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ブックマーク / book.asahi.com (125)

  • 「ユートピアとしての本屋」関口竜平さんインタビュー 30歳の書店主は思う、本屋の本質は「置かない本」に表れる|好書好日

    関口竜平さん=朴順梨撮影 【連載「屋は生きている」より】 >【小屋時代のインタビュー】lighthouse(千葉) 元サッカー少年が詰め込んだ「楽しい人生を送るための何か」1000冊 「小屋」から移転した理由 ――連載当時に訪れた10平方メートル以下の小屋と比較すると、今の店舗はどのぐらいの広さになりましたか? ここが約40平方メートルなので、単純計算すると小屋4つ分くらいですね。小屋は自分で作ったプレハブでしたが、2020年の夏には暑すぎて「もう来年は無理だ」と思っていました。気温は上がる一方なのに、自分の体力は年々落ちてくる。だからどうしようかと考えていた時に、コーヒー店のHAMANO COFFEE STANDの方から、並びの店舗が空きますよと声をかけられたんです。 それで物件を見に行きましたが、すぐに「これは逃してはならない」と感じて。居抜きでそのまま使えそうだったし、家賃も比較的

    「ユートピアとしての本屋」関口竜平さんインタビュー 30歳の書店主は思う、本屋の本質は「置かない本」に表れる|好書好日
  • 重版未定本の復刊を実現、売り切った書店員の情熱:書泉グランデ・大内学さん|じんぶん堂

    記事:じんぶん堂企画室 「書泉グランデ」書店員・大内学さん 書籍情報はこちら 『中世への旅 騎士と城 』の魅力 の街・神保町に店を構える「書泉グランデ」は、1948年(昭和23年)創業の老舗書店。鉄道、アイドル、格闘技をはじめとした趣味人向けの専門性の高い書籍を網羅的に取り揃えている。 今回、重版されたのは『中世への旅 騎士と城 』(白水uブックス)(著者:ハインリヒ プレティヒャ、翻訳:平尾浩三)。中世ヨーロッパの騎士たちの日常生活などを、豊富なエピソードをまじえてわかりやすく解説している。日では1982年に翻訳刊行され、2010年に白水uブックスで復刊された。大内さんが同書に出会ったのは、中学生時代だったという。当時、初めて読んだ感想を次のように語る。 「ゲームライトノベルの多くが中世ヨーロッパの世界を下敷きにしていました。例えば、友達同士で会話しながら遊ぶボードゲーム・テーブル

    重版未定本の復刊を実現、売り切った書店員の情熱:書泉グランデ・大内学さん|じんぶん堂
  • 図書館員・利用者双方に認識の変化を迫る「図書館の日本文化史」 田中大喜が選ぶ新書2点|好書好日

    図書館の日文化史』 図書館はもっとも身近な公共施設の一つだが、その実態はよく知られていないのではないか。高山正也『図書館の日文化史』(ちくま新書・1012円)は、日図書館史を紐解(ひもと)きつつ現代の図書館と司書職が抱える問題点を析出する。 現代の図書館の役割は民主主義社会の主権者の育成にあるが、その多くは利用者のリクエストに応える「無料貸屋」となり、司書職も書籍の貸し出し・返却手続きに従事する非専門職種と誤解されている現状を厳しく批判する。図書館員・利用者双方が図書館と司書職に対する認識を深めていくことが、現状の改善に不可欠と痛感させられる。 ★高山正也著 ちくま新書・1012円 『日中世の民衆世界 西京神人(にしのきょうじにん)の千年』 民衆は歴史を創り出す主体だが、時代が遡(さかのぼ)るほどその実態に迫るのは容易ではない。三枝(みえだ)暁子『日中世の民衆世界 西京神人

    図書館員・利用者双方に認識の変化を迫る「図書館の日本文化史」 田中大喜が選ぶ新書2点|好書好日
  • エコノミスト・崔真淑さんが選んだ「はたらくを考える本」 投資も仕事も、最後は誠実な人が笑う|好書好日

    文:朴順梨 写真:篠塚ようこ 崔真淑(さい・ますみ) エコノミスト。シーボン社外取締役、東京証券取引所特任講師、日経CNBC経済解説委員、昭和女子大学現代ビジネス研究所研究員。経済学を軸に、経済ニュース解説、経済・資市場分析を得意とするエコノミスト・コンサルタントとして活動している。著書に『30年分の経済ニュースが1時間で学べる』(大和書房)、『日常が学びに変わる、ど素人もわかる経済学』(翔泳社)。 崔さんが選んだ、「お金やビジネスと、向き合うための」 1. お金をちゃんと考えることから逃げまわっていたぼくらへ(糸井重里・邱永漢、PHP文庫) 2. ひたすら読むエコノミクス(伊藤秀史、有斐閣) 3. 伝わる・揺さぶる! 文章を書く(山田ズーニー、PHP新書) 4. 日のエクイティ・ファイナンス(鈴木健嗣、中央経済社) 5. 実証分析入門 データから「因果関係」を読み解く作法(森田

    エコノミスト・崔真淑さんが選んだ「はたらくを考える本」 投資も仕事も、最後は誠実な人が笑う|好書好日
    fiblio
    fiblio 2022/03/04
  • 福井県立図書館「100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集」インタビュー レファレンスサービスは、なんでも聞いていいんです!|好書好日

    宮川陽子さん福井県立図書館 司書 1998年から福井県立図書館で司書として勤務。現在の担当分類は、建築や機械工学、家政学などを扱う「5類 技術」(日十進分類法)。読書バリアフリーサービスや寄贈図書の管理なども行なっている。同館の「覚え違いタイトル集」の発案者でもある。 福井県立図書館「覚え違いタイトル集」 レファレンスサービスの認知向上のために ――「覚え違いタイトル集」は、どういった経緯で生まれたのですか。 そもそもの始まりは大学時代の後輩が久世番子さんの漫画『暴れん坊屋さん』を勧めてくれたのがきっかけかもしれません。久世さんが書店でバイトをしていたときのことを描いた漫画で、お客さんが覚え違えているタイトルから「これですね」と正しいタイトルのを渡すシーンがあったんですよね。それを見て図書館のカウンターでも似たようなことがあるという話から、エクセル表で覚え違いの事例を集めていくことに

    福井県立図書館「100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集」インタビュー レファレンスサービスは、なんでも聞いていいんです!|好書好日
  • 塩田武士さん「デルタの羊」インタビュー 「40歳目前でアニメにハマった」作家が描く「日本アニメ」のリアル|好書好日

    文・写真:吉村智樹 塩田武士(しおた・たけし)小説家。 1979年 兵庫県生まれ。関西学院大学社会学部卒業後、神戸新聞社に入社し、2012年まで10年に亘り新聞記者を続ける。10年『盤上のアルファ』で第5回小説現代長編新人賞を受賞し、小説家としてデビュー。19年『歪んだ波紋』で第40回吉川英治文学新人賞。代表作は昭和最大の未解決事件を扱い映画化もされた『罪の声』。著作に『騙し絵の牙』『女神のタクト』『ともにがんばりましょう』『拳に聞け!』などがある。 Facebook アニメに開眼、新しい扉が開いた ――新刊『デルタの羊』はアニメーション制作現場の様子が生々しく描写されていますね。「当の話なのかな?」と思うほど、アニメを愛するクリエイターたちの想いが現実味を帯びて伝わってきました。 『デルタの羊』を書くために「鬼滅の刃」のプロデューサーであるアニプレックスの高橋祐馬さんや、「ポプテピピッ

    塩田武士さん「デルタの羊」インタビュー 「40歳目前でアニメにハマった」作家が描く「日本アニメ」のリアル|好書好日
  • かの書房&ラボラトリー・ハコ(北海道) 「シェアハウス本屋」で幅が広がる女性2人の相乗効果|好書好日

    少し前に、北海道に行ってきた。話を聞きたい人がいたのと、ウポポイに行きたかったのが理由だが、せっかくなので屋にも立ち寄ろうと考えていた。 この連載を始めて以来、屋にかかわるさまざまな人と巡り会ってきた。個人的には、非常に満足している。しかし1つだけこうしたい、と思うことがあった。それは女性の書店主に、話を聞きたいというものだ。 バックナンバーを見てもおわかりのとおり、これまでにご登場いただいたのは全員男性だ。そろそろ、女性を取材したいなあ……と思っていたところ、札幌市内に「かの書房」という、女性による個人書店があることを知った。しかも大通公園から地下鉄で行けるようだ。よし、訪ねてみよう。そう思ってメールを送ったものの、北海道に行くまでの間に返信がなかった。 「まあ、どこの誰ともわからない私にいきなり来られてもなあ」と諦め、札幌市内のホテルで寝ていた。すると帰る前日の朝になって、店主

    かの書房&ラボラトリー・ハコ(北海道) 「シェアハウス本屋」で幅が広がる女性2人の相乗効果|好書好日
  • 斉藤幸一さんがポップアップを担当する絵本「とびだす!うごく!どうぶつ」 一瞬で広がる、立体の世界|好書好日

    斉藤幸一(さいとう・こういち) デザイナー。1958年、福岡県出身。企業の立体パンフレット、立体グリーティングカード、ペーパークラフト、幼児向け雑誌の紙工作、付録の考案などを手がけてきた。現在はフリーで活躍し、飛び出す絵やペーパークラフトのを多数出版。 シンプルで飽きのこない仕掛けを ――手のひらサイズの絵を広げると、目の前に動物たちが飛び出してくる。斉藤幸一さんがポップアップを担当する『とびだす!うごく!どうぶつ』(絵・わらべきみか/小学館)は、小さな子どもたちが楽しめる飛び出す絵。「どうぶつ」のほか、「のりもの」「たべもの」「こうえん」などもある人気のシリーズだ。持ち運びにも便利で、子連れでのお出かけにも重宝する。とても小さいのに、開くとびっくりするほど飛び出してきて、複雑な構造の仕掛けも多い。 仕掛け(ポップアップ)の仕組みは、基的に大きくても小さくても変わりません。大きい

    斉藤幸一さんがポップアップを担当する絵本「とびだす!うごく!どうぶつ」 一瞬で広がる、立体の世界|好書好日
  • 【編集者座談会】人文書担当編集者たちが語る「ヒット本の裏側とバズらせ方と下心」|じんぶん堂

    記事:じんぶん堂企画室 左から:麻田江里子さん(KADOKAWA)、柴山浩紀さん(筑摩書房)、竹田純さん(柏書房) 書籍情報はこちら 複数のリリースを用意して「協力者を一人でも増やす」 KADOKAWAの麻田江里子さんが取り上げたのは『ウィトゲンシュタイン 論理哲学論考』(古田徹也著)。角川選書「シリーズ世界の思想」の中の1冊だ。「(担当する角川選書と角川ソフィア文庫は)場合によっては50年ぐらい同じものを売るジャンル。基の作品を整えて、シリーズものを展開できるようにすること、そして、やさしい一流の解説、長く読まれる最新の研究を扱うという基方針」があったという。 角川ソフィア文庫の「ビギナーズ・クラシックス」では「日」や「中国」の古典や思想は取り上げてきたものの、「西洋」をきちんとフォローできておらず、長年の“編集部の課題”だったそう。そこで、ちょうどレーベルの新シリーズを模索してい

    【編集者座談会】人文書担当編集者たちが語る「ヒット本の裏側とバズらせ方と下心」|じんぶん堂
  • 「行けたら行きます=絶対に果たされない約束」 言葉の裏側をおもしろく解説した「妄想国語辞典」|好書好日

    野澤幸司(のざわ・こうじ)コピーライター 1978年、茨城県牛久市出身。青山学院大学法学部卒業。ハガキ職人を経てコピーライターに。広告代理店に勤務し、普段はいろいろな広告のコピーやCMを考える仕事をしている。数々の受賞歴あり。 ――この『辞典』で紹介される言葉が、一つひとつ斬新で突飛。それに続く「意味」の説明には痛いほど膝を打ちます。そして最後の「例文」。まさに「あるある」を突かれるような痛快な気分になります。 そうですか? 「例文、わかりづらい」って声は多々聞くんですよ。どうでしょうかね。 「冷麺熱盛り」 【意味】矛盾していること。 【例文】自立したいと言いながら、敷金礼金だけは払ってくれだと? 冷麺熱盛りにもほどがあるだろう。 「渋谷がつらい」 【意味】老いを実感すること。 【例文】渋谷がつらい瞬間は、ある日突然やってくる。代表的なのが子どもの運動会である。 ――書籍・雑貨店「ヴィレッ

    「行けたら行きます=絶対に果たされない約束」 言葉の裏側をおもしろく解説した「妄想国語辞典」|好書好日
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    fiblio 2019/07/21
  • コーヒーの香り、心通わすひととき 橙書店@熊本市|好書好日

    初めて入る時は、ちょっとためらうかもしれない。熊市の中心部にある古い雑居ビル。階段は何だか薄暗い。でも、2階にある扉を開けると、コーヒーの香りがふわり。暖かな色合いのあかりに照らされて、木製の棚が並んでいる。 橙(だいだい)書店。別名は、カフェ「オレンジ」。店主の田尻久子さん(50)が2008年、元々経営していたカフェの隣に書店を開いたのがはじまり。3年前、熊地震で被災したのを機に、一つにまとめて移転した。 翻訳小説や人文書を中心に約2千冊。取次会社を通さず、田尻さん自身が選ぶ。多くは出版社から直接買い取って仕入れる。「返できると、私の場合、選びに甘えが出そうなので」 カフェスペースのカウンターで一服しながら、おすすめのをたずねる人も。「熊旅行の間に読めるものは」「親の介護の息抜きに」。田尻さんは少し考えて、すぐそばの棚から一押しの一冊を差し出す。 「私もお客さんから教えて

    コーヒーの香り、心通わすひととき 橙書店@熊本市|好書好日
  • 朝日新聞「平成の30冊」を発表 1位「1Q84」 2位「わたしを離さないで」 3位「告白」|好書好日

    1位 『1Q84』(村上春樹、新潮社、2009年) 『1Q84』はBOOK1・2が平成21年、翌年BOOK3が刊行された。夜空に二つの月が浮かぶ「1Q84年」の世界で、10歳で離ればなれになった青豆と天吾が再会するまでの物語。カルト教団も描かれたことで、高い注目を集めた。毎日出版文化賞。21年の年間ベストセラー第1位(日販調べ)で、単行・文庫の累計部数は約860万部。 京都大教授の中西寛さんは「平成時代において最も注目を集めた文芸作品。野茂英雄が野球の世界で行ったように、日語文学の世界性を意識させた」と解説する。コラムニストの堀井憲一郎さんは「平成時代は『村上春樹の時代』でもあった。この書籍に対する期待度と売れ具合は尋常ではなかった。日常生活でふつうの人が小説を話題にできた最後の作品だったかもしれない」と評価した。文筆家の青木奈緒さんも「平成の日の世相を描いた、平成を代表する小説」と

    朝日新聞「平成の30冊」を発表 1位「1Q84」 2位「わたしを離さないで」 3位「告白」|好書好日
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    fiblio 2019/03/08
  • 猫に出会えて、ビールも飲める楽園のような本屋ができたわけ「Cat's Meow Books」店主・安村正也さんに聞く|好書好日

    撮影・中 恵美子 「とビールがある暮らし」。そんな余生を夢見ていた僕が、会社勤めをしているうちに屋を開きたいと思ったのは2016年春のこと。マーケティング会社で働き続けて「このままの人生じゃつまらない」とモヤモヤ考えるようになり、50歳目前に貯金が1000万円貯まったタイミングで準備を始めました。 といっても、普通のサラリーマンに書店経営のことなんてまったくわかりません。そこで屋開業のセミナーへ通って、先輩方のアドバイスを受けることに。短期集中で多くの学びと出会いに恵まれたおかげで、まずクラウドファンディングによる支援金の募集で開業資金の一部を調達。勢いで買った中古戸建ての自宅兼店舗へのフルリノベーションも、支援者の協力を借りて実現することができました。 準備から開業までの一年間で実感したのは、ひとりでも多くの方から共感を得ることの大切さです。夢の屋を趣味や自己満足で終わ

    猫に出会えて、ビールも飲める楽園のような本屋ができたわけ「Cat's Meow Books」店主・安村正也さんに聞く|好書好日
  • コラム別に読む : 少年ジャンプ、半世紀 キャラ進化、人気引っ張る - 速水健朗(コラムニスト) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

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    fiblio 2017/08/16
  • 社員が接客 文芸社が「コメダ珈琲店」を出店 - 中津海麻子 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    ■自社刊行物発信の場に 東京・新宿御苑のすぐ近くに3月20日、人気のコーヒーチェーン店「コメダ珈琲店」がオープンした。木目を基調とした温かな雰囲気、ゆったりとくつろげるソファ、そしてこだわりのドリンクやフードは変わらないが、他店とは違うことが一つある。店内に棚があり、そこに並ぶ書籍を客は自由に読むことができるのだ。 実はこの店が入っているのは、自費出版から書店流通までをサポートする出版社、文芸社のビル。このカフェは、文芸社が「コメダ珈琲店」とフランチャイズ契約をして展開するブックカフェだ。書店が運営するケースは多いが、出版社が自社刊行物の発信の場として手がけるブックカフェはほとんど前例がない。 「出版業界全体の売り上げが落ちている中、自費出版の無名作家のは書店に並んでも手に取っていただくのが難しいのが現状です。ならばその場を作ろうと考えたのがブックカフェでした」 そう話すのは、文芸社経

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  • 書店ニュース : 書店員の知恵が詰まったフェア 三省堂書店有楽町店 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    ■三省堂書店有楽町店店長 牧野優さん 書店では、大小様々なフェアを開催している。 棚1段で数点のこじんまりしたミニフェアから、催事スペースなどを使って数百点を揃えた大規模なものまで色々なパターンがある。 有楽町店でも、いつも店内の数か所でフェアを展開している。現在は2階特設会場で「昭和の事件簿」と銘打った、戦後の“昭和”時代の風俗・事件・事故に関する書籍を集めた大きなフェアを開催中である。 大きな催事スペースがある店舗でも、年間のスケジュールは結構詰まっており、カレンダーや手帳、定番になっている夏の文庫、学生の多いお店では春の辞書やガイドなど盛り沢山だ。ただ、書店に足を運ぶお客様は好奇心旺盛な方が多い。毎年同じようなフェアで回していても、すぐに飽きられてしまう。だから、何とかスペースを捻出して色々なフェアを開催してみる。テーマは、時事問題やその時に流行っているや著者に絡めたもの、これから

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  • 書店ニュース : 学術界に貢献を 紀伊國屋新宿本店人文フロア 大矢靖之さん - 安里麻理子 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    ■瞬発力で店頭を作る 「の購買意欲が最も高まるのは、その存在を知った瞬間だと思うんです」。新聞やテレビで紹介されたら極端な話、1秒後には店頭に並べたい。それくらいの心づもりでいると、この3月、紀伊國屋書店新宿店3階人文フロアに着任した大矢靖之さんは話す。 大矢さんは、前職の仕入課では辣腕バイヤーとして、また、「週刊ダイヤモンド」書評欄「目利きのお気に入り」の執筆陣の一人としても知られる。毎朝、目を通す紙面はスポーツ紙を含め8紙。夕刊の文化面やウェブの露出にも目を配る。 最近の例では、朝日新聞夕刊(東京社版、3月22日付)に社会学者・見田宗介さんが掲載されると、即座に著書『まなざしの地獄 尽きなく生きることの社会学』(河出書房新社)に動きが出たそうだ。急ぎ出版社に連絡、このとき仕入れた半数以上を1週間で消化した。 アンテナの張り方、対処の瞬発性は、仕入課時代に培ったものだろう。部署が移

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  • コミック・ブレーク (広告特集) : 〈女優・のんのコミック感想文 のんびりーでぃんぐ〉あそびあそばせ [作]涼川りん - のん(女優) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    ■正常ではないのに健康的? な女子の面白さ 『あそびあそばせ』とタイトルが書かれ可愛く奇麗で瞳に吸い込まれるような素敵な絵で女の子が描かれているのを見て、“笑える”という前情報をどう捉えたらいいのか少し混乱しました。その印象からゴシックな世界観のあるページを想像して開いてみると、けん玉やヨーヨーを持って楽しそうな三人の絵が描いてあって、『あ、やっぱり装丁の雰囲気とは違うのかな?』と思って読み始めたら、突然勢いの良いビンタ! 音の文字が清々(すがすが)しくて、一気に頭の中がクリアになりました。ビンタって意味もなくやりたくなる! ビンタって面白い! シンプルな好奇心や子ども心にとても共感して、三人とも平気で悪い事したり、あの手この手で自分の欲望を満たそうとしたりするのが楽しかったです。 その中で挫折したり全力で悔しくなったり格好付かない感じが、女子中学生の醍醐味(だいごみ)! という風に感じて

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    fiblio
    fiblio 2017/03/17
  • コラム別に読む : タイムスリップオタガール(1) [作]佐々木陽子 - 南信長(マンガ解説者) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    ■中学生に戻り、三十路の会話力を発揮 気楽な子供の頃に戻りたい——なんて言う人がいるけれど、当に戻ったら大変だ。特にオタクの場合どうなるかを描いたのが作である。 30歳のオタク女子が同人誌即売会の帰りに線路に転落。が、戦利品のエグい同人誌を〈公共の場に散乱させてご迷惑をおかけするわけには!!〉との強い思念の力(?)でタイムスリップし難を逃れる。その後もいろいろあって、なぜか中学2年生に戻ってしまったところからが題だ。 若返った体の軽さや肌の張り、働かなくていいことに喜んだのも束(つか)の間、30歳までコツコツ買い集めた同人誌などのお宝アイテムが全部失われたことに気づく。このときの彼女の絶望の表情たるや! 買い直そうにも中学生なのでお金はないしバイトもできないもどかしさ。一方、当時のテレビや雑誌を見て懐かしさに歓喜し、学校では三十路(みそじ)のコミュ力で男子とも平気でしゃべれるし、周囲

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    fiblio
    fiblio 2017/01/26
  • コラム別に読む : 漫画家・吉野朔実 未読の人がうらやましい!!  - 桜庭一樹(作家) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    文学を愛する人で、吉野朔実を未読でこれから読むという人がいるなら、その人がとても羨(うらや)ましい。その体験を譲ってほしいと思うぐらい妬(ねた)ましい。 自分も、できるならもう一度新作を読みたいからである。 いまこの文を書きながら、あれを勧めたい、これも紹介したい……いや、でも永遠に沈黙していたい……というアンビバレントの中にわたしはいる。 吉野朔実は、凡(すべ)ての読者にそう思わせる、独特の存在感を持つ漫画家だった。わたしも三一年読み続けてきたが、人に勧めたり語ったりしたことは一度もなく、今日が初めてである。 代表作は、『少年は荒野をめざす』だろう……。女流小説家、その娘で同じく小説家デビューした女子中学生、彼女とそっくりな少年……。個人的には、自分も中学生のとき読んだせいもあって格別な思い入れがある。なにより傑作である。 この作品の特色の一つは“文学の香り”だ。全篇(ぜんぺん)で激しく

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    fiblio
    fiblio 2016/06/02