受精卵選別によって『異常』を選ぶ親たち - *minx* [macska dot org in exile]

やや古い記事になるけれど、HealthLawProf Blog 経由で The New York Times 紙の「 Wanting Babies Like Themselves, Some Parents Choose Genetic Defects」(12/05/2006) を読む。ろうや極度の低身長など、一般には「障害」「異常」とされる症状を持つ親が、生殖医療技術を使って意図的に同じ症状を持つ子どもを選択的に産むケースが少数ながらあるという話。 ここでいう生殖医療技術というのは着床前遺伝子診断 preimplantation genetic diagnosis のことで、受精卵が子宮に着床する前に染色体や遺伝子の以上の有無を調べるもの。中絶と違い、妊娠する前に全ては行なわれる。これは染色体異常のために妊娠の維持が難しい受精卵をあらかじめ判定するためにも使われるが、ダウン症などの「異常

[daen0_0]

イーガンが「万物理論」で提示している、単一のベクトルをもつ倫理から、無数のベクトルをもつ倫理への拡散。

[webmarksjp]

案点|⊥|パラドックス

[jrf]

選別をみて我々はサイボーグについてもっと真剣に考えるべきかもしれない。私は精神障害。私の近親者は知的障害の疑いが濃い。希望を与えようとその親に話をしたが良い反応はなかった。私は危機を誤解している？

[mushimori]

こんなこともあるねんなあ。

[takunama]

これはなかなか衝撃的な話……。強者/マジョリティの弱者/マイノリティに対する想像力の貧困を思い知らされる。

[nvs]

「自分の子どもには自分と同じアイデンティティを持って欲しいと考える親の気持ち」子供の気持ち+アイデンティティは親のつくる環境によってつくられるのか？

[ch1248]

こんな問題が出てくるとは

[kurokuragawa]

一番恐ろしい生き物

[enemyoffreedom]

命の選別は母体の自己決定権に属するや否や、というとすでに答えは出ているような。一部不快に思う人がいても認めるしかないのでは / つーか「障害児を生むな」みたいな圧力のほうが不当でキモいのでは

[spica]

病気や障害を己のアイデンティティとするのは偏見や劣等感を克服する為の手段であって、病気や障害が真にアイデンティティ足り得る訳ではない――というのが私の考え。http://sodium.dnsalias.com/sodium/diary/20070105.html#p03 KU。

[rikuo]

以前NHKのドキュメンタリーでも聴覚障害者夫婦が子供にも同様の障害を望むケースを紹介してたな。

[umeten]

なんとも言えん衝撃的な記事。

[PuHa]

わたしは絶対禁止ってすることへの嫌悪をもっている。|異常と選ぶことは許せないという判断は絶対的に正しいのだろうか分からない。けども、自然に委ねればＯＫっていう直感に従って判断してはならないと思う。

[summercontrail]

"やっぱり「どんな理由があろうとも全面的に選別禁止」くらいのポジションを取らないといけないのかなぁ"そう思う

[REV]

いや、もう特定アジアでは、出産前の（以下略

[z0rac]

「障害」「異常」を平等で無効化すれば当然。自然と社会の対立。/社会的補償が届く範囲ではそれもまた是か。或いは補償が社会的負担であるなら非か。

[white_cake]

以前は「命の選別は許されない＝どんな選別も行うべきではない」と考えていたが、選別したくなるのが人情だなあ、と年をとってから思うようになった。だがこの問題の落としどころは「全ての選別が不可」の気はする。

[AFCP]

またこれも難題

[cubed-l]

これは厄介な。何処からを生命と呼ぶのかという問題も絡むしなぁ。

[mind]

自分の子どもには自分と同じアイデンティティを持って欲しいと考える親の気持ち ――親の生命選別の自由(教育の自由の前段階として考えられそう。) //自由が自由を殺す遂行矛盾。

[todesking]

ぞくぞく。

[arakik10]

加藤尚武が技術が行為を可能にした時点で倫理問題が発生すると言ったことを思い出した。

[idiot817]

ろうや極度の低身長など、一般には「障害」「異常」とされる症状を持つ親が、生殖医療技術を使って意図的に同じ症状を持つ子どもを選択的に産むケースが少数ながらあるという話