東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)への立候補の意向を固めている現職の小池百合子知事(71)に対しては、エジプトのカイロ大を卒業したとの学歴を疑問視する見方がたびたび取り沙汰されてきた。小池氏は卒業証書を開示して真っ向から反論するものの、今年に入ってからも「学歴詐称工作に加担した」とする元側近の手記が話題になった。毎日新聞の記事などから小池氏とカイロ大を巡る40年余を振り返る。 カイロ大卒業時にはピラミッドで… 「父が石油関係の仕事をしていたという理由だけでエジプト行きを思い立ったんです」。1982年11月15日、毎日新聞の記事は小池氏がエジプトに渡ったきっかけを伝えている。記事中、小池氏の言葉はこう続く。「アラビア文字はどちらから読むのかも知りませんでした」 一方、後年の自著「希望の政治」で小池氏は、将来的に必要とされる言語を考え、国連の公用語にアラビア語が加わるというニュース