他人や自分を「ケアする」ことは、じつはとてつもなく高度な営みだった（丸尾 宗一郎） @gendai_biz

困っていたり弱っていたりする他人を気遣い、世話をする——「ケア」という、このいっけんシンプルな営みには、じつは様々な可能性が秘められていた。ケアについて様々な角度から考えてきた書籍シリーズ「シリーズ ケアをひらく」（医学書院）を手がける白石正明氏へのインタビューをお届けする（以下は「群像」8月号に掲載された「ケアが語られる土壌を耕す 編集者・白石正明に聞く」を一部編集したものです）。 「ケア」ってなんだろう 医学書院の「シリーズ ケアをひらく」は、2000年に刊行をスタートした。「ケア」というテーマのもと、看護師、医師、哲学者、精神科医、美学者など様々な書き手が参加し、これまでに40点の書籍を世に送り出してきたシリーズだ（2021年6月時点）。専門家だけではなく、一般の読者にも広く受け入れられており、発行部数2万部を超える書籍は13点にものぼる。 社会的な評価も高い。シリーズの作品は、大宅

[t-kawase]

非常に面白いインタビューだった。医学書院のシリーズの裏話も中井久夫先生のエピソードも良い。僕も教員という職業柄「ケア」のことは多少考えているつもり。万人に通じる最適解などない世界。

[natu3kan]

ケアするのも体力や知識がいるからなあ。共感しにくい事も共感する風にしないと癒されず、自分の非と立ち向かう段階に行けないとか。自分をケアする場合でも認知的不協和を抱えて拗れたりするし。

[wkatu]

『僕は「言語化できない」と言っていますが、じつは言語化というのは、「しゃべる側」の問題じゃない。「受け取る側」の問題なんですよ。』

[florentine]

ここ最近考えたり読んだ本が出てる。『患者の話は医師にどう聞こえるのか』『近代の〈物神事実〉崇拝について』『診断の社会学』とかも面白いよ。小説読み書きするひとはナラティブや生成論に馴染みあるだろうし

[shimeji_029]

“とにかくそこでの看護師さんの行動に圧倒されました。なぜなら単純に、彼ら彼女らは困っている人に平気で手を出せるからです。”

[movesinthefield]

“「理論」というものの多くは、問題がいつまでも変わらないという設定で作られているけれど、現場にいるとそれについて話しているうちに問題そのものが時間の中に溶けてしまう”

[ciel18m]

おもろ。感覚が近いのですんなり入ってきました。いいヒントいただいたなぁ。

[bokmal]

“論理で考えていることを行為の場に移すと、その論理の前提がどんどん崩れていっちゃう。僕にはそれこそが一番おもしろくて快感がある”“どうして論理が交通事故を起こしているのか…そういう現実を扱うもの”

[songsfordrella]

國分功一郎氏の『中動態の世界』は様々な示唆に富む良い本でした(自分にはけっこう難しかったけど)。ここで紹介されている他の本も読んでみたいなあ。

[matone]

“はじめから心から救おうという人は心を救えない。でも、「あなたが経験した事実を教えてください」と好奇心丸出しで聞いていくと、結果として信頼を得られる” 何度か読み返したくなるインタビュー。