観光業界が厳しさを増す中、貸切バスなどの事業を行う松山市の「奥道後交通」が3月末にバス事業と旅行事業を廃業していたことがわかりました。 会社によりますと「奥道後交通」は従業員が14人、貸切バスの事業のほかタクシー事業と旅行業を手がけ、ピークだった平成3年から5年にかけては年間およそ8億円の売り上げがありました。 しかし、規制緩和に伴う新規事業者の参入などで売り上げが減少していたところに、新型コロナが追い打ちをかけ、昨年度の売り上げはピーク時の1%ほどに減少し、経営が悪化していました。 このため、会社は3月末、四国運輸局に貸切バスの事業の廃止届を出し、旅行業の廃業も決めました。 所有する6台のバスはすべて売却先が決まっていて、残るタクシー事業は松山市内の事業者に譲渡するということです。 一方で会社自体はそのまま存続させ、新たな事業を検討しているとしています。 奥道後交通は「売り上げの確保が厳