既得権の社会学 - 社会学者の研究メモ

再び教科書のための頭の整理のメモです。 最近は社会学でも「既得権」という考え方に反応する人が増えているような気がします。これも先日のエントリでちょっと触れた「社会学者の構造改革派バイアス」の表れにみえなくもないです。が、社会学を救うというわけじゃないのですが、今回はちょっと別の視点から論じてみます。 ここでは、レントについて、社会学的な概念を使うとどういうことが言えるのか、ということを検討します。（その他の面での既得権の話（機会不均等の話など）---こちらの方が本流の社会学には親和的なんでしょうが---はしていません。） まずはおさらい。レントとは、簡単に言えば市場価格から乖離して上乗せされた価格の部分のことです。レントによって、その事業への新規参入が阻止されたり、あるいは逆に退出をコントロールしたりします（準レント）。で、レント・シーキングとは、レントを獲得するための政治的・社会的活動で

[n_y_a_n_t_a]

答えはないに等しいけど納得。そして池田信夫は最悪な例である。

[yuiami]

専門家システムに不信を持つ人々に対してそのSにコミットさせるためには、「真実」を説くという方法はダメで、「誠実な自己開示」しかない/求められたら誠実(≠polite)に説明し、できるだけ明快に情報を開示する。

[holyagammon]

あとでよむ

[Yamakatsu]

がちだなーと思ったら社会学者!

[medicineman]

どんな本だ＞この本はあまりに説明が下手で、その下手さ加減はもはや奇書の域に達しており

[prisoneronthewater]

フム。

[nabeso]

信頼問題めんどくさいよー。ギデンズ流よりルーマンの方が好きだが、こっちはこっちでめんどくさい話か

[h-hirai]

「レントの非効率性」「人々が素朴に受け入れている価値観を利用した利権」「専門家システムに対する不信」「どこまでいっても専門知識の正しさで説得できない」「誠実に情報を開示しているようにみえるかどうかしか

[umeten]

＞レントとは、市場価格から乖離して上乗せされた価格の部分のこと／レントによって事業への新規参入が阻止されたり、逆に退出をコントロールする／レント・シーキングとはレントを獲得するための政治的・社会的活動

[REV]

レントによる超過利益で、他のレント支払いの原資にしていたり。

[kurokawada]

確かに良い経済学者と悪い経済学者を見分けることは簡単なことだとは思えませんね。経済学者がお互いに「あいつの言っていることはデタラメ」と罵りあっているように見えますし。

[namawakari]

お見事。あと、真顔に吹いた。

[omicron]

とても納得させられた良エントリー。知識をひけらかすんじゃなくて、信頼される態度が大事ってことなのね。池田先生のブログを読んだ後だったので、ひどく腑に落ちる話だった。

[karpa]

不覚にも真顔写真にやられる

[shinichiroinaba]

この問題に万能薬はありません（とギデンズ先生は身をもって示された）。ゆえに人はしばしば暗黒卿への道を（以下略）

[maturi]

すごくどうでもいいが、ギデンズをデギンズとうろおぼえている人が少なからずおられるようだ。（google調べ）