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ゼロからわかる南スーダン「国づくり大失敗」の真相(栗本 英世) @gendai_biz
膨らむ軍事費といびつな軍隊 23万人という総兵力は(実数が17万人だったとしても)、南スーダン程度の国... 膨らむ軍事費といびつな軍隊 23万人という総兵力は(実数が17万人だったとしても)、南スーダン程度の国の規模からすると並はずれて巨大である。隣国のケニアやウガンダは、2万人から4万人程度にすぎない。内戦が終結した時点で、SPLAの兵力は4、5万人だった。 なぜ数倍に膨れ上がったのだろうか。これには二つの理由がある。 第2次スーダン内戦が終結したとき、南部スーダンにはSPLA以外に数十の軍隊が存在した。新政府は、内戦中スーダン政府の支援を受けてSPLAと戦っていたこれらの軍隊を、政府の内側に取りこむ必要があった。それは、和解と平和構築にとって必須の過程であったが、その結果、SPLAは肥大化することになった。 さまざまな軍隊は、将兵をつなぎとめるために、実態よりも高い階級を与えていた。SPLAに統合されたとき、降級は行われず、元の階級のままであった。それに見合うかたちで、SPLA将兵も昇級させ
2017/04/20 リンク