コーヒーの細胞を見せるフィンランド技術研究センターのヘイコ・リッシャ―氏。フィンランド・エスポーで(2021年10月25日撮影)。(c)Alessandro RAMPAZZO / AFP 【11月14日 AFP】私たちが飲むコーヒーは将来、農園ではなくペトリ皿の中でできたものになっているかもしれない──。持続可能なコーヒーを目指して培養技術を開発した研究者は、こんな見通しを示している。 「これは正真正銘のコーヒーです。コーヒー以外のものは一切入っていません」。AFPの取材に応じた研究者のヘイコ・リッシャー(Heiko Rischer)氏は、薄茶色の粉が入った皿を指さした。 リッシャー氏はフィンランド技術研究センター(VTT)で植物バイオ技術チームを率いている。世界中で愛飲されているコーヒーを大量生産するには環境問題が付き物だが、VTTが開発したコーヒーは問題の多くを回避できるという。 この