語り手が異常な小説が読みたい - 千年先の我が庭を見よ

「信頼できない語り手」という小説ジャンルがある。 信頼できない語り手（しんらいできないかたりて、英語: Unreliable narrator）は、小説や映画などで物語を進める手法の一つ（叙述トリックの一種）で、語り手（ナレーター、語り部）の信頼性を著しく低いものにすることにより、読者や観客を惑わせたりミスリードしたりするものである 信頼できない語り手 - Wikipedia 好きだな～そういう胡乱さ…。 でも私はもっともっと希薄なトラストを求めていて、語っている奴が人間なのか存在するのかどうかすら怪しく、言うなれば信憑性に欠ける信頼できない語り手の小説が読みたい。なんなら語っている内容の虚偽というよりは、存在の胡乱さの方を求めている。しかし読みた～い！と言ったところでインターネッチョの海で親切なウミガメが運んできてくれるはずもなく、自ら竿を持ち餌を撒かないかぎり得られないのである。 仕方

[ssids]

作品によってはこのカテゴリに入れること自体がネタバレだったりする

[take-it]

ドグラ・マグラを思い出したが、語り手が異常なのは間違いないにしても、「信頼できない語り手」というレベルを超えてるし「奇書」だからなぁ。。。/クリストファー・ノーラン「メメント」。小説版もある。

[mazmot]

語り手ではないのだけれど、「百億の昼と千億の夜」の視点が置かれた登場人物がわけわからんくて、子どものときに「なんかスゲえ」と思った記憶 / 新井素子の「絶句…」は語り手が異常といえば異常だ。すぐ拗ねるし

[morimarii]

ズバリ「語り手の事情」（酒見賢一）って本がありますよ。。

[MiG]

有名どころだとアガサ・クリスティ『春にして君を離れ』ナボコフ『ロリータ』あと短編だけど『黄色い壁紙』語り手以外も信用できない不穏さがありおすすめ。

[jamira13]

なんでここまで『ねじの回転』が出てないのか。最後まで手紙の主である語り手はガチでヤバい体験をしてるのか狂ってるのかわからないキワキワを楽しむ名ゴシック。

[ka-ka_xyz]

牧野修作品とか。「曖昧な」語り手の『屍の王』や、ヤバい主観世界とヤバい客観視点が交互に描かれる『だからドロシー帰っておいで』あたり。あと、シャーリー・ジャクスン『ずっとお城で暮らしてる』とか。

[nyankosenpai]

エムシュウィラー読んでるだけで信用しちゃう。やはりナボコフ、そしてジーン・ウルフではないでしょうか。『ケルベロス第五の首』月が複数ある物語って好きなんですよね

[ryotarox]

良い発想、文章も事例の選択も上手。他の記事も良い／これの映画版もできそう。／アゴタ・クリストフ『悪童日記』は／『アルジャーノン』は語り手の意識（と知能）が逆V字型に変容する。真ん中と両端が別人のよう。

[IkaMaru]

桐野夏生『グロテスク』はひたすら憎悪に満ちた姉の罵詈雑言で妹の悲惨な人生を描写するスタイルで、とてもつらい読書体験だった

[junetan]

奈須きのこ『DDD』、ココナッツ野山『ギスギスオンライン』、竜騎士07『ひぐらしの鳴く頃に』

[DFW]

『セバスチャン・ナイトの真実の生涯』

[deztecjp]

少し違うかもだけど、井上夢人『もつれっぱなし』、宮部みゆき『長い長い殺人』が、真っ先に頭に浮かんだ。

[nanakoso]

ディファレンス・エンジン

[hobbling]

吉村昭ってそんな幻想的なのも書いてるんだ／夢野久作「瓶詰地獄」

[arvante]

「宇宙船の管理AI」かつ「殺人事件の犯人」である存在の主観視点で物語が進んでいく『ゴールデン・フリース』。ロバート・J・ソウヤーのデビュー作にして傑作です。

[x100jp]

漫画でうまく処理した例で、ジャンプラの読切に1つ思い当たる良作はあるが……。「わん」

[nism]

こういうジャンル好きだと自覚させてもらえた。ブログもブコメも参考にします。ありがとう！

[m7g6s]

乙一作品とか？と思ったら書いてあった

[mujisoshina]

江戸川乱歩『人間椅子』はこれに近い雰囲気があるが、これと同じものを期待して読むと期待外れになりそう。

[lateralligator]

いいリストをありがとう。 ２冊思い浮かんだ:『ベル・ジャー』と『スパイダー』。語り手は精神バランスがおかしい。終始不穏。後者はクローネンバーグが映画化した。

[yamuchagold]

そんなに小説は読まないけど、我孫子武丸の『殺戮に至る病』はそんな感じかな。

[dkanikama]

ミルハウザーいれてるから信頼する。全部買ってみる。ありがとう。

[tomonotecho]

こういう小説読みたい！信頼できない語り手とか、最後にどんでん返しあるとか大好きだけど、そうと知ってしまうと面白さが半減するジレンマ

[ext3]

殊能将之「ハサミ男」

[kyoto117]

真っ先に「さよならを教えて」が出てきてしまうエロゲ脳。制限されない五感への凌辱の数々。エロゲという媒体をフル活用した怪作。

[centersky]

探偵が犯人のミステリって一覧作ってるやついたの思い出した

[kusomamma]

書き手が騙す「悪童日記(アゴタクリストフ)」、書き手が中二病「ライ麦畑でつかまえて(サリンジャー)」、書き手が永遠の中二病「地下室の手記(ドストエフスキー)」

[Caerleon0327]

湊かなえのアレとか？

[homarara]

信用でき過ぎる語り手っていないのかな？　知ってるはずないのに真相をバンバン述懐してしまうようなやつ。

[booobooo]

「新世界より」。異常とまで言えないがまあおもしろい

[frht]

森福都「殿」。ジョン・バース「夜の海の旅」。あと連想して「吾輩は蚤である」（昔のポルノ）ってあったなと。https://en.wikisource.org/wiki/The_Autobiography_of_a_Flea

[moandsa]

ドグラ・マグラ一度は読んでみたいけど、人生がどんどん所帯じみてゆっくり考え込んだり精神を(意図的に)病ませる状況ではない環境になってきて読む機会が遠のいてく。ハサミ男結構好きだったな。

[hilda_i]

森博嗣の『スカイ・クロラ』シリーズ/長野まゆみ作品。でもほぼ耽美系BLで読みづらい。万人向けなのは『45°』と『フランダースの帽子』。ぬるめは『レモンタルト』、濃い目は『あめふらし』『左近の桜』

[kanimaster]

安部公房『箱男』（函付き）というのがときどきヤフオクに出ていて、気になっている。異常な語り手を実体験出来そうな気がして。

[rain-tree]

すでに人気ブコメにあがってるから書いちゃうけどアゴタ・クリストフの悪童日記は読書体験として強く印象に残った作品。語り手が異常というのとはちょっと違うけど

[gimonfu_usr]

（ムズ） （河出『カリブ諸島の手がかり 』論創『十一対一』東京創元『悪徳小説家』。全部ミステリで形而上の意味を問うものでないから、ヘタしたらネタバレやけど某所で低評価の『悪徳…』、ワシは面白かった。）

[shikk06]

枡野浩一「結婚失格」（認知の歪んだ著者の私小説）、レオニー・スヴァン「ひつじ探偵団」（語り手が羊なので馬鹿）、木下龍也他「玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ」（信用できない詠み手短歌）

[the-hosi]

湊かなえ作品は多い印象