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【ビブリオエッセー】凄みと熱と、どこまでも濃厚 「夏の闇」開高健(新潮文庫)
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【ビブリオエッセー】凄みと熱と、どこまでも濃厚 「夏の闇」開高健(新潮文庫)
本を読む理由は人それぞれだろう。新しい知識を得るためだったり、魅力的な物語に溺れて現実を忘れるた... 本を読む理由は人それぞれだろう。新しい知識を得るためだったり、魅力的な物語に溺れて現実を忘れるためだったり、苦しい時にそっと背中を押してくれるような言葉を探したりと。さて私にとってはどうだったのか。 「その頃も旅をしていた。」の一行で始まる小説『夏の闇』に出会ったのは二十三歳のころだ。世の中のすべてに対して反抗的で、両手両足の中指をおっ立てていた十代をなんとかやり過ごし、それでも諦めきれず、街の本屋さんを西へ東へ、徘徊している時だった。 心のモヤモヤの正体を自分の言葉で表現することができずにこの本をひたすら読んだ。新しい言葉を知ることですべてをひっくり返せる、世界がひっくり返る、としがみついた。 開高独特の巧みな描写、比喩がちりばめられたこの小説。主人公はホテルの一室で飲む、食べる、女性の中に逃げ込む、眠る…をひたすら繰り返し、たまにスイッチが入ると釣りに出向く。ベトナム戦争の従軍取材で九