「浮世絵は西洋で初めて芸術として認められた」というのは事実誤認では｜ショーンKY

浮世絵が世界のアート史上重要な位置を占めている、ということは論を俟たないだろう。肖像画の世界代表が「モナリザ」なら、風景画の世界代表は「神奈川沖浪裏」であると言っても語弊はあまりない。そのくらい重要である。 その浮世絵について、「江戸期は日本では芸術として評価されておらず、そのために輸出用陶磁器の包み紙として使われて、西洋で芸術的価値が発見された」という俗説がかなり当たり前のように流布している。 しかし、これに関しては当時の浮世絵師の扱いを誇張しすぎで、事実誤認を含むものであるように思われる。浮世絵も浮世絵師も当時からアートとして受け入れられていたというエピソードに事欠かないからである。 武家や寺社から受注していた 浮世絵は版画の技法が発達するまでは肉筆のものが多く、浮世絵師も評判を取れば高額の受注で高価な画材をふんだんに使った肉筆画を描くことは普通であった。初期ならば菱川師宣、中期なら勝

[myogab]

廃仏毀釈もだが、そういった伝統的芸術品をゴミのように軽視した明治維新という暴力期に限定した言説だと思うが。明治以降の近代化史観においては逆輸入で「初めて認められ」る訳で。

[kenchan3]

江戸の浮世絵は大量生産により庶民でも絵画が手に届いた、という事実が世界の絵画史的に重要だということを述べてないとねえ。

[aa_R_waiwai]

「江戸時代、庶民は名字を持ってなかった」とかも。実際には「公文書に記載されなかった」だけで、普通に今と同じような名字を持っていた。 https://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000188816

[zazenzazen]

価値が認められてなかったんじゃなくて、印刷物だから余剰分は放送紙として再利用されただけじゃないんですかね。新聞紙を包装紙にしたからと言ってニュースを軽んじていた証左にはならんでしょう。

[kno]

“仮に浮世絵が陶磁器の包み紙に使われていたとしても、それは現代においてアイドル写真集が古紙回収に出されたのと大して変わらない”

[mangakoji]

いや、資本主義によって、近代の芸術は画商が作るものなので、画商が発見した時に芸術が発生するんだよ。だから浮世絵も根付も画商が認めて、はじめて芸術になったの。▼いや名字はない。氏名だ。って書いてあるよ。

[aceraceae]

それはともかくたしかに版画は有名作家の作品でもそこそこの値段で手に入る。

[y-wood]

当時からコレクションしてる人が多数いるわけだからね。都美術館の浮世絵展良かったし、太田記念美術館もよく企画展している、「江戸の土木」見たかった。