或る恩人の死によせて。 - Everything you've ever Dreamed

生きるというのは自分の居場所を見つけて維持することではないだろうか。その目的のために人は働いたり学んだりする。人生ってやつをシンプルに分解すればそんなもんだろう。失業期間中、普通に働いていてはなかなか見ることの出来ない昼間の街とそこに暮らす人たちを観察することが出来た。僕は人生のほとんどすべての時間を同じ地域で過ごしている。つまり昼間の街を観察することは自ずと自分の過去との邂逅になってしまう。商店街の片隅にある懐かしい商店。その店は中学のときの友人の実家で、３０年近い昔（昭和６３年）、部活動を引退したあとの秋から冬にかけて何もやることのなくなった僕はよくそこの二階に入り浸っていた。優等生でもヤンキー不良でもなかった。そしてそれらの取り巻きにもなりたくもなかった僕には居場所がなかった。優等生は崇拝するほど優秀な頭脳を持っていなかったし、ヤンキー不良はスタイルに固執するばかりの退屈な存在でしか

[Delete_All]

或る親しい人の死について思ったことを書きました。

[lli]

部長の死(未確認)と差がありすぎる

[Dr-KID]

「人を信頼し何も言わずに任せるほうがずっと地味で地道ではるかに難しい」→その通りと思った

[s_dango]

心打たれる名文だった

[kaomojiblog]

名文

[sushisashimisushisashimi]

“生きるというのは自分の居場所を見つけて維持することではないだろうか。その目的のために人は働いたり学んだりする。人生ってやつをシンプルに分解すればそんなもんだろう”

[kmartinis]

こういう情けなくも思い出となっている居場所は大切。

[cho-zu]

仕事上がって読んで泣いた。

[nisisinjuku]

"自分の情けない時期と対峙せざるを得なかったからだ。"振り返ると恥ずかしいのは今も変わらんのでは？僕は会いたいやつには会えるときに会っとくってのが持論だったりする。ロマン少なめだが後悔は少なくしたいしね

[neofreudian]

もー。朝っぱらから泣いちゃったよー。「だがおじさんたちのように、人を信頼し何も言わずに任せるほうがずっと地味で地道ではるかに難しいことなのだ。」分析家も、このおじさんたちのようにあるべく精進します。

[Shin-JPN]

そう、葬式にすら出ない/伝わってこないような仲でも間違いなく恩人。人生は生きるものではなく生かされているもの。

[jmako]

就職が決まって文章に勢いがでてきたね。（読んでないけどwww

[karaage]

フミコ先生の更新嬉しい、うまくコメントすら出来ない素晴らしい文章

[kun-maa]

そういう居場所はなくなっちまったな…

[munetak]

こういう場所、たまに思い出す。/きれいなフミコフミオ氏

[cild]

まだバブルの残滓ありましたよね…

[necDK]

最後まで落とさず感動するものだった。戻らないあの日あの時あの感情

[kenzy_n]

かえらないあの日の思い出