアートフェアであるアーモリーショーなど、ニューヨークではクリエイティブ分野をリードする主要イベントが開催される。