滞仏日記「哲学者が語った、コロナとの驚くべき向き合い方」

JINSEI STORIES 滞仏日記「哲学者が語った、コロナとの驚くべき向き合い方」 Posted on 2020/04/11 辻 仁成 作家 パリ 某月某日、どこの町にも仙人みたいな浮世離れした人がいる。我が町にも、いつも葉巻をくわえ、よれよれの革ジャンを着て、プロレスラーみたいな体躯、ギャングみたいな風貌、スキンヘッドで、不敵な笑いを浮かべ、近寄りがたい男がいた。ある日、たまたまカフェで隣同士になり、よく通りですれ違う顔見知りだったので、話しかけたら、南アの大学の先生だった。しかも哲学の博士である。人は見かけによらないというけれど、確かに、その典型的なパターンかもしれない。 夕ご飯を済ませ、仕事場の窓際から月を見上げていたら、よー、エクリヴァン(作家)、と声がしたので下を見下ろすと、アドリアンだった。きっと、外出証明書など持たずにうろうろしているのに違いない。葉巻をふかし、いつもの不

[palop]

アドリアンの考えは大バッシングを受けたあずまん先生と変わらんよね。私の職場の高齢者施設は面会禁止だけど、このまま半年一年と外界から切り離して生き延びてそれは人間の生としてどうなん？みたいな事は考える。

[reo_kashiwazaki]

創作実話であるとしても作家がこれぐらいのことで驚いているように自分を描くとは安っぽい。「国のルールは守る。国民としてそれが義務だからだ。」なんて言う哲学者がいるのがいかにも創作の世界らしいではないか。

[tamtam3]

この問題に対し正解なんて存在しない。だから色んな考え方をし行動するのもありだと思う。例えそれが自分の命をBetしようとも。ちなみに私はこの人の考え方に全く賛同はしないけど、彼の考え方と行動は尊重する

[shikahan]

作家と哲学者的な部分は月だけで、あとは2月から世界の半分くらいの人が思ってる普通のことでは

[tweakk]

哲学者が語るまでもなく3月上旬くらいから周知されてることなんだが。それを可能な限りソフトランディングさせようと世界中の国が頑張ってる最中なんだが。

[kabutomutsu]

"葉巻ばっかりすって、いつも飲んだくれてるお前が重症化する確率の方が圧倒的に高いと思うけどね」 アドリアンは苦笑しながら、肩を竦め、それから葉巻をうまそうに噴かしてみせた" ツジ、推敲しろよ（笑）

[neko2bo]

人間と病と社会と。

[paravola]

（2020.4）「俺にとっては罹ることより、毎日、家の中でじっとしていることの方が命を脅かしている...集団免疫を持つしか、人類がこのウイルスに勝つ方法はないんだよ。お前作家だろ？そんなこともわからないのか？」

[matomepro]

“そもそも薬なんかないんだ。罹ったら、俺は自分の部屋の鍵をかけて、そこで自分の運を試すだけだ。”いいね！この感覚。

[maturi]

無敵の人

[soylent_green]

この先生に共感する

[Guro]

その先だよ。それでもかかっちゃならんのさ。社会のリソースを維持するために。

[peraneko]

“俺にとっては罹ることより、毎日、家の中でじっとしていることの方が命を脅かしている。”わかるよ

[zaihamizunogotoshi]

まさにこの瀬戸際。

[hihi01]

昨日伊藤計劃の「ハーモニー」を見た。結局、騒げばさわぐほど、権力側が強くなっていく。ハーモニーはその極北を描いている。病気の恐怖をネタにテクノロジーで人々を支配刷るディストピア。哲学者さん正しいかも。

[yuki_2021]

まぁ、このコロナ騒ぎを終息させるにはこういう事なんだろうなと最近考えてる。ちょっと遅いかもしれないが。

[tohokuaiki]

アンドリアン、そのセリフを考えをコロナに死にそうになっている最中にも言えたら俺は何も言わずに認めるよ。

[mayumiura]

“彼も苦しんでいるんだな、と思った。”

[iixxx]

辻さんっぽい文章。メンタル壊してまで生き残りたいという気持ち自分にあるかな？ちょっと疑問だ…

[p_shirokuma]

答えの出せない問いかけだけど、ここでアドリアンがばかげていると言っているものに皆が真剣になっているのは、そうならずにいられない社会的布置・通念・正義があるから。それらを念頭に置かないのは片手落ちになる

[cruyf]

哲学的領域に入ってきた

[mokomokotezawari]

交通事故と同じと言ってたやつは責任とれよ、なーんて言ってるけど確率として同じなことは事実。恐怖にとらわれ周囲のパニックを煽ってるやつのが責任は重い。庶民がすべきことはかわらない。

[facebooook]

“君は正しい。日本の作家よ、と言い残し歩き出した。彼も苦しんでいるんだな、と思った。 「ボンソワレ(良い夜を)」 ぼくは哲学者の背中に向かって声をあげた。彼には家族がいなかった。ずっと一人で暮らしている”

[mmsuzuki]

“もちろん、国のルールは守る。国民としてそれが義務だからだ。でも、心が壊れてまで生き残りたくはないんだ。”