大和田敢太「ハラスメント根絶のために」 - 紙屋研究所

日本共産党の理論誌「前衛」の2023年6月号、7月号、8月号で上中下にわたる大型論文が載った。 滋賀大学名誉教授である大和田敢太の「ハラスメント根絶のために——実効力ある包括的なハラスメント規制の原点」という論文である。 ぼくはハラスメントに苦しみ、精神疾患に追い込まれている一人として、この論文を切実な気持ちで読んだ。 前衛 2023年 06 月号 [雑誌] 日本共産党中央委員会 Amazon ハラスメントは個別事件ではなく組織・経営の問題 大和田論文で重要と思われた１点目は、ハラスメントは「個別の事件」として扱うのではなく、「組織の問題」「経営的課題」すなわち構造的な問題としてとらえるという把握である（引用の典拠を示す「上」は6月号、「中」は7月号、「下」は8月号の「前衛」のページ数。強調は引用者による）。 〔…略…〕現行のハラスメントに関する立法や政策を前提にして、その解釈や適用を試み

[repon]

ですよね “「進歩的組織」だから、構造的・経営的に組織としてそんな問題を引き起こすなどということはあり得ず" "個別の、遅れた意識の、特殊な個人による、特殊な事故に過ぎないのだ、という扱いをしがち”

[tick2tack]

組織内の人間（に限らず）はハラスメントを「組織の問題」でなく「当事者の問題」と捉えようとする、と。これ失念しがちだわ。/　普通でない人が起こす事と捉える問題も。差別もだが、普通の人はやってるもの

[zauberberg]

"日本政府はハラスメントのILOの国際条約を批准せず、ハラスメントを「違法」とせずに会社での「対策指針」作りを義務付けるに止まっている"←政府代表と労働者代表は賛成。経団連が務める使用者代表が棄権してた模様

[BigHopeClasic]

“大和田の解明は、つきつめれば権力に基づく労働者支配の根源的批判と「自由な合意に基づく対等平等な労使関係」に行き着くことになる。いわば資本主義的な労使関係の根幹に触れていく”

[Buchicat]

『暴力と紛争の“集団心理”』そのものだ。一見個人行動に見えるハラスメント（暴力）も実は集団の求めに応じるものとして組織に下支えされている。つまり最中にいる人が個人で対応するには限界があるということ。

[daaaaaai]

対策ベストプラクティス知りたい

[cinefuk]

"企業における通常の業務を通じた使用者の指示が原因の「業務型ハラスメント」を「業務上の範囲内」と、規制の枠外においてはならない。「どうしたらパワハラにならないか」という加害者（主に会社や上司）の都合"

[soramimi_cake]

"会社の無理な方針自体がパワハラを生む土壌(間接関与)""(幹部が関与・容認していた場合)組織内でそのハラスメントを認定し正すことはまず不可能…外部専門組織や専門家活用は必要に応じてどころか絶対不可欠”

[kiku72]

“　ぼくはハラスメントに苦しみ、精神疾患に追い込まれている一人”

[BUNTEN]

経営組織とかだと、組織全体をシステムとしてとらえた上で、どう運営すれば円滑に業務が遂行できるか、だの、急所はどこでどうつつけばいい方向に変わるかとか…俺はそんな芸当はできないな。orz