自分の「ものさし」を持つということ――福島の甲状腺検査と住民の健康を本当に見守るために/緑川早苗氏インタビュー - SYNODOS

東京電力福島第一原子力発電所の事故（以下福島第一原発事故）の後、事故当時18歳以下だった全県民を対象に、超音波機器を使って甲状腺がんの有無を調べる検査（甲状腺がんスクリーニング。以下甲状腺検査）が行われている。 この甲状腺検査には、過剰診断（検査で見つけなければ一生症状を出さず、治療の必要がなかった甲状腺がんを見つけること）をはじめ、複数の問題があるという指摘がある。 甲状腺がんスクリーニングは、受診者へのメリットが少ない一方で、過剰診断などの不利益があることから、国際的に、たとえ原子力災害の後であっても、実施すべきでないとされている。しかし、原発事故後の福島では、今なお甲状腺検査は続き、すでに10年目になる。 福島の甲状腺検査の中心的業務に、検査が始まった当初から関わった緑川早苗・元福島県立医科大学准教授が、2020年3月末で福島県立医科大学（以下福島医大）を退職した。その後、甲状腺検査

[tokyocat]

必読かも（2020年）

[KoshianX]

甲状腺検査、いつの間にかコホート研究ということにされて継続中かいな……。いい加減に住民、それも子供たちを苦しめるような検査はやめられないものなのか……

[njamota]

リスコミの難しさ。安心に依存して過剰診断の害を受け入れられない人々による介入と、その介入から人々を守れない専門家。現実をそのまま受け入れることの難しさは仏陀の指摘通りで、wokeな人は限られている。

[nagikoH]

重要な視点だと思った。モニタリングなら、希望性なら。

[tio259]

もう10年か…さっさと「お気持ち」に配慮して子供の人権侵害をしていることを認めて検査は中止すべきだな。