ケインズの思想 - 池田信夫 blog

ケインズは、疑いもなく20世紀のもっとも重要な経済学者だが、現在の経済学界では、その影響はマクロ経済学の入門書以外にはほとんど残っていない。学部でIS−LM図式などを勉強した学生は、大学院ではそれがもう過去の理論だと教えられ、まったく別の「新しい古典派」理論を学ぶ。そこには、非自発的失業も名目賃金の硬直性もない。 しかしケインズの『一般理論』（ウェブで全文が読める）を読んだ人は、ここからどうやってIS-LMが出てきたのか不思議に思うだろう。その翌年、いろいろな批判に答えてケインズが『一般理論』のエッセンスを15ページにまとめた論文では、彼は一貫して不確実性こそ自分の理論のコアであることを強調し、均衡理論的な解釈を拒否している。 投資水準は資金需給の均衡ではなく、予測不可能な未来についての投資家の心理で決まるので、それが完全雇用を実現する保証はない。他方、その資金をもつ資産家は、不確実性

[rawpower521]

『資本主義のエンジンが、リスクをとって利潤を追求する企業家精神だという点では、ケインズもナイトもシュンペーターも（そしてマルクスも）一致している。それが欠けていることが日本経済の最大の問題』

[masato611]

、不況や失業を引き起こすのは、こうした金利生活者の不確実性回避的なバイアスなのである。したがってケインズは、こういう状況では（バイアスから自由な）政府が有効需要を創出する政策が必要だと考えたが、政府に

[nowheremann]

「資本主義のエンジンが、リスクをとって利潤を追求する企業家精神だという点では、ケインズもナイトもシュンペーターも（そしてマルクスも）一致している。それが欠けていることが日本経済の最大の問題」

[riywo]

経済は知らないけど、ケインズは至極当たり前のことを言っている気がする。そうすると今の経済学者って何やってんの？制度が不確実性を補完するという案には賛成です。

[sarutoru]

→人間社会に原罪として存在する不確実性・計算不可能性を見据え制度設計するには、人為的に予測可能なリスク回避への注力だけではすまされないのだなと

[walkinglint]

> 資本主義のエンジンが、リスクをとって利潤を追求する企業家精神だという点では、ケインズもナイトもシュンペーターも（そしてマルクスも）一致している。それが欠けていることが日本経済の最大の問題だが、標準

[castle]

「不確実性こそ（ケインズの）理論のコア」「投資水準は資金需給の均衡ではなく、予測不可能な未来についての投資家の心理で決まる」「資本主義のエンジンは、リスクをとって利潤を追求する企業家精神」

[emptiness]

メモ

[BUNTEN]

「企業家精神」「が欠けていることが日本経済の最大の問題」デフレ下でアニマルスピリット発揮したら破滅でっせ旦那。(^_^;)