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「自分はこんなに優秀なのに…」日本社会で根強い「平等幻想」が生み出す「大きな不満」(片田 珠美)
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「自分はこんなに優秀なのに…」日本社会で根強い「平等幻想」が生み出す「大きな不満」(片田 珠美)
根性論を押しつける、相手を見下す、責任をなすりつける、足を引っ張る、人によって態度を変える、自己... 根性論を押しつける、相手を見下す、責任をなすりつける、足を引っ張る、人によって態度を変える、自己保身しか頭にない……どの職場にも必ずいるかれらはいったい何を考えているのか。発売たちまち4刷が決まった話題書『職場を腐らせる人たち』では、ベストセラー著者が豊富な臨床例から明かす。 背景にある構造的要因 職場を腐らせる人を変えるのはきわめて難しい。しかも、自分が悪いとは絶対に思わず、自己正当化に終始する思考回路に拍車をかけるような構造的要因が現在の日本社会にはいくつもある。その最たるものとして、次の三つを挙げておきたい。 (1)平等幻想 (2)渦巻く不満と怒り (3)「自己愛過剰社会」 まず、戦後の民主的な社会で驚異的な経済成長を成し遂げ、一時的にせよ「一億総中流社会」を実現した日本では、平等幻想が浸透したが、その後格差が拡大するにつれて、この幻想を持ち続けるのはきわめて困難になった。もはや風前