「最後はひとり」。細田守映画を貫くリアリティとは。 - Something Orange

毎回、賛否両論の映画監督。 細田守監督の最新作『竜とそばかすの姫』が興行的に好調のようだ。初日から大入りで始まり、いままでの細田映画で最大の興行成績を記録することはほぼ確実と見られている。 映画は興行成績がすべてではないが、もちろんヒットするに越したことはない。日本のアニメ映画全体のためにも、歓ぶべき快挙というべきだろう。 ぼくは先日、青春恋愛映画の秀作『サイダーのように言葉が湧き上がる』を観てきたが、こちらはほとんど客が入っていなかった。映画の入り不入りは内容の良し悪しとはべつだとしかいいようがない。 小説 サイダーのように言葉が湧き上がる (角川文庫) created by Rinker Kindleで探す Amazonで探す 楽天市場で探す Yahooショッピングで探す あらためて映画がヒットすることのむずかしさを感じ入ったしだいである。 そういうわけで過去最高の興収を確実視されてい

[sikii_j]

作品の嫌な部分って「失敗」した結果そうなってるに違いないと思いがちだけど、細田監督に関してはたぶんそうじゃねえよなーって思いますね。失敗じゃないので当然「改善」もされないんだよな。

[jankoto]

「最後はひとり」という少年少女たちの覚悟を、無条件に肯定し包み込む父性・母性的な存在によって脱臼させてしまうのが細田守の気持ち悪いところであり、批判のポイントだと思う

[esbee]

細田守映画のテーマと問題点を見事にまとめてると思う。その上で、そんなテーマを抱えながら数十年アニメ製作というTHE・集団作業を生業にしている細田監督っていったいなんなの？怖いよ……と薄ら寒くなったw

[kuzumimizuku]

考察の納得度は高いけど、私としてはその可能性含めて説得力が足りないと感じた。そもそも説得する気がない可能性は高いけど。余計なお世話だけど、宮崎駿における鈴木敏夫的なお目付け役がつくと良くなる気がする。

[samepa]

細田監督の人間観をかなり言語化してると思いますね。『オマツリ』ではワンピという入れ物と正面衝突した結果異化効果になってたけど、自ら脚本を手掛けるようになりどんどん歪なコーティングをするようになった

[kei_mi]

大事なものを作ろうとしたときに誰も助けてくれなかった経験がこの世界観を作ったのかな、と。　でも「大事なことは他人任せにせず自分でやらなければならない」と言い換えたい。

[yamasina67]

納得感ある。ガバガバ脚本もわかってやってるよね。観客を気持ちよくさせてやらないぞ、という意思は感じる

[Phenomenon]

落ち着いたら見に行きたくなった。関係ないけど、庵野はむしろ「ロボットアニメ」とかの型はきっちり作った上で崩すから完成度は高いんだよ。

[kou-qana]

"人はひとり"の実際は、助けようとする人はいるが的外れとか不十分とか、誰かは救われても自分は救われないとか色々なのに、その届かなさの表現が単調(何もしない脇役だけ)…それが彼の心象だって話なんだろうけど

[osugi3y]

すごいヒットしそう。個人的な世界観はもう少しネガティブだけど傍観者も自分が生きるために傍観しているのだと理解している。学校より社会ではいじめが固定化していて先生のように対処しようとしてくれる人もいない

[kamikun]

"「他人は応援はしてくれるが最後には助けてくれない」これが、細田守映画の人間観なのではないだろうか。"

[popoi]

#竜とそばかすの姫<一見するとシナリオ上の瑕疵と見える「強引な」展開は,本当に単にシナリオ上の瑕疵であり,「ツッコミどころ」であるに過ぎないのだろうか/「欠点」にこそ #細田守 作品の個性が/「#最後はひとり」>

[Mash]

エンドロール山盛りの協賛をみて細田守さんが負わされている物を見てゾッとする映画

[maturi]

　倫理やテーマではなく、全登場人物が常に台詞で説明しかしていないのが問題。『別にあんたのことなんて何とも思ってないんだからね！』って科白が実際に「何とも思っていない」って文脈で発せられているレベル。

[okamo2011]

細田監督の「人間不信」は合点がいく。細田作品は、見る人の「現実への認識」の歪みをよく映し出すから、フィクションに自分か望む現実を投影してしまう様な人には合わないし、これが「細田アレルギー」の正体では。

[cyber_bob]

描写は無いけど警察沙汰にはなってるだろうが不要と判断して省いたんだろう。/“宮崎駿の『風立ちぬ』”　結核患者の横でタバコを吸う描写はいかがなものかというPTAザマスはいた。

[soraboby]

“「他人は応援はしてくれるが最後には助けてくれない」これが、細田守映画の人間観なのではないだろうか。”

[mirai28724]

そうかだから監督は自分で脚本まで書くようになったのか。納得の分析。

[yujimi-daifuku-2222]

周りの大人がモブなのは、技量不足とは自分も思わなかった。/監督が社会や他者を信じていないという指摘は鋭い。細田氏は世界に絶望してはいないけれど、当然助力が得られるものとも考えてはいないでしょう。

[kagurakanon]

これは見事な総括。竜とそばかすの姫を観終わって残った違和感がかなり腑に落ちた。

[heron0804]

監督は孤高

[gabill]

マモルの動く城

[qyosshy]

ここわかるわ。止めないのは同罪、みたいな綺麗事ばかりありがたがる人っているよな。＞じっさいにいじめをした人間とただ見ていただけの人間が同罪でなどあるはずがない。

[Yoshitada]

世界にはいろんな映画がある。インド映画とか、トルコのプロパガンダ戦争映画と比べれば、あのくらいの「変」は個性の内。細田星の細田守星人が撮った映画と思えば、腹も立たん。つか、どうせ一生治んないぞ、あれ。

[cinefuk]

少年少女の冒険物語を描くのに、どうして「役立たずの大人」を引き立て役にするのだろう？と思っていたが、それは「他者は信用できない」というテーマ（細田監督にとっての本質）を描くためのキャラクターだって事？

[tentacle-love]

細田さんは作品を完成させる為には、どんなに周囲に助けられようが最後は自分が決定稿を決めないといけないという孤独が出る。それをファンタジーに逃げずに現実世界で成すやるから、観てる側にもその辛さが伝わる。

[rrringress]

これに伊藤聡さんのレビュー合わせて読むと悲しくなる https://note.com/campintheair/n/nee868be9c605

[coherent_sheaf]

"「他人は応援はしてくれるし、協力してくれることすらもあるが、それでも人間は最後はひとり」というきわめて厳しいリアリティ""主人公は決してヒーローでも「正義の味方」でもなく、個人的な結びつきにおいて行動"