コラム：2022年のドルは緩やかに下落、1年後の対円は110円割れも＝内田稔氏

１２月７日、２０２１年も残すところわずかとなったところで、新たな変異株「オミクロン株」が市場に混乱と動揺をもたらした。内田稔氏のコラム。写真は１１月撮影（２０２１年 ロイター/Murad Sezer） ［７日 ロイター］ - ２０２１年も残すところわずかとなったところで、新たな変異株「オミクロン株」が市場に混乱と動揺をもたらした。これに限らず、今年は経済活動の正常化が期待されたものの、コロナ禍の収束には至っておらず、サプライチェーンの正常化は想定されたほど進んでいない。秋口以降の資源価格の高騰も、世界的なインフレ懸念を巻き起こした。それに伴い為替相場もめまぐるしい動きをみせた。本稿では、２０２１年の円相場を振り返るとともに、２０２２年の主要１０通貨（Ｇ１０）の先行きを概観しておく。 今年の円相場は独歩安となる場面が目立った。Ｇ１０通貨に対する円の名目実効相場（均等ウェート）は、年初と比べて

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"インフレへの警戒が続く場合（中略）円には再び強力な下押し圧力が加わる見込みで、ドル／円も今年末における購買力平価（９８．２５円、ＩＭＦ算出）から２割を超えるオーバーシュートを演じても不思議ではなく"