反・衛生パスポートのための準備運動──連帯主義と生-資本に抗する｜西迫大祐×塚原東吾（前編）

現在、世界各地でワクチン接種を証明する衛生パスポートの導入が「感染症対策」という大義のもと進められている。我々はいかにしてこの古くて新しい「社会的排除」に抗うことができるのか。日本国内での導入を前に可能な選択肢を探る。 僕たちはみな同じ船に乗っている？ 辻陽介（以下、辻） まず最初に僕の方からお二人の対談を企画させて頂いた動機についてお話しさせていただきます。 ご存知のように、現在フランスを筆頭に、世界の様々な国、地域でワクチン接種を証明する衛生パスポートの導入、つまり、公共交通機関や飲食店、ショッピングモールなどにおける接種証明書の提示の義務化が、政府や自治体によって進められているという状況があります。 現状（2021年9月3日時点）で日本においては具体的な法制化の流れは生じていませんが、菅総理や分科会の尾身茂会長が接種証明書の活用を示唆するような発言をしていたことなどもあり、今後どうな

[genosse]

問題意識自体を否定はしないが、感染リスクに晒されながらもサービスを提供しているエッセンシャルワーカーから見て、リモートで仕事ができる知識人がこういう議論を展開しているのは、非常にグロテスクに映ると思う

[KoshianX]

うん、やっぱりJ.S.ミルは大事だなと思わされる対談。私権制限にならないようにワクチン接種証明書を出すと割引になるみたいな方向のほうがいいのかなあ? 予防的介入はダメというの表現規制でも言える話だよなあ

[mmsuzuki]

“その不能ゆえか穏当さゆえか、生政治をろくに行うことができない政府に対して、本来なら生政治に抗うところの市民が「生政治をもっと厳密に行え」「我々を統治せよ」と要求しているという、いささかねじれた状況が

[paravola]

（論点はよくまとまってるけど、津波が足元まで来てから準備運動、みたいな。内容は喫煙やワクチンでリバタリアニズムがずっと研究してきたことと同じ）「衛生パスポート」

[maturi]

積極的に協力しないもの、非協力的に見えるもの・排除、隔離を行う、ないしはその者の行動の自由を制限するということが、一体どこまで許されるのか、あるいはそもそも許していいものなのか

[miruna]

馬鹿な客に感染させられやすい労働環境のエッセンシャルワーカーほど賃金が安いという身も蓋もない現実の前にこの手の人文系インテリの正しさはどこまで通用するのか

[kirarichang]

ふむ、

[anguilla]

なんか議論の前提が間違ってると思うんだけど