サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
セキュリティ
gendai.media
SNSで絶大な人気を誇る広島県安芸高田市の石丸伸二市長(41)が、7月に迫った都知事選への出馬を表明した。 前回記事『都知事選に出馬表明した安芸高田市・石丸伸二市長は「恫喝裁判」「73万円踏み倒し裁判」で相次ぎ敗訴…!それでもSNSで大絶賛される若きエリートの「実像」』に引き続き、石丸市長の言動をつぶさにウォッチしてきた取材不足氏が、その「素顔」を明らかにする。 都知事を目指す石丸氏の斬新すぎる提案 東京都内のイベントで出馬宣言をした翌日、石丸伸二氏は広島市で会見を開いて正式に都知事選への立候補を表明。「東京の過密を解消して世界一住みやすい町にできる」などの抱負を語った。 しかし、これまで紹介してきた事実を踏まえた上でこの会見を見ると、石丸氏へ不安を抱いてしまうのも無理からぬことである。 東京の過密を解消するということは、人口を減らすということだ。まさか出生率を下げようというのではないだろ
都知事選に出馬表明した安芸高田市・石丸伸二市長は「恫喝裁判」「73万円踏み倒し裁判」で相次ぎ敗訴…!それでもSNSで大絶賛される若きエリートの「実像」 SNSで絶大な人気を誇る広島県安芸高田市の石丸伸二市長(41)が、7月に迫った都知事選への出馬を表明した。 前編記事『「こいつら殺されても仕方ないよな?」暴走する支持者たち…SNSで大絶賛される安芸高田市長・石丸伸二氏「人気の正体」』に引き続き、石丸市長の言動をつぶさにウォッチしてきた取材不足氏が、その「実像」を明らかにする。 恫喝をでっちあげて敗訴 石丸伸二氏は、これまでに訴訟を2回起こされ、いずれも敗訴している。 石丸氏が起こしたトラブルの中で最も深刻なのが、前編記事でも言及した「恫喝でっち上げ事件」だ。被害の大きさと故意性において、その悪質さは群を抜いているため、詳しく解説しよう。 発端は、議会中にいびきをかいて居眠り(後に軽い脳梗塞
「こいつら殺されても仕方ないよな?」暴走する支持者たち…SNSで大絶賛される安芸高田市長・石丸伸二氏「人気の正体」 いよいよ7月に迫る東京都知事選。すでに立憲民主党の参議院議員である蓮舫氏が名乗りを上げ、現職の小池百合子都知事との一騎打ちになるのではないかとも言われている。 そんな中、中国地方から一人の男が出馬を表明した。広島県安芸高田市の石丸伸二市長だ。旧態依然とした地方議員をことごとく論破する姿が注目を浴び、SNS上では「他の議員たちとIQが違い過ぎる」などと絶賛の声も多い。 主に石丸氏が出演する市の公式YouTubeチャンネルの登録者数は、自治体では最多の約27万人。歯に衣着せぬ発言はXでも健在で、本人の公式アカウントのフォロワー数は今や約40万人にものぼる。 はたしてその「実像」とは——。これまで石丸市長の言動をつぶさにウォッチしてきた取材不足氏が、正体を明らかにする。 異例の市長
あれはもう、パンチドランカーだな。打たれ過ぎて正気を失い、本当はもう限界なのに、ガンガン前に出ていく—自民党旧岸田派の議員がこう呆れるほど、岸田文雄総理はいま「ハイ」になっているという。 推薦人が集まらない? 5月26日に行われた3つの選挙。最も重視された静岡県知事選で自民推薦候補が敗北。東京都議補選でも自民党は一議席も獲れず惨敗。さらに、総理のお膝元である広島県府中町の町長選挙でも、自民党推薦候補が大敗。府中町の選挙には、総理の長男で秘書の翔太郎氏が応援に入ったにもかかわらず、野党系候補にダブルスコアをつけられた。 本来なら責任を感じて即辞任を申し出てもおかしくないほどの敗北の連続。ところが、日中韓首脳会談のために26日からソウルを訪問していた総理は、選挙総敗北の情報を聞いても、素知らぬ顔だったという。外務省関係者が明かす。 「日中韓首脳会談で韓国の尹大統領と久しぶりに会いましたが、4月
中国が米国を追い抜くという話はどうなった? 投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェットの金言は数多くあるが、「メディアが賢ければ賢いほど、投資家は繁栄する」もその一つだ。 皮肉やブラック・ジョークが好きなバフェットの言葉だから、この言葉は「読み替える」必要がある。つまり「メディアが賢くないから、投資家が繁栄しない」ということだ。 もちろんバフェットは、かつては永久保有銘柄とされたワシントン・ポストを始めとする多数の「メディア」に投資してきた。実際、初期のバフェットの成功には、ワシントン・ポストだけでは無く多くの新聞社の成長が貢献している。 また、ロイター 2014年8月15日「米バークシャーがチャーター株保有、ディレクTV株減らす=報告」を始めとする映像メディアにも積極的に投資してきた。 だが、そのメディア業界に精通しているバフェットが、メディアの「報道」に対しては辛口だ。例えば「新聞の最
毎年1回は受けることが義務付けられている職場健診。健診結果の異常を示す「*」がついた数値には、実は気にしなくて良いものもあれば、今すぐに再検査を受けなければならないものもある。果たしてあなたは診断結果の本当の意味を理解しているだろうか。 BMI・血圧・尿糖・眼底など項目別にその検査結果の正しい見方を解説した『健診結果の読み方』(永田宏著)より一部抜粋してお届けする。 『健診結果の読み方』連載第16回 『健診結果が出たら「血小板数(PLT)」必ずチェック! 数値が高いと起きる「恐ろしい」事態とは』より続く 血糖値とは 糖尿病が心配な中高年にとって、血糖値は最も気がかりな健診項目のひとつです。職場健診では、必須項目となっています。 血糖値は血液中のブドウ糖濃度のことです。単位は「mg(ミリグラム)/dL(デシリットル)」。血液100cc当たりに溶けているブドウ糖の量(重さ)になります。
「人類学」という言葉を聞いて、どんなイメージを思い浮かべるだろう。聞いたことはあるけれど何をやっているのかわからない、という人も多いのではないだろうか。『はじめての人類学』では、この学問が生まれて100年の歴史を一掴みにできる「人類学のツボ」を紹介している。 ※本記事は奥野克巳『はじめての人類学』から抜粋・編集したものです。 サファリルックで「未開の地」へ? そもそも、人類学とは何でしょうか。みなさんは人類学という言葉を聞いたとき、どのようなイメージを思い浮かべるでしょう。サファリルックのような服装で「未開」の部族に入り込み、フィールドワークをつうじてその人たちの文化を明らかにする学問? たしかにそれもひとつの見方です。ただ、それはある意味で固定化されたイメージにすぎません。 たとえば最近では、デヴィッド・グレーバーによる『ブルシット・ジョブ――クソどうでもいい仕事の理論』(2018年)が
マスコミはほとんど報じない 新聞やテレビではまだほとんど報じられていないが、NTT(日本電信電話)法の廃止の是非などを論じるはずの総務省の審議会(情報通信審議会)の答申案の取りまとめ作業が遅れ始めている。先月中に開始するはずだったパブリックコメントの募集が始まってもいない状況なのだ。 こうした遅延の背景には、直近まで法改正作業を軌道に乗せられなかった岸田・自民党政権に対する、総務官僚たちの不振感がある。 総務省は昨年暮れに、自民党の政務調査会から、付随する電気通信事業法や外為法の改正案を整えて、来年春の通常国会にNTT法の廃止法案と共に提出するよう義務付けられていた。ところが、ここへ来て、総務省は岸田政権の迷走ぶりを目の当たりにし、自民党が来年春まで政権を維持できる可能性が低いとみるようになり、もともと不本意だったNTT法の廃止について旗幟を鮮明にする必要がないと判断したという。要するに、
「金村は二桁勝利できる」 新庄マジックが止まらない。交流戦最初のカードとなった阪神との初戦は、1番に抜擢した水谷瞬が効果的なヒットを重ねるなど、若い選手が躍動。さらに2戦目には、先発投手の山﨑福也を6番に起用すると、先制タイムリーを放つ。 新庄剛志監督が「理想は2ゲーム。直接対決で抜かすのが、いちばんドラマチック」と、交流戦期間中にパ・リーグ首位のソフトバンクを射程圏内に入れる目論見に向かって、昨季日本一の古巣に連勝。 2年連続最下位だったチームは、なにが変わったのか。球団OBの金村暁氏が解き明かす。 「暁、ちょっといいか?」 新庄監督が球場にいた金村氏を呼び寄せたのは、4月の末のことだった。 「金村(尚真)を5月8日あたりで先発に戻そうと考えているんだけど、どう思う?」 2016年から7年間、1軍コーチとして阪神の鉄壁投手陣の構築に尽力した金村氏に意見を求めた新庄監督の「金村先発復帰プラ
138億年前、点にも満たない極小のエネルギーの塊からこの宇宙は誕生した。そこから物質、地球、生命が生まれ、私たちの存在に至る。しかし、ふと冷静になって考えると、誰も見たことがない「宇宙の起源」をどのように解明するというのか、という疑問がわかないだろうか? 本連載では、第一線の研究者たちが基礎から最先端までを徹底的に解説した『宇宙と物質の起源』より、宇宙の大いなる謎解きにご案内しよう。 どうやってダークマターを見つけるのか 先の記事で、理論的に予言されるダークマターの有力候補について、ちょっとだけご紹介しました。本記事では、それぞれについて詳しく説明してみたいと思います。 最も有力な候補と目されているのは、WIMPと呼ばれる未発見の素粒子です。「弱い相互作用をする重い粒子」という意味の英語の頭文字を取って、そうした性質をもつ粒子の総称として名付けられました。重さは、陽子の100倍(約100G
2014年に発表された、いわゆる「増田レポート」は日本の地方都市の存続危険性を浮き彫りにするものとして、メディアでさかんに取り上げられた。だが、その指摘は受け入れがたい部分も多く、批判が多かったのも事実だ。その点は前編記事「「消滅可能性都市」10年後の増田レポートへの「強烈な違和感」…拭えない「上から目線」の感覚」において指摘している通りとして、10年後の改訂版が出た今も、人口戦略会議の論理には問題があるのではないかと、筆者は指摘する。 過疎自治体リストとの違い ところで、こうしたリストに近いものに、例えば、国が作る過疎自治体のリストがある。 過疎自治体は、人口減少率、高齢者または若年者比率、そして財政力指数をもって指定される(これらを「過疎地域の要件」という)。いま全国で885、全自治体の51パーセントが過疎だ。 この要件のうち、若年者比率は若い女性の数と相関するので、消滅可能性自治体と
自民党幹部が激昂する相手 「国民を舐めてるとしか思えん!」 自民党幹部がこう激昂する相手は、参議院議員の今井絵理子氏である。なぜ党内でこれほど怒りを買っているのか。
新書を読むことが大好きで、学生時代には新書を読み漁って3000冊を読破したという書評家・渡辺祐真さん。 学生時代に出会った「天才」に教えてもらった、新書を読むことが重要である理由とは? そして、渡辺さんが見出した「究極のインプット・アウトプット術」とは? 前回に引き続き、新書の魅力や面白さを存分に語ります(前編はこちら→「「新書3000冊」を学生時代に読破した読書家が語る、新書を読むことが「最高の暇つぶし」だと確信している理由」)。 出会った中で最高の天才 手当たり次第に読んで、未知の分野に出会うという乱読の経験をさせてくれた新書だが、精読の訓練をさせてくれたのもまた新書だった。 そのために思い出話を聞いてほしい。大学生の私には強く憧れている教授がいた。言語学の教授で、専門はキリシタン語学。 キリシタン語学とは何か。戦国時代にフランシスコ・ザビエルなどのイエズス会が日本にやってきたが、そ
新書を読むことが大好きで、学生時代には新書を読み漁って3000冊を読破したいう書評家・渡辺祐真さん。 どうして新書にハマったのか? 新書の面白さとは何か? そして、若い人にこそ新書をオススメする理由とは? 全2回で、新書の魅力や面白さを存分に語ります(後編は翌日公開)。 困ったら新書を頼っていた 何か困ったら、Googleなどの検索エンジンを頼ることが当たり前になって久しい。調べ物をしたい、暇つぶしをしたい、流行りを抑えておきたいなど、あらゆるニーズは「オッケー、Google」の一言でなんとかなる。 平成生まれの私は、検索エンジンがない世界などほとんど考えられないのだが(小学校の情報の時間では、検索エンジンの使い方を学んでいた)、自分の人生を振り返ったとき、何か困った際には、検索エンジンよりも頼っていたものがあることに思い至る。 それは新書だ。 新書とは本の一形態。文庫より少し縦に長くて、
プロだけが気づいていたこと…週刊文春トヨタ記事の「社外取締役」告白は、歴史を画する記事だった 牛島信の眼 「巨弾レポート」の内実 今年2月、週刊文春に「豊田章男トヨタ会長はなぜ不正を招いたのか」と題する「巨弾レポート」が掲載された(2月29日号)。「『全部愛人だと言われている二人の側近女性』との本当の関係」という思わせぶりな見出しもある。 しかし決定的に重要なのは、目次の見出しにある「現役社外取締役が実名告白『一家言ある副社長を次々放逐した』」とある部分である。コーポレートガバナンスの観点からいえば、これは歴史を画する「巨弾」と評価できるだろう。 トヨタが過半の株を有する上場会社・日野自動車での不正が公表されたのは2022年3月4日であった。以来、トヨタが25%弱の株式を有する上場会社・豊田自動織機について2023年3月17日、100%子会社であるダイハツ工業について同年4月28日に不正が
「ChatGPT」の次にOpenAIが仕掛ける「世界革命」...アルトマンCEOが主導する「UBI」とは 「終わりのない成長を目指し続ける資本主義体制はもう限界ではないか」 そんな思いを世界中の人々が抱えるなか、現実問題として地球温暖化が「資本主義など唯一永続可能な経済体制足りえない」ことを残酷なまでに示している。しかしその一方で、現状を追認するでも諦観を示すでもなく、夢物語でない現実に即したビジョンを示せる論者はいまだに現れない。 本連載では「新自由主義の権化」に経済学を学び、20年以上経済のリアルを追いかけてきた記者が、海外の著名なパイオニアたちと共に資本主義の「教義」を問い直した『世界の賢人と語る「資本主義の先」』(井手壮平著)より抜粋して、「現実的な方策」をお届けする。 『世界の賢人と語る「資本主義の先」』連載第27回 『「海岸のゴミ」が「カネ」に変わる⁉...新しい「人間関係」を
根性論を押しつける、相手を見下す、責任をなすりつける、足を引っ張る、人によって態度を変える、自己保身しか頭にない……どの職場にも必ずいるかれらはいったい何を考えているのか。発売たちまち5刷が決まった話題書『職場を腐らせる人たち』では、ベストセラー著者が豊富な臨床例から明かす。 渦巻く不満と怒り 誰もが不満と怒りを募らせているのが現在の日本社会である。なかには、強い被害者意識を抱いている人も少なくないが、その背景には、わが国が「貧乏国」になったことがあるように見える。実際、バブル崩壊から約30年間ほぼゼロ成長が続いた結果、中間層の所得が大幅に落ち込んでいる。 中間層の定義はさまざまだが、日本の全世帯の所得分布の真ん中である中央値の前後、全体の約6割から7割にあたる層を所得中間層とした場合、「2022年7月に内閣府が発表したデータでは、1994年に505万円だった中央値が2019年には374万
医師の卵たちが6年間を過ごす医学部。倍率も高ければ、学費も高い。狭き門をくぐり抜けた一部の人間のみが知る謎に包まれた世界だ。 本記事では、日本の社会問題が凝縮された「風俗街の病院」での経験が話題になった女医が、自らの過去を振り返りながら、知られざる医学部の裏側を明かす。 持つ者と持たざる者。前者に占められた医療界の異様な実態が浮かび上がってくる。 医学部に「マグル」はほとんどいない 私は小中高と地方の公立校を出て、都内の医学部に入学した。 「東大生の親の6割が年収950万円以上」というデータが話題になったが、地方出身者からすると、やはり医学部も華々しい世界だった。 まず医学部では「親が医者」なのは当たり前で、教授や講師と話す時も、世間話は最初に「親御さんは医者?」が挨拶代わりになる。 これは就職先の病院を決める面接でも聞かれることだ。それを採用に影響させることは法的にグレーだと思うが、そも
出版取次大手の日本出版販売(日販)が、コンビニエンスストアに雑誌や書籍を配送する事業を、2025年2月には終了するという。2023年10月26日、共同通信社が報じた。現在、日販は全国のファミリーマートとローソン計約3万店に配送している。共同通信社によれば、撤退後は、セブンイレブンに配送しているトーハンが配送事業を引き継ぐ方針とのことだ。 いよいよ本格的な紙離れの影響が出てきたか、という印象である。コロナ騒動で電子書籍の売上は伸びた一方で、紙の書籍の売上は落ち込みつつあり、リアル書店の数も減少した。日版のコンビニからの撤退は、これまで堅調と思われていたコンビニですら、紙の雑誌・書籍の売上が落ち込んでいることを如実に表している。 しかし、今回の決定を冷静に見る識者も少なくない。というのも、以前から大手コンビニは雑誌の取り扱いを徐々に縮小するのではないか、という噂が流れていたためだ。というのも、
美男美女で知られる福岡は数々の芸能人を生んできた。Gカップの美ボディでその名を轟かせ続けているセクシー女優・九野ひなのさんもその一人。 そんな彼女との同棲気分が味わえる最新デジタル写真集『のぼせもん』の発売を記念して、知られざる彼女の日常と地元・福岡のことをきいてみました。 『怪獣8号』に夢中! ―最近の「マイブーム」を教えてください! インドアでお家に籠るのが好きなので、漫画やアニメをよく見ています。最近ハマってるのは『怪獣8号』ですね!アニメから見始めたのですが、漫画も全巻買いました。 ―撮影スタッフは肌のキレイさにびっくりしました。美容の秘訣を教えてもらうことはできますか……?
原発停止を決定した根拠と経緯 ドイツに『Cicero』という独立系の月刊誌がある。ローマ時代の政治家兼哲学者であったキケロからの命名だろう。2004年の発刊だが、戦後、多大な影響力を誇ってきた『シュピーゲル』誌がいつの間にかすっかり左傾化してしまったこともあり、今や保守の言論誌として貴重な存在だ。 そのキケロ誌が22年夏、経済・気候保護省(以下・経済省)に対し、ウクライナ戦争勃発後、原発停止が決定されるにあたって、省内でどのような議論が行われたのか、その経緯のわかる通信記録や議事録の閲覧を求めた。EUでは、環境に関する情報については、市民全員に官庁の情報にアクセスする権利が保障されている。 ドイツで最後の3基の原発が止まったのが23年4月15日。当時はエネルギー危機の真っ最中で、専門家のみならず、元来、原発アレルギーの激しかった国民の間でも、原発の稼働延長を支持する声が上がり始めていた。
「虎に翼」の核でもある憲法第14条の背景 放映後に、毎日のようにX(旧Twitter)のトレンドに上がるNHKの朝ドラ『虎に翼』。主人公寅子だけでなく、登場人物に一喜一憂し、生き様に自分を重ね、共感する人が増えている。 5月27日からの週は、寅子の兄の戦死、夫の戦病死、父の病死……多くの人が直面したであろう「戦争と死」が描かれた。5月30日の放送回では、父親によって隠されていた夫・優三の死が今も消化できず、悲しむことさえ封じ込んでいた寅子の感情が一気に露呈するシーンに涙した人も多かったことだろう。寅子は夫の想い出とともに泣きながら焼き鳥を食べる。そして食べ終わってふと焼き鳥を包んでいた新聞紙を見ると、そこに書かれていたのが「日本国憲法」だった。 この場面は、第1回目のドラマ開始の冒頭のシーンと繋がっている。終戦から1年後の1946年(昭和21年)11月3日に公布された「日本国憲法」。そのシ
前回の記事では、新NISA制度がスタートしてからの感触を、つみたて投資のプロフェッショナルである、なかのアセットマネジメントの中野晴啓さんにお聞きしました。ふたを開けてみると「オルカン」ブームになり、それを懸念しているとのこと。今回は「オルカン」を含めたインデックスファンドとアクティブファンドの関係性について伺っていきます。 インデックスファンド時代の終焉が近づいている インタビュアー 川崎さちえ(以下、川崎):前回の記事では、NISA制度が始まってみたら「オルカン」(オールカントリー)のファンドに集中してしまい、それが懸念点とのことでした。オルカンを買った人は、「え? ダメなの?」と思うかも知れませんが、そんなことはないですよね? 中野晴啓さん(以下、中野さん):「オルカン」は全世界に分散投資ができるインデックスファンドなので、市場の動きそのものに準じた運用成果になります。世界の株式市場
「高齢者が亡くなり、成人向け雑誌が売れなくなったら書店は終わり」…人口1万4000人の町に唯一残った書店の店長が語る 書店の閉店が加速度的に進んでいる。アルメディアの調査データによれば、2000年に2万1495店あった書店数は、2020年には1万1024店まで減少したという。20年で1万店以上が消滅したのだから、恐るべき減少数と言うほかない。出版不況の影響も無視できないだろうが、WEBで手軽に本を買い求められるようになったことや、電子書籍の普及も背景にあるだろうし、日本全体の少子化や人口減少の影響を受けていることも間違いない。 とりわけ、地方の書店は一層厳しい状況におかれている。筆者の出身である秋田県羽後町は、人口がかつて2万人を超えていたが、現在は1万4000人を割ってしまい、著しい過疎化が進む。最盛期にはチェーン店を筆頭に3店の書店があったが、今では1店が営業を続けるだけだ。現存する唯
「関係者から糾弾されますよ」 親からの虐待やネグレクト、死別や経済的な理由などから、家庭での養育が困難な子供が保護される児童養護施設。全国に約2万5000人の入所児童がいる児童養護施設だが、秘匿性が高いことからも、施設の実態や子供たちの不遇な家庭環境に対する認知は行き届いていない。 こうした福祉の暗部に切り込んだ作品のひとつが、漫画『それでも、親を愛する子供たち』(新潮社)だ。 5月9日に発売された第一巻では、母子家庭で育ち、7歳で施設に保護された女児が登場する。彼女の母は、覚せい剤使用等で前科があり、あげく交際相手との痴話喧嘩の末に傷害事件を起こし、現在は服役している。創作であってほしいと願いたくなるような家庭環境はすべて実話がベースであり、全国の児童養護施設には近しい境遇を抱える児童も少なくないという。 「今後、これから作品で取り上げる児童の両親は、当然のように累犯者もいます。なかには
「終わりのない成長を目指し続ける資本主義体制はもう限界ではないか」 そんな思いを世界中の人々が抱えるなか、現実問題として地球温暖化が「資本主義など唯一永続可能な経済体制足りえない」ことを残酷なまでに示している。しかしその一方で、現状を追認するでも諦観を示すでもなく、夢物語でない現実に即したビジョンを示せる論者はいまだに現れない。 本連載では「新自由主義の権化」に経済学を学び、20年以上経済のリアルを追いかけてきた記者が、海外の著名なパイオニアたちと共に資本主義の「教義」を問い直した『世界の賢人と語る「資本主義の先」』(井手壮平著)より抜粋して、「現実的な方策」をお届けする。 『世界の賢人と語る「資本主義の先」』連載第22回 『「財政赤字は問題なし」…アメリカが信じる先進的な「積極財政」のパラダイムシフト』より続く 財政論と左右のねじれ 興味深いのは、ほかの多くの政策論議と異なり、財政論を巡
中国は、「ふしぎな国」である。 いまほど、中国が読みにくい時代はなく、かつ、今後ますます「ふしぎな国」になっていくであろう中国。 そんな中、『ふしぎな中国』に紹介されている新語・流行語・隠語は、中国社会の本質を掴む貴重な「生情報」であり、中国を知る必読書だ。 ※本記事は2022年10月に刊行された近藤大介『ふしぎな中国』から抜粋・編集したものです。 融梗(ロンゲン) 中国は、言わずもがな漢字の国である。『ふしぎな中国』のまえがきでも述べたが、中華民族は漢字を紡いだ神話や物語を子々孫々へと語り継いで、こんにちまで生き延びてきた。 いまで言う国家公務員試験にあたる「科挙」は、隋の文帝が587年頃に始め、清末の1905年頃まで続いたが、その出題内容は法律や経済ではなく、「四書五経」(大学・中庸・論語・孟子、易経・書経・詩経・春秋・礼記)の理解だった。 私が留学していた頃の北京大学でも、文系の最高
住宅買い取り策は奏功するのか 中国の不動産市況の悪化に歯止めがかからない。今年4月、主要70都市の新築住宅価格は前月比0.6%下落した(単純平均)。 不動産市況の悪化が止まらないため、不動産デベロッパーのドル建て社債に加え、人民元建て債権のデフォルト懸念も高まっている。不動産バブル崩壊の後遺症は深刻だ。 5月17日、中国政府は不動産市況の悪化を食い止めるため、国内で売れ残った住宅在庫の買い取り策を発表した。 かなり思い切った政策とはいえるのだが、その効果について疑問視する向きも多い。この措置では、地方政府は銀行から借り入れを行い、不動産業者から住宅の在庫を買い取る。買い取った住宅は、低所得者向けの住宅に仕立て直し、低価格で販売する。 重要なポイントは、住宅に対する需要が回復し価格の下落に歯止めが掛かるか否かだ。地方政府の財政状況が悪化し、銀行の不良債権が増加するリスクもある。 今回の発表を
捜査関係者が証言する。 「2019年10月、A医師は赤穂市民病院で75歳女性の頸椎の手術を執刀し、神経を損傷させる事案を起こしています。 女性は認知症のため、自ら訴訟を提起することはなかったのですが、兵庫県警はこれを悪質だと判断しました。 2023年1月には捜査一課が赤穂署内に専従捜査班を立ち上げ、慎重に捜査を進めてきた。そしてこの5月、A医師が業務上過失傷害の疑いで書類送検されたのです」 A医師本人を直撃 5月某日、記者が帰宅したA氏を直撃すると、こう答えた。 「記事にはたいへん迷惑しています。書類送検のことは知りません。(他の事案でも)刑事告訴されていますから、いつか必ずされるとは思いますが……」
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『現代ビジネス [講談社]』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く