地方から人が消えるのは「日本のあるべき生存戦略」 - 『週報』北野唯我のブログ

— 生物は時として「理解不能な行動」を取ることがある。 東京には毎年45万人の人間が全国から集まってくる。一方で、過疎地から人はどんどん離れていく。一体、この“ねじれ”は何によって起きているのだろうか？ この現象は「日本を１個の生き物」として捉えると理が叶っている。生物は死を意識したとき、なんとかして「生き残ろう」とするが、今、日本の姿もそれに近い。つまり 東京に人口が集中するのは「日本という生き物が、強みを残すための生存戦略」に見えるのだ。 ……どういうことか？ 日本の最大の強みは“生産性”じゃなく、「単位面積あたりのGDP」 「日本の強みとはなにか」 と聞かれたらあなたはなんと答えるだろうか。結論からいうと、それは間違いなく「単位面積あたりのGDPが高いこと」にある。 言い換えれば、日本とは“物理的な意味で”経済が高度に集中した国だ。現に、東京の都市別GDPは世界一だと言われている

[marukan01]

素晴らしい見解です！

[corydalis]

日本でも世界でも歴史的にみたら、政権末期どこにいても食えない貧民が都に集まってスラムを形成するという姿にしか見えないが…。治世に失敗したらいつでもどこでも見られる光景。

[lovevoiceryu]

東京に人が集中するのは”ねじれ”ではなく自然なことだと思う。あと、マンハッタンを例に出すならニュージャージーは近いよ、と言っておきたい。通勤してたので。

[mori99]

都市部への人口の流入は全世界的現象だし、東京圏のタガの外れた規模は地理的要因かなと。

[quick_past]

それでも都市部を支えるために周辺部は生産を続けなきゃいけないわけで、その労働力を食い散らかしてるという意味でも日本的。将来伸びていく芽を積んで今日を生きてるわけだから、高度成長期から何も変われてない。

[yosukegatz]

だとすると地方の「コストセンター」としての役割ってなんだろう。食糧生産基地としての地方なら理解できるけど、他になんかあるかなあ。

[SigProcRandWalk]

因果の捉え方でいろいろな言い方ができそう。例えば「東京の人口過密のストレス（＋余裕の無い生活）にさらされた個体が増えることで、日本人全体としては人口減少に向かってる」とかなんとか…

[satou3sio3]

『東京一極化の流れは、生命体として当然の行動に見える。つまり、東京一極化の動きは、スケールメリットという強みを残そうとする、日本という生物の生き残りをかけた生命活動のように見えるのだ』