みすぼらしい探偵に落ちぶれたアドルフ・ヒトラーを描く、歴史改変奇譚──『黒き微睡みの囚人』 - 基本読書

黒き微睡みの囚人 (竹書房文庫) 作者: ラヴィ・ティドハー出版社/メーカー: 竹書房発売日: 2019/01/31メディア: 文庫この商品を含むブログを見るヒーロー物の要素と第二次世界大戦以後の戦争を統合して描いた、ギーク&ポリティカルとでもいうような『完璧な夏の日』などの著者ラヴィ・ティドハー最新邦訳は、ヒトラーが失脚し、ロンドンに移り住んで探偵になった日々を描く改変歴史奇想譚だ。栄光の座を追われ、理想の追求も不可能となり、心の底から嫌悪するユダヤ人たちからも仕事を受けねばならなくなったみじめな彼の姿は、アウシュヴィッツ＝ビルケナウ強制収容所に収容されている一人の作家が、生と死の境目で夢見た〝時間と場所を隔てた別世界〟のもので──と、なかなかに複雑な構造をとっている。 そうした、想像することで最悪の日々を耐え抜いている作家のアウシュビッツでの地獄のような日々(ヒトラーの探偵譚とは、交互

[OkadaHiroshi]

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[hobbling]

ヒットラーがアメリカに移住してSF作家になってる「鉄の夢」系の話だな。

[atoz]

『完璧な夏の日』と同じ作者による最近作。

[maturi]

　サムネの絵柄が柳沢きみを感

[mugi-yama]

すげえ…