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掃除・片付け
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PANORAMA STORIES 日本とこんなに違う、フランスの宅配事情 Posted on 2024/05/12 ルイヤール 聖子 ライター パリ フランスで気を揉むこと。その一つに、宅配事情があります。 荷物が届かない、在宅だったのに不在票、箱の破損・・・などはもう、日常茶飯事と言えるでしょうか。 日本にいた頃は当たり前だと思っていたのですが、今考えると、日本の宅配サービスは世界でも稀に見るほど優れているのかもしれません。 フランスで多いと感じるのは、「在宅だったのに不在票が入っている」、あるいは「不在票すら入っていない」ことです。 インターホンは待てど暮らせど鳴らず。後になって調べれば、荷物はすでに拠点で保管されています、との表示です。 業者によっては再配達もしてくれるのですが、その再配達がさらに怖かったりするので、結局は自分自身で拠点、もしくは郵便局へ取りに向かわなくてはなりません
PANORAMA STORIES 子育て日仏トイレトレーニングの違い。 Posted on 2024/05/05 尾崎 景都 日本語教師 パリ 親になったら避けられない試練、一瞬のことなのにやたらストレスがかかる試練、それが子供のトイレトレーニング。つまり、オムツを外すトレーニングだ。およそ1歳半~幼稚園入園の間で、日中パンツで過ごせるようになることを目標にする。 トイレトレーニングは、歩行や衣服の着脱の成長など開始のタイミングがあり、トレーニング中は「1日に何度かトイレへ誘う」「失敗しても叱らない」「無理強いはしない」など推奨されている進め方がある。この辺は日本とフランスで大きな違いはない。面白いのはトレーニング中の子供との向き合い方で、日本とフランスで驚くべき違いがある。 思い起こせば4年前、我が家の長女は当時2歳、私は次女を妊娠中。 時はコロナ禍真っ只中、街中全てがロックダウン。 こ
JINSEI STORIES 滞仏日記「大人になったら何が大事になるの? と息子に質問された」 Posted on 2024/05/04 辻 仁成 作家 パリ 某月某日、昨日の夜、暇だったから携帯で為替レートを眺めていたら(海外在住者の趣味)、わずか30分ほどの間に、2円ほど円がぐぐんと高騰したのでひっくり返った。 「え、え、え、また、為替介入してんの?」 誰かに言いたくてしょうがなかったが、誰もいなかったので、ものすごい瞬間を生で目撃してしまった父ちゃん、こ、興奮で風邪がふっとんだ。 で、朝、164円台まで円が上がっていた。 最初の日銀による為替介入がある前は171円くらいまで円が下落していたのに。※為替介入という証拠はありません。あくまでも世界的な憶測によるものです。 そういうこともあって、円高と同時に目覚め、風邪がどうやら治っていた。現金。 息子から、ごはんを食べよう、栄養をつけよう
地球カレッジ DS EDUCATION 人生がちょっと豊かになる気まぐれ文章教室「5月26日のエッセイ教室、お弁当エッセイ募集開始」 Posted on 2024/05/01 Design Stories コロナ禍以降、デザインストーリーズ紙面上ではありますが、好評を博してきた父ちゃん先生による「エッセイ教室」が復活します。 エッセイストを目指す人、ブロガーを目指す人、ブロガーは目指してないが、ブログには情熱を持っている人、ウェブサイトマガジンに限らずライターさんを目指すあなた、プロのエッセイストを目指すだけじゃなく、書くことで人生が豊かになる道を探している方に最適な文章教室、エッセイ教室の復活となりますよ。 お待たせしました。 作家、辻仁成父ちゃん先生が、満を持して、大復活宣言をする文章教室(今回は小説ではなく、エッセイ教室となります)が戻ってきました。 シェーン・カムバック! というこ
地球カレッジ DS EDUCATION 自分流塾「人間が不調な時にやるべきこと」 Posted on 2024/04/26 辻 仁成 作家 パリ ぼくは、不調だと感じたら「らしくないことをやる」ようにしている。 いきなり気分を変えて、無理やり、明るい方向へもっていこうとしちゃいけない。 むしろ、人間なんだから、ダメな時は、「逃げろ、やすめ、寝ろ」と自分を赦すことが大事。 調子が悪い時に、「がんばれ」と自分にはっぱをかけるのは間違いである。 そこまで我慢をさせたら、人間なんだから、壊れてしまう。 こういう時は、まず、「らしくないことをやる」のがいいのだ。 ぼくの場合は、まず、仕事をやめ、ベッドに戻り、ずっと寝る。 ごはんも食べずに、ひたすら何時間も寝続けるのだ。 少し前のことだが、朝起きたら、鬱がひどすぎた。 仕事の約束もあったが、身体が動かない、と先方に説明し、仕事をキャンセルにして、ベッ
JINSEI STORIES 滞仏日記「日本で話題の共同親権について。フランスでは新たな動きが起きている」 Posted on 2024/04/25 辻 仁成 作家 パリ 某月某日、日本では最近、「共同親権」という単語がよく聞こえてくる。 共同親権の導入が近づきつつある、という記事を読んだ。現在、日本は「単独親権」という民法が採用されている。 ぼくも10年前に日本の法律の下で離婚となった。 フランスで離婚をしていれば共同親権だったが、フランスでの離婚にはものすごい日数がかかるので、すぐに離婚したい人は日本での離婚を選んでいる。日本は、サイン一つで離婚が成立するが、フランスではそれはあり得ないからである。 で、ぼくに子供は託されることになった。 離婚届に、親権の欄があり、そこに記しをつけると親権が決まる。 しかし、これがフランスだと、そうはいかない。 フランスは、親権をどちらかが選ぶ、という
JINSEI STORIES 退屈日記「フランスの田舎の自動販売機が凄い。こんなの見たことありますか?」 Posted on 2024/04/24 辻 仁成 作家 パリ 某月某日、ぼくが暮らすノルマンディの田舎で、もっとも驚かされるものは、自動販売機なのであーる。 そもそも、フランスという国は、日本のように自動販売機がない。 高速のインターで、コーヒーの自動販売機をみかけるくらいで、パリ中で、自動販売機は街の雰囲気を壊すからだろうけれど、めったに見かけることがない。 オペラ地区(アジア人街)に行くと、漫画ファンが多いからか、日本の自動販売機コーナーが唯一あるのだけれど、それは例外中の例外なのであーる。 しかし、父ちゃんが暮らすノルマンディには、想像を絶する自動販売機があるので、今日はそれをご紹介したい。 こちらであーる。 なんの、自動販売機か、わかるかなぁ~? さよう、牡蠣の自動販売機なの
地球カレッジ DS EDUCATION 自分流塾「思い切ってやめてみる」 Posted on 2024/04/16 辻 仁成 作家 パリ 人間は我慢をする動物である。 自分だけで生きているわけではないので、人生においては、我慢を強いられることもままある。 ある程度の忍耐が必要なこともあるが、どんなに頑張っても納得できない、膠着が続く場合は、思い切って、すべてをやめてみることも時として、大事であろう。 自分の現状に固執し続けると、ある地位は死守できるかもしれないが、そのせいで、思い切った動きがとれなくなり、最終的に、自分をなくしてしまう可能性がある。 しがみつくものから、開放された者は、より強い指針を得ることができる。 ともかく、ルーティーンの負の現状を打破するために、人は時に、続けてきたことを決然と放棄することが大事になる。 しがみついているだけでは新しいことは生まれない。 もちろん、今ま
JINSEI STORIES 滞仏日記「引退について。一ミュージシャンの決意」 Posted on 2024/04/15 辻 仁成 作家 パリ 某月某日、プチ引退を決めた。 この夏の、東京と大阪のライブを最後に、しばらくぼくは日本での公式な音楽活動をやめようと思った。 話は、2019年のオーチャードホールでの還暦ライブに遡る。 コンサート当日、台風が上陸し、不可抗力で中止になった。 その翌年、コロナが世界的に大流行をし、二回目のオーチャードホールでのライブも中止になった。 その翌年、コロナが長引き、三回目のオーチャードホールのコンサートが中止になった。 その会場の中止にともなう莫大なキャンセル費用、支払いだけが残った。 プロモーターさんが赤字をどうするか、と言ってきた。聞いたら、とんでもない額だった。 そこでぼくは、コロナ禍だったが、知恵を絞って、フランスのミュージシャンを集めて、(相当に
JINSEI STORIES 滞仏日記「ラストライブに向けて、アボカドを育てる人の気持ちで、挑むのだ」 Posted on 2024/04/10 辻 仁成 作家 パリ 某月某日、暇ではないのだけれど、ぼくは、アボカドを育ててみたい、と思って、食べたアボカドの種をとっておいた。 それには薄皮があって、それを丁寧にはがすと実は中から白いアボカドの種が出てくる。 それを濡らしたキッチンペーパーで包んで、冷蔵庫にいれておくと、まもなくして、根っこが生えてくるのだ。あはは。 で、根っこが生えてきたら、しめたもので、これを串刺しにして、水を張ったコップに根っこの方を下にして、浸すのである。 そうすると、まもなくして、アボカドの種の上方部から、御覧のように新芽が出てくる。 ☜いま、ここ、なのであーる・ぬーぼー。 あと、もうちょっと頑張ったら、これを土の中に埋めると、いつか、アボカドがなる、という寸法らし
JINSEI STORIES 退屈日記「土曜日、10時から日本公演、東京、大阪のチケット開始なのだ!」 Posted on 2024/04/05 辻 仁成 作家 パリ ついに、というか、やっと、今年の夏の父ちゃんのライブチケットが、 土曜日、4月6日、朝の10時から、デザインストーリーズ先行として、発売(抽選)開始になるのであーる。 ぱちぱち。 会場不足で(とくに、東京が)なかなか会場が決まらなかったのだが、なんとか、東京は有楽町の会館が3日間、出て、3デイズ、コンサートに。 大阪は、一度やりたいと願っていたあの、フェスティバルホールの日程が出て、ついに、憧れのフェスティバルホールに立つ、父ちゃんなのであった。 前回の、ギタージャンボリー(両国国技館)以来ということになるのだけれど、あの一人で弾き語る感じもちょっと残したい、とは思っている。同時に、逆に、中盤から、今までにないゴージャスな展
PANORAMA STORIES フランスとギンガムチェックの素敵な関係 Posted on 2024/03/10 ルイヤール 聖子 ライター パリ フランスのキッチンで見かける可愛いものの一つに、「ギンガムチェック柄」があります。 テーブルクロス、キッチンカーテン、トーション、そしてピクニックの敷物まで、あの赤と白の素朴な柄を見ていると、フランス人と同じようにあたたかい気持ちになったりします。 ファッションより、キッチングッズにたくさん用いられているフランスのギンガムチェック。 家庭はもちろん、ビストロのテーブルクロスにもよく使われるこのギンガムチェックは、フランス語で「ヴィシー(Vichy)」と言います。 実はヴィシー(Vichy)とは、中央フランスにある街の名前です。 おいしい水と温泉でとても有名なヴィシーは過去、繊維産業でも活況を呈していました。 19世紀にはナポレオン3世が皇后と
JINSEI STORIES 滞仏日記「そして、パリに戻った父ちゃん、速攻、カフェに行くのだった!」 Posted on 2024/03/09 辻 仁成 作家 パリ 某月某日、怒涛の日本滞在であった。 個展会期中にギタージャンボリーだもん、そして、ギャラリーT関連のお手伝い、などなど、そりゃあ、疲れて当然なのだった。 なので、今はパリのカフェで一息ついておーる。 なじみのギャルソンたちにヨックモックの「シガール」をお土産にしたのだ。葉巻の形をしたクッキーかな、バター風味が濃厚なお菓子。 「やっほー、帰ってきたよー」 みんなにシガールを配る、めっちゃ日本人な父ちゃんであった。 「ムッシュ、なんですの? これ」とギャルソンのパトリス。 「日本のお土産でフランス人に一番喜ばれると噂のシガールという名のクッキー」 ということで太っ腹な父ちゃん、ヨックモックを配りまくったった。あはは。 たぶん、この
JINSEI STORIES 退屈日記「日本に持ってきたパリお土産。こんなものが喜ばれると思う」 Posted on 2024/02/29 辻 仁成 作家 パリ 某月某日、個展は今日から抽選の申し込みをしていない、一般の方々がぞくぞくと集めっているようで、伊勢丹デパート開館と同時に、大勢の方が、来ています、とスタッフさんから、連絡あり、今まさに、ライブのリハーサルをやっている、ぼくだが、ちょっと嬉しい。 皆さん、寒いのにありがとうございます。 ぼくの友だちも何人か、観に行ったようで、いろいろと感想が届いている。 レディーガガのデザインなどを手掛けるMさんからも、昨日、行ったよー、と連絡があり、ひゃあ、となった。Mさん、ありがと。 最近、ご無沙汰のお友達も、こうやって、通ってくれる、父ちゃん、幸せものである。 さて、もうすぐ、ツジビルの春祭りだが、そこでビンゴみたいなものをやるので、一等賞は
欧州最新情報 パリ最新情報「日本的なミニマリズム、カタカナのロゴ。パリのコーヒーショップで愛される“日本”」 Posted on 2024/02/25 Design Stories 愛すべきパリのカフェ文化に、新しい風が吹いている。 ニューヨークスタイルの「コーヒーショップ」がパリで流行っていることは、昨年のパリ最新情報でもご紹介させていただいた。 ところが現在では、そこに「ザ・コーヒー」とカタカナのロゴを掲げたショップが新しく顔を出すようになった。 テイクアウト用のカップにもカタカナが刻まれ、地元パリジャン・パリジェンヌたちはそれを当たり前のように持ち歩く。 こうした光景には、“コスモポリタン都市”パリの生きた姿を見るようだ。
PANORAMA STORIES 音楽をめぐる欧州旅「ラフマニノフとルツェルン」 Posted on 2024/02/19 中村ゆかり クラシック音楽評論/音楽プロデューサー ドイツ、エッセン ロシアの音楽家、ラフマニノフの代表曲の一つに《パガニーニの主題による狂詩曲》がある。 そのロマンティックな第18変奏は、きっと誰もが耳にしたことがあるはず。 短い序奏のあと、あのメロディが聴こえると、 まるで綿菓子を口に入れた瞬間のように、心に音楽がすっと溶け出して、 身体中が甘さと幸福感に満たされていく。 実はこの作品、彼が「最高の部屋」と呼んだある書斎から生まれた。 いや、実際には書斎が作品を生んだと言って良いのかもしれない。 なにしろラフマニノフは、完璧すぎる部屋を作った自分のわがままへの罪滅ぼしとして、 この作品を書いたと言っているからだ。
地球カレッジ DS EDUCATION 自分流塾「雑に扱われているなら、離れよう」 Posted on 2024/02/17 辻 仁成 作家 パリ 自分を大事にする、ということを忘れてはいけない。 人のことを想うのは大切なことだけれど、そこまで気を遣う必要があるだろうか。頑張っている自分をおざなりにしては元も子もない。 しかし、人間、どうしても自分を二の次にしやすいので、ここは、要注意だ。 たとえば、夫でも、妻でも、上司でも、先生であろうと、ママ友の誰でもいいが、近くにいる誰かから、思わぬ時に、むげにされたり、雑に扱われることはないだろうか? 軽くあしらわれることはないだろうか? ふとした瞬間に、その人の本心が見えることがある。 何気ない態度や言葉の中に、見下したり、軽蔑したり、見下げるような何かが紛れていることはないだろうか、それがその人のあなたへの本心なのだから、ここは笑ってごまかして
JINSEI STORIES 滞仏日記「漫画家さんの死に心痛を覚える。ドラマが原作者を殺すことに反対する」 Posted on 2024/01/31 辻 仁成 作家 パリ 某月某日、「セクシー田中さん」という漫画の原作者である芦原妃名子さんが自死をとげたという壮絶なニュースを、さきほど知り、衝撃を覚えている。 彼女が描いた漫画のドラマ化の段階で、テレビ局側とトラブルがあったようだが、そのテレビ局によるニュースをネットで確認したが、「感謝しております」という表現に違和感と憤りを覚えてならなかった。 ぼくは、ちょうど同じタイミングで、韓国ドラマの原作を担当している。 しかし、仲介に入った日韓のエージェントが、ドラマ化の発表を原作者であるぼくに知らせなかった。 そのニュースが世界に配信され、ぼくは知人から、ラインを通じて、知らされたのだ。 信頼できなくなり、この日記で、(原作は引き下げないが)も
JINSEI STORIES 滞仏日記「韓国ドラマのプロデューサーたちが、東京まで急遽会いに来た。誤解がほどけた」 Posted on 2024/01/21 辻 仁成 作家 パリ 某月某日、拙著「愛のあとにくるもの」が韓国で制作、放映されるが、そこの監督には手紙を書いても返事を貰えなく、しかも、ぼくの知らないところで制作がスタートしたという報道が出回り、原作者を無視するなら、もうこのプロジェクトについてはお話しすることは今後ないでしょう、とこの日記で書いたら、韓国側の制作部がこれを読んで、まず、監督から報告ミスへの謝罪のお手紙、さらにプロデューサーから日本滞在にあわせて、ご挨拶に伺わせてほしい、と連絡があり、怒ってるばかりじゃ大人げないと、帰仏前に会うことになった、父ちゃん・・・・。 やってきたのは、20代にしか見えない1970年生まれのプロデューサー、テリー・キムさん、制作主任のチェさん
欧州最新情報 パリ最新情報「2024年から値上げが続くパリの美術館。凱旋門、ヴェルサイユ宮殿も」 Posted on 2024/01/18 Design Stories 1月15日より、パリ・ルーブル美術館の入場料が5ユーロ値上がりし、22ユーロ(約3520円)となった。 ルーブル美術館の値上げは2017年以来7年ぶり。過去の17ユーロ(約2720円)から3割近くの増額となる。 ルーブル美術館は値上げの理由を、「エネルギー代の高騰」と説明している。 これは主に暖房費で、2021年から2022年にかけてのコストが88%増になったことが原因だった。 なおルーブル美術館は値上げと同時に、1日3万人の入場制限を新たに導入している。 混雑を防ぐためだというが、過去にはピーク時で4万5000人の入場者を数えたことから、導入された当日には美術館の入り口前に長蛇の列ができてしまった。 一気に5ユーロという
地球カレッジ DS EDUCATION 自分流塾「ぼくがぼくであるために」 Posted on 2024/01/03 辻 仁成 作家 パリ もし、イライラするなら、ちょっとだけ立ち止まって、今、自分がどういう気持ちなんだろうか、と自問してみてください。 というのも、意外なことに、ぼくもそうなんですが、自分が今、どういう気持ちでいるのか、どういう状態に心があるのか、わからない場合があるからです。 身体や心の声なき悲鳴に気が付く方法でもあります。 なんとなく、今の自分が不安定で、何かにイライラしているというのは、わかっていも、その深部、心の奥底が、どういう気持ちであるのか、人間って賢い動物ですが、その賢さや真面目さがアダになって、なかなか気が付かないものなのです。 ちょっと立ち止まって、自分のために、5分でいいので、自分を見つめる時間を作るのは、長い人生の中で、決して悪いことではありません。
JINSEI STORIES 滞伊日記「短いローマ滞在中、かなり自分好みだなと思って二度通った店があった」 Posted on 2023/12/30 辻 仁成 作家 パリ 某月某日、ローマは一日して成らず、なので、この短い滞在中で、ローマ1、2を争うパスタはこれだ、と言い切れる自信はないが、でも、わずか数日の滞在期間中、2度、通った店があった。 しかも、そこのロブスターのトマトパスタを二度注文した、父ちゃんであった。 テベレ川沿いにある、「アルト」という店だ。 6階がカクテルバーなので、間違わないように、5階にあるのがレストラン「アルト」であーる。 なぜ、ここを発見したのか、というと、滞在したホテルが推薦してくれたことが大きい。 カルボナーラはおいてなかったが、給仕さんに推薦され、食べたタリオリーニが、マジで、驚くべきほどにおいしかったので、悩んだが、ご紹介させていただく。 ただ、このレス
欧州最新情報 パリ最新情報「エッフェル塔が光と音に包まれた夜。ギュスターヴ・エッフェル没後100周年」 Posted on 2023/12/29 Design Stories 1923年12月27日。エッフェル塔の設計者、ギュスターヴ・エッフェルはこの日に91歳で亡くなった。 彼の没後100周年にあたる今年は、現地エッフェル塔でもさまざまなイベントが用意されていたのだが、命日の夜には塔内で繰り広げられた特別なショーの映像が、エッフェル塔公式Facebookおよび仏TV番組内で放送された。 フランス時間の21時に公開された映像は、250個のスポットライト、エレクトロ・ミュージック、一時間に及ぶスペクタクル・・・と、度肝を抜かれるような内容だった。 このショーを企画したのは、フランス人DJで音楽プロデューサーのミカエル・カニトロ氏。 彼はDJである傍ら、フランス各地の歴史的建造物と現代アートを
欧州最新情報 パリ最新情報「不明の英少年が南仏で発見され、年末のフランスに波紋を残す」 Posted on 2023/12/24 Design Stories 年の瀬が迫るフランスで、不可解な事件が起き話題となっている。 6年間にわたり行方不明となっていたイギリスの少年が、フランス南部で発見されたのだ。 少年は12月13日の明け方に、フランス南部ピレネー山脈のふもとを一人で歩いていたという。 少年を発見したのは、偶然通りかかった地元の配達員だった。 自身を「ザック・エドモンド」と名乗った少年は、畑や野原から食べものを失敬しながら四日間も歩き続けていたそうだ。 フランス語をほとんど話せなかったので意思疎通が難しかったというが、不信に思った配達員がワゴンの中にある荷物を見せ少年を安心させると、少しずつ真実が語られるようになった。 少年の本当の名はアレックス・バティで、2017年から消息不明とな
JINSEI STORIES 退屈日記「息子に、自分を社会に届けるための、履歴書の書き方を教えた父ちゃん。生き抜くのじゃあああ」 Posted on 2023/12/25 辻 仁成 作家 パリ 某月某日、ずいぶんと遅れて、約束の時間よりも数時間遅れでやってきた、息子くんであった。クリスマス・イブに。 息子が三四郎と遊んでいるあいだ、父ちゃんは料理を完成させた。 一緒にご飯を食べた。 クリスマス・イブだからこそ、じっくり話せることがあった。 息子は、作った料理をほとんど、残さず、食べてくれた。 おいしい、とか言わないが、残さず、食べきった。めるしー。 「明日の昼の弁当作ってやろうか? いるなら」 「うん」 ということで、夕ご飯を作ってから、今度は、息子の明日の昼の弁当を作った父ちゃんだった。 じゃこと梅のおにぎり弁当である。 甘い卵焼きと、鶏と、たくわん(野本にもらった燻製たくわん)を入れて
PANORAMA STORIES 日本とこんなに違う、酸っぱい好きなフランス人 Posted on 2023/12/10 ルイヤール 聖子 ライター パリ ソースたっぷりのメイン料理、毎食登場するバゲットと、実際のフランス料理は渡仏前のイメージと、ほぼ同じでした。 しかしフランス人が大の「酸っぱい好き」とは、こちらに来てから知ることになります。 レモネードに始まり、お惣菜もドレッシングも、フルーツタルトも。それぞれの酸味は、日本の味よりもだいぶパンチが効いています。 たとえば今がシーズンの生牡蠣にも、フランスの人々は赤ワインビネガーやレモン果汁を加えたりします。
先月9月10日より欧州でどこよりもはやく、新型コロナウィルス感染症に関する制限措置を撤廃した国、デンマーク。 マスクも、衛生パスポートも求められない、コロナ以前のような日常風景だ。 制限解除からひと月が経とうとしているが、1日あたりの感染者は500人以下という低水準を保っている。 驚くべきことは、ワクチンを2回接種し衛生パスポートを所持していれば、海外からの旅行者への隔離期間すらないことだ。 空港の一部の区画ではマスクの着用は義務付けられており、衛生パスポートが無い場合は、その場で検査受検が可能だ。 街を歩くと、フランス語やスペイン語などが聞こえてきて、外国人が訪れ始めていることを実感する。 規制解除の決め手は、12歳以上のワクチン接種率が80%を超えたことが大きいが、更にその秘密に迫りたい。
PANORAMA STORIES 日本とこんなに違う、フランス人の結婚する意味・しない意味 Posted on 2023/11/29 ルイヤール 聖子 ライター パリ 「フランス人は結婚したがらない」 これは、渡仏してしみじみ思ったことです。 彼らにとっての結婚は、数ある選択肢の一つでしかないようです。 一方で、同棲するカップルがとても多いのがフランスです。 彼らは結婚をまったく意識せずに同じ部屋で暮らし、自然の成り行きでそのまま家族になっていきます。 ということで、フランスには「おめでた婚」の概念もありません。 つまりフランスでは結婚外でも生まれた子どもの権利が保証されているので、どういった形をとるかは完全に個人の自由、となります。 パートナーシップの種類としては、パクス(PACS、連帯市民協約)、ユニオンリーブル(同棲のみ、法的契約がない)があります。 こうした方法でパートナーと一緒に
PANORAMA STORIES 日本とこんなに違う、テーブルの上の自由なパン Posted on 2023/11/22 ルイヤール 聖子 ライター パリ 料理を順番にサーブする、甘いものが基本の朝食、そしてあっさりな夕食・・・と、フランスの食卓風景は日本のそれと異なるものばかりで、興味をそそります。 しかし中には日本人として、「えっ」と思うスタイルもあります。 ユネスコの無形文化遺産にも登録された、フランスのバゲットです。 厳密に言うと、そのテーブルの上での姿、となるでしょうか。 「フランス人はテーブルの上にパンを直置きしている!」 こう思ったのが、フランス人の家庭で初めて食事をご馳走になった日のことでした。 パン皿はありません。バゲットを各自がちぎった後は、テーブルの上の空いているスペースに適当に置きます。 そしてもちろん、直置き後のテーブル上はパンくずだらけになってしまいます。 家庭
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