(2ページ目)「なぜ高畑勲さんともう映画を作りたくなかったか」――鈴木敏夫が語る高畑勲 #1 | 文春オンライン

死ぬまでにもう1本高畑の作品が見たい 氏家さんは徳間書店の社長、徳間康快と同じ読売新聞の出身。経営者としても仲がよく、徳間の葬儀では弔辞を読んでもらいました。そのお礼を言いに訪ねていくと、氏家さんはしみじみと語りました。「徳さんはすごかったな。会社から映画まで自分でいろんなものを作った。あの人は本物のプロデューサーだった。おれの人生は、振り返ると何もやってない。70年以上生きて、何もやってない男の寂しさが分かるか」 僕は返答に困って、愚にもつかないことを言いました。「マスメディアの中で大きな役割を果たしているじゃないですか。日本テレビの経営を立て直したのも氏家さんでしょう」。氏家さんは「ばかやろう！」と怒鳴りました。「読売グループのあらゆるものはな、ぜんぶ正力（松太郎）さんが作ったものなんだ。おれたちはそれを維持してきただけだ。おれだって何かひとつ自分でやってみたい。そうしなければ死んでも

[mmsuzuki]

“現実には50人からいる動画マンの仕事はなくなり、ひとりで線を描かされるアニメーターは疲弊して壊れてしまう。それでも、高畑さんはやりたいと言いだしたら聞きません。スタッフは次々に倒れ、消えていきました。

[mogmognya]

となりの山田くん観たことないけどみてみるか。人を壊してまで作った作品とはどういうものかみてみたい。

[suzukiMY]

『日本のアニメーション制作の基本システムを作った（略）ひとりの人間が描いた線で作りたいという。現実には50人からいる動画マンの仕事はなくなり、ひとりで線を描かされるアニメーターは疲弊して壊れてしまう』

[FeZn]

となりの山田くん、観てみるかな……

[chintaro3]

「そういう日本のアニメーション制作の基本システムは高畑さんたちが作ったものです。でも、高畑さんは『山田くん』のとき、そのシステムをやめたいと言いだした。」

[esper]

大変そう

[hana3hana]

“問題は作り方なんです。まわりの人間を尊重するということがない人なんで、スタッフがみんなボロボロになるんです”

[Bi-213]

“氏家さんは「ばかやろう！」と怒鳴りました。「読売グループのあらゆるものはな、ぜんぶ正力（松太郎）さんが作ったものなんだ。おれたちはそれを維持してきただけだ。”

[unamuhiduki12]

氏家さんは徳間書店徳間康快社長と同じ読売新聞の出身。氏家「徳さんはすごかったな。会社から映画まで自分で色んなものを作った。あの人は本物のプロデューサーだった。おれの人生は、振り返ると何もやってない」

[dekaino]

母を訪ねて三千里も当時の製作体制では現場が地獄絵図になるの不可避なやり方で作られてる

[osknabe]

高畑さんってそういう人だったんだ。貴重な話ですね。続きが楽しみです。

[Windfola]

ここまで解っていていざやらせるとなったら雁字搦めにしないのすごいよな。

[bn2islander]

“おれの人生は、振り返ると何もやってない。70年以上生きて、何もやってない男の寂しさが分かるか”氏家さんにそこまで言い切られると凡人の立つ瀬がですね（この人の一番わかりやすいたとえはナベツネの盟友です）