医師にも患者にもバイアスだらけ 『医療現場の行動経済学』 - HONZ

京都大学の本庶佑特別教授のノーベル医学生理学賞受賞が決まり、日本中が湧いている。この素晴らしい快挙の一方で、医療現場では混乱も生じているようだ。がん治療の現場で、医師が手術を選択したにも関わらず、患者側からオプジーボを使用したいと相談があるようなのだ。なぜ、患者側はそう考えるのか。本書は、その「なぜ」に答える本である。 当然のことだが、医師はオプジーボの存在は知りつつ手術を選択している。冷静に考えれば、患者もそれはわかるだろう。しかし、生きるか死ぬかの瀬戸際で、毎日のように「オプジーボで命を救われました」という報道を目にしている患者の気持ちもわかるような気がする。 このような医療現場の意思決定について、現在の医療ではインフォームドコンセント（説明と合意）という手法が一般的にとられている。しかし、情報さえ提供すれば、患者は合理的な判断をできるのだろうか。本書の執筆チームは、ここに昨年ノーベル

[kimurahayao]

紙の本の2,592円を逡巡している私のバイアスを取り除いて欲しい。

[otihateten3510]

こういう部分を頑張らないと、医療の実効性上がらない段階に来てるよね。しかし医者や病院や患者というのは難しい、人間は難しい。

[hharunaga]

“プロスペクト理論の「損失回避」を促すような言い方で恐縮だが、要するに「買わなきゃ損」の一冊といえる” ←笑。著：大竹文雄、東洋経済新報社。

[maturi]

大竹文雄氏

[fandango_track0212]

これ買う

[takahiro_kihara]

10/10図書館入荷。