ジョセフ・ヒース「ウォーク(正義に目覚めた一部の左派)は戦術・信条において裸の王様・女王様である：リベラリズムの皮を被った反自由主義」(2021年6月23日)

ウォーク政治活動を理解する上で最も重要なのは、これは伝統的なタイプの「反自由主義」とは異なっており、「反自由主義的リベラリズム」の一種であると考えた方がよいということだ。 Joseph Heath: Woke tactics are as important as woke beliefs Woke language hides illiberal tactics in liberal aims Posted by Joseph Heath on June 23, 2021 ここ数年、進歩主義を装った反自由主義が世を覆いつつあったが、ついにアメリカのリベラルたちは団結して行動を起こし始めた。リベラルたちは、「ウォーク」〔woke、社会問題に対して目覚めた(=wake)人々を指す〕の政治活動やイデオロギー的影響力の拡散を阻むために、いくつかの組織を創設したのである。〔ウォークと戦う〕リベラル

[hobo_king]

“同意できない表現を検閲しようとする人々は、こうした弱者への曖昧な危害を場当たり的に指摘することで、自分たちが行っているのは検閲ではないと独り合点できるのである”　この辺の文章、暴きっぷりスゴいな。

[yota3000]

“リベラリズムの皮を被った反自由主義”というのは私も同じように感じていた。後半部分は特に参考になった。最近SNS等でもよく見かける言動がロジカルに説明されていると思う

[kozakashiku]

"このようなやり方で危害の適用範囲を広げていけば、実質的にあらゆる行為は有害であると解釈できてしまえるほど危害という概念が拡散してしまい、表現の自由の土台は徹底的に掘り崩される。"

[pongeponge]

『彼・彼女らは、「自分の気に入らないことをしたという咎で他者を罰するには、その人が自分を傷つけたと主張すべきだ」という考え方を、明示的にか暗黙的にかはともかく内面化している』最近見るアレ系の人の行動

[yatimasan]

極端な個人主義においては自らを被害者化するのが最適戦略になってしまうのよな。被害者ポジションを取り合う闘争が不毛なのは然り。素直に闘争する方がまだマシ。加害者の顔をする覚悟を持とう

[yujimi-daifuku-2222]

キャンセルムーブを行う者達と、批判に向き合わない彼らの心理、戦術への対処法が容赦なく記されている良記事。/日本の良識的なリベラルの中でもこうした知識が一般化して欲しいですね。

[BigHopeClasic]

ウォークを切断しないとリベラルは自壊するだけだから正しい。あいつらは「ネットde真実」という意味で正しくネトウヨのミラーリング。

[warulaw]

これ本当そうで、日本のラディカルフェミニストが属するであろうウォーク左派はリベラリズムとは真逆なんだよ。彼女らの動きはリベラリストとして断固反対したい。

[miruna]

はてサのことが書いてある。戦時中の敵性言語の検閲も民間が行った自主検閲だったよね。terfに同調するわけじゃないけど。

[nakakzs]

正直今の対立って「保守」対「リベラル」ってのものはとっくに崩れていて、それらの名を借りた「自由」対「規制（束縛）」、「寛容」対「不寛容」の戦いになっているのではないか。

[tikani_nemuru_M]

トランスレイシャルに関して、哲学の専門家をもってしてもトランスジェンダーとの根本的な差異を示すことができないことの明白な証拠であろう＞レベッカ・トゥベル論文への「キャンセル」

[hz75hz]

“自殺率の高い社会的グループに属する人を動揺させることは、「危害」と見なされるべきであり、表現規制を正当化する十分な理由となる、という主張における「危害」の概念は、擁護できるものではない。”

[nessko]

こういうのって、むしろ全共闘世代の方なんかが、自分たちが学生だったころのことふり返って実のあるアドバイスなり「そんな心配せんでもいいよ」みたいなのでもええんやけど、なんか言えそうな気がするんだが

[animist]

これは本当にそうだな。表現の自由を制限する時の危害とはどのように定義されるべきなのか。コロコロ転がるサッカー選手がアンチフットボールなのと同様に、すぐ自分を被害者ポジションに置こうとする者は…(以下略

[tokage3]

"若者の多くが心理的な回復力を欠いているのは間違いのない事実だと思っているが、かように繊細にふるまうことを促すような政治的動機もまた働いていると認識することは重要だ。" なるほど海の向こうは大変だ。

[karkwind]

なるほどねぇ

[hagakuress]

日本の左側そのまんまだな「ウォーク左派が不寛容で権威主義的な政治と結びついている」

[skypenguins]

“それは明白に検閲(という反自由主義的な対応)の要求であったが、撤回要求(というリベラリズムと整合的な行動)の名目の下で行われていた。”

[pipechair]

「そういう人も中にはいるし、そういう人は実際迷惑」程度に読んでいかないと見誤るなあ、という強い言葉の記事と翻訳だなと。正義も暴走はするんですよ。

[ScarecrowBone]

「反自由主義的リベラリズム」

[Humisawa]

リベラルを名乗りながらリベラリズムの伝統や原理に積極的に反しようとするああいうポジションに「ウォーク左派」「反自由主義的リベラリズム」のような名前が与えられていたのはありがたい

[timetrain]

近年山ほど見るツイフェミを始めとする表現規制者たちのやり口についての分析としてとても納得できた。傷ついた！と叫ぶのが当初はやって、主語がでかくなるあたりも大体そういう意識だろうなと推測できる事例多数

[gryphon]

タイトルが

[ashigaru]

Economistのilliberal leftでも書かれていたよね。"populists and progressives feed off each other pathologically...Criticising your own tribe’s excesses seems like treachery. Under these conditions, liberal debate is starved of oxygen. "

[shoot_c_na]

“「穀物商は貧しい人から略奪している」という意見自体は公にしてよいとしても、穀物商の家の前に集まった興奮した群衆の前でそう連呼すること(が許されるか)は全く別の問題である”

[KoshianX]

さすがのジョセフ・ヒース、明晰だなあ。翻訳も読みやすい。やっぱ大事なことはJ.S.ミルにすべて詰まってるな。「明白かつ現在の危険」の基準をぐだぐだにしてしまってるのが今のお目覚め左派ってことか

[worris]

もしかしてこれを日本語で読んで「反自由主義的リベラリズム」の撞着語法に気付いていない人が多いのでは。リベラルvsウォークの構図を顕在化させることが、反動勢力を利することがないように立ち回らないと。

[dot]

既視感が強い行動原理だ。

[junglejungle]

今のリベラルって、自分が不快なものを弱者を勝手に代表して正義ヅラして攻撃し、それへの反発を弱者への攻撃にすり替えている卑怯モノです。

[tkrd]

「いちじくの葉」論法、という言葉を初めて知った。

[xxix29]

知的退行感ある。

[Clock0311]

walkじゃなくてwokeなのね。“「自分の気に入らないことをしたという咎で他者を罰するには、その人が自分を傷つけたと主張すべきだ」という考え方”言語化がうまくて流石学者さんであるなあと。

[yingze]

まんまハテサ

[rag_en]

“反自由主義”っていうとちょっとわかりづらいけど、まぁつまりは『思想・表現の社会主義＝「Social Justice」』だよね。

[lont_in]

はてなでよく見る自称リベラル勢の心性を的確に表してるな

[yarumato]

“表現を検閲したい人々が、処罰を正当化する方法。活動家も、自分の心をかき乱す事実だけでは、その表現が害であると見なすには不十分だと分かる。それゆえ彼らは、表現は身体的・心理的危害を与えると言い張る。”

[triggerhappysundaymorning]

味方と思って取り込んだら看板取られちゃう的な.

[noki32]

「危険」を基にした批判も他の表現を増やす等の穏当な主張なら賛同できる場合もあるんだけど自分達が不快な表現は一切存在してはならないというような過激な主張をする人が多すぎる。

[tick2tack]

「反逆の神話」作者の本領発揮。/　弱者という権力の濫用/　これに限らず思考・議論・運動において結論・結果ばかりみてプロセスの妥当性が軽視されがちなのが問題だと思ってる。「不利なエビデンスは隠す」みたく

[arukam]

ここでよく聞くのはそういう話ばかり見ようとしてるからですよね？これもネット蛸壺化の一部だと自覚しないの？極端な事例ばかりの世界にしようとする手口ってトランプが退場してもまだ滅びてなかったんか。