アオサギの話しかしない『君たちはどう生きるか』考察＆感想＆レビュー - 沼の見える街

アオサギという鳥が好きだ。日本中で見ることのできる、とても身近な野鳥でありながら、大きな体をもち、翼を広げれば全長は1.5メートルにもなる。あまり人や外敵を恐れぬ泰然とした佇まいにも目を奪われる。目元から冠羽へとつながる濃紺の模様や、長い首を彩る斑点、くすんだ青灰色の色合い…。いわゆる「サギ」として連想する真っ白な羽のシラサギ（実はこれは種の名前ではなく、ダイサギ・チュウサギ・コサギらをまとめた通称なのだが）とは一線を画する、野性的な美をアオサギはその身にまとっている。 そのルックスに恥じず、アオサギの暮らしはワイルドだ。魚や虫や甲殻類だけでなく、時には同じ鳥類や小型哺乳類まで捕食する。「張り詰めた弓」のようにジッと動かないかと思えば、突如として矢のような瞬発がひらめく。長い首を素早くのばし、鋭いくちばしで獲物を捉えるのだ。堂々たる巨体の優雅さと、刃物のような攻撃性を兼ね備えたアオサギを眺

[laddertothemoon]

素晴らしい。特に序盤の現実が非現実に少しづつ侵食されていく描写が的確に言語化されていた。アオサギ愛すごい。

[bqob9po124]

ネタバレありですが観測範囲内で今のところ一番の評論。すごい。本当にアオサギの話しかしてないのに笑

[gnt]

すごい。「切り口」と「批評」そのものだ。後発だからこそ多くの基礎的な読みを省略できるアドバンテージがあるとはいえ、それらの中でベストに近い。(だからこそ「考察」とは言わないでほしかったがそれは好みの範

[differential]

映画見たくなった。アオサギは私も大好き。間近でお目にかかれるほぼ唯一のでかい鳥よね、東京にすらいる。トトロ感わかる。私はじーっと見つめちゃうけども。川沿いの遊歩道に突然佇んでたりするのよね

[oreuji]

この様に映画で話題になり話題沸騰中のアオサギですが既に分類上サギの仲間が話題になっています。それはイカれた鳥ペリカンです。

[inuinuimu]

このレビューをみて改めて思ったのは、青鷺は鼻でかオヤジだった。鼻デカオヤジは、手塚治虫のお気にキャラだった。……心の友達…

[kirin_tokyo]

この映画について語り合いたいが、身近に見た人が「おもしろかったよー」しか言わない小学生しかいない中、こういう意見を聞ける喜びよ！／吉野弘の詩「I was born 」からの影響も感じる。（性と生殖に死を想起させる点

[Rouble]

『花咲くいろは』は、わりと青鷺先輩が印象的に出てくる。第4話のタイトルは「青鷺ラプソディー」。

[donovantree]

アオサギは鈴木敏夫だと思ってる。大叔父=高畑勲に振り回された二人がお別れをしに行った話だと。だから友達。

[feather303]

“世の中の悲惨さや諸行無常を考えるほど、物語の達人である宮崎駿が、物語の力や存在意義そのものに疑いの眼差しを向けるような映画を作ったことに、悲しいことだが納得の気持ちも湧いてくる。”

[keren71]

個人的には主人公がリアルな悪意のある世界を選択するのがシンエヴァのシンジの選択を彷彿させて泣けた。このレビュー素晴らしい。背景美術も全カット素晴らしくて本当に良かったホンモノだった。

[unakowa]

鑑賞後受けた感動を言語化したくて映画評を見て回ったが好評も批評もピント外れに思えた。この評論が一番正鵠を得てる。加えて疎開先風景描写の手描きならではの美。文学的で芸術的だけどエンタメでもある。

[ChillOut]

結びの【あばよ、友だち】の解釈には納得感がある。自身とは対極であり理想でも清浄でもないアオサギと結んだ絆は、眞人の選択であり決意でもある。眞人はこの事を忘れないだろう。自分もこの映画体験を心に刻みたい

[sanintanoshii]

アオサギ好きです。川岸や橋の上で見かけると、嬉しくなります。

[shikiarai]

エンタメ的な名作かというとアレだけどこういう視点で色々示唆的な映画だよね。見終わってからが本番の映画

[daaaaaai]

いい映画批評だった

[soitsoit]

アオサギの話がすごい、映画評がすごい。映画の中のアオサギがすごいからだね。

[pantomochi]

序盤のアオサギガチ考察から終盤の本作の読み解きまで全文素晴らしかった。私もアニメーション監督 宮崎駿の人生に想いを馳せて終盤はドバドバ泣いたよ。想いだすだけでちょっと涙が浮かんでしまう。

[Qjun]

ジブリ

[typographicalerror]

良いテキスト / 個人的には蓮實重彦がどこかで「鳥はまったく映画的でない被写体」みたいなことを言ってて、アニメーションにより映画的な鳥を描いた、という感想があります

[dirge]

ジブリの鳥キャラ少ないとあったけど、そういえば湯バード(ハエドリだから言及してるけど)もいたしハウルも鳥になってたわ、というのを突然思い出した。

[septoot]

宮崎駿も村上春樹もファンが甘やかし過ぎ

[nui81]

“純然たる人間であるおばあさんたちを「おぞましくも蠢（うごめ）く不思議な生命…」みたいな質感で表現するなよ駿、まっくろくろすけじゃねーんだぞ”で笑った。まさに。最後の方もまさに。

[Baybridge]

メタファーとしてのアオサギを軸にした映画論評かぁ　→　アオサギガチ勢じゃねーか！

[daishi_n]

「鳥の描写からわかること」が宮さんのイマジネーションの力、とも言えるのかもなあ

[dogusare]

とんでも造形の深い最高な鳥バカ、アオサギ愛（尊敬表現。でも、サギってハシビロコウみたく何考えてるかわからないどころか本人すら分かってないマヌケ感がある気がするんよね、狙ってるようで的外れな事したり

[aeolus0446]

アオサギは人間の身近にいる野生で最大の生き物。すぐそこにファンタジーが広がっている。

[nuryouguda]

鳥にすごく詳しい

[Mofuyuki]

物語というより、芸術作品に近かったなあ。

[kurotsuraherasagi]

ちょっと映画見たくなってきた

[fun2drive]

3Dの俯瞰アングル顎ライン問題、横顔の口問題も解決して来てる。 モデルの使い回しが、破綻しない作画を生み出している一方、シーン毎の異空間度を反映するファジーな部分を表現するならやっぱ手書きなんだな

[Cru]

鳥は皆歩く時、空間の一点に頭を固定する時間と急速に動かす時間を繰り返すのだが、序盤、アオサギが歩き出すシーンで頭を振ってるだけで正しく動いてなかったのは宮崎ぬかったなと思ったがアオサギじゃなかった…

[kaerudayo]

“血縁に基づく「大いなる宿命」とやらよりも、カオスで得体のしれない他者と「友だち」になれるかもしれない、そんな不確定な人生を眞人は選んだのだ。” 良い考察だった。世界は閉じられていない、運命は選べるよ

[zzteralin]

む、タイトルの付け方が上手いが、結構あらすじに触れそうだし、鳥じゃない話もはじめたので最初の方で読むのやめたが、ちょっと映画見てみたくなったw

[macgirl360]

今のところ見た中で一番おもろい感想考察だった。アオサギの世界奥深い。

[haru-k]

リアリティラインを下げながら変化していくアオサギの不気味な魅力の表現は、固定されたCGモデルのある3Dアニメではなく、場面によって全く異なるキャラクターデザインが可能な「手描き2Dアニメ」にしかできない／

[yajicco]

これはいい評論ですな

[ochahahoujicha]

私もアオサギ好きなんで、こんなにたっぷりアオサギの話をしてくれて嬉しい。