生物学的インセンティブ・システムに抗う（読書メモ：『欲望について』） - 道徳的動物日記

欲望について 作者: ウィリアム・B.アーヴァイン,William B. Irvine,竹内和世 出版社/メーカー: 白揚社 発売日: 2007/12/01 メディア: 単行本 クリック: 3回 この商品を含むブログ (5件) を見る タイトル通り、欲望という事象についての本。 第一部では「欲望」という事象の基本的な性質が描写され、第二部では「なぜ人間（や動物）は欲望を持つか」という命題や欲望の発生や解消に関わるメカニズムについて、心理学や生物学などの科学的な理論になされる。そして、「欲望とどうつきあっていくか」と題された第三部では、歴史においてたびたび人間の破滅や苦悩の原因となってきた「欲望」という事象にどう対処すべきかについて、様々な宗教や哲学者たちが編み出してきた理論的回答や実践的な対処法が紹介される。 正直いって、ある程度生物学や心理学をかじってきた身からすれば第二部の内容は既知の

[DavitRice]

セルクマ

[maturi]

欲望否定の哲学と欲望肯定の哲学　｜　ソドムとゴモラ、バベル、ノア…　欲望に対する警戒心はバブル崩壊とか公害とか以前のはるか昔からインプレスされてるよな…

[a-kotani-b]

アーミッシュ社会は高い出生率で知られている。商品経済に接続していないから人間の活力が商品生産へと漏れないのだ。人間の生殖力を経済によって空費するのが資本主義の目的（テロス）である。

[l08084]

面白そうな本だけどkindleないのか…

[maeda_a]

“彼らは、自分の求めるものは世界が与えてくれると想像している。自分の思うとおりに世界を変えられると思っているのだ。その彼らにとって、何にせよ「受け入れる」というのは敗北を認めることである”

[gidooom]

読みたくなった。進化によって得たシステムをいい感じに欺いて利用できれば良い

[p_shirokuma]

欲望の進化系のざっとした話と、欲望への対処についてのざっとした話か。食べ合わせとしては、ちょっと買いたくなる。