ノンフィクション作品に精通したurbanseaさんが、2012年の政権崩壊から10年を経た今、複数の書籍を通じて民主党とその時代を振り返ります。 (『中央公論』2023年1月号より抜粋) 2009年8月の衆院選で民主党は308議席を獲得し、同党の代表・鳩山由紀夫を首相とする民主党政権(当初は国民新党、社民党との3党連立内閣)が誕生する。それは15年ぶりの非自民政権であった。 民主党が掲げる「マニフェスト」(政権公約)や「政治主導」(脱官僚)に、国民は期待した。 ところが鳩山内閣は公約実現に必要な財源捻出や沖縄基地問題で迷走し、2010年夏の参院選を前に退陣する。 その後、菅直人、野田佳彦と看板を替えるが、小沢一郎グループの離党もあり、2012年12月の衆院選で獲得議席57という壊滅的な敗北を喫して下野にいたった。 あれから10年──民主党政権の3年3ヵ月とは何だったのか。その内実を顧みるた
dlit.hatenadiary.com 感想を一番初めに書きたかったのですが、読書スピードが遅くて出遅れてしまいました。この記事の筆者は電子版で読んだ模様で(電子版が出てるのを知らなかった😅)そこについて書いてくれていました。僕は普通に書店で買いました。 自民党大国の広島の書店でもなんとか取り扱ってくれていて助かりました。 HBOLで連載してくれていた時はよく読んでいたのだけれど、その記事か、他媒体の記事で教団から訴訟を起こされていたりで本当に大変だっただろうなぁと感じました。この書籍自体は確かに、電子の方が前の項を参照しながら読むのに適しているので電子の方が読みやすいだろうな、と感じました。紙の方を読む方は付箋を用意して気になった箇所に付箋を付けて後で読み返す、といった読み方がいいと思います。また広島で住んでいる自分にとって自民党大国の広島で、この本を裸で読む勇気がなくブックカバーを
「私の雇用主は国民です」と語っていた実直な公務員が、なぜ死を選ばなければならなかったのか? 森友事件の渦中で、総理夫人らの名を隠蔽するために公文書の改ざんを命じられた近畿財務職員・赤木俊夫さん。懊悩の末、2018年3月、自ら命を絶った。享年54。 「財務省が真実に反する虚偽の答弁を貫いている」「最後は下部がしっぽを切られる」 赤木さんが遺した痛切な手記が、その死から2年たった今年3月、週刊文春で公開され、53万部が完売するなど大きな反響を呼んだ。 手記の公開を決意した妻の赤木雅子さんは、真実を明らかにするために国と佐川元財務省理財局長を提訴。さらに事件の再調査を求めて署名活動を行った。集った署名は35万を越え、事件解明に多くの国民が賛同していることが明らかとなっている。森友事件は、終わっていないのだ。 本書は、赤木雅子さんが国を提訴、トッちゃん(俊夫さん)の手記の公開へと至るまでの迷い、怒
全米発売1週間で78万部突破!「トランプ政権のすべて」をさらした前大統領補佐官ボルトン氏の回顧録 日本語版ついに発売 ※表紙は仮です 本国アメリカで、発売1週間で78万部を突破したトランプ政権の前大統領補佐官ジョン・ボルトン氏による回顧録『それが起きた部屋(The room where it happened)』の日本語版が9月18日、朝日新聞出版から緊急発売される。 注目すべきは、著者が在任中のトランプ大統領と各国要人との詳細なやりとりだ。中でも、日本に対する言及は実に150カ所以上にも及び、安倍首相や日本版NSCである国家安全保障局長の谷内正太郎氏との会話など、日米外交の裏側が生々しく再現されている。 さらに対北朝鮮問題での、日韓の主張の違いも明確に示されている。たとえば、ハノイでの米朝首脳会談が物別れに終わり、北朝鮮のミサイル再発射直後、日韓の両首脳からトランプ大統領に電話が入る。「
ずっと「面白いですよ」と周囲には薦めていたものの、書評として書くべきタイミングを失していた本書、ちょうどこの本が出るというころに大阪府知事・松井一郎が「都構想実現のために2月には辞任する」と年末にいい物議を醸していたわけであります。 松井・大阪府知事2月までに辞職表明へ 公明を批判 https://www.sankei.com/politics/news/181226/plt1812260032-n1.html 大阪ダブル選 公明「選挙の私物化」 自民「都構想に終止符」 https://www.sankei.com/west/news/190308/wst1903080039-n1.html 何の本かって『維新支持の分析 ポピュリズムか、有権者の合理性か』(善教将大・著 有斐閣刊)というというハードコアなものなのです。維新の台頭から失墜にいたるまで、有権者の行動原理を実証的に明らかにすると
メディアポリティクスの進展とともに、小泉政権以降、「劇場型政治」の手法を駆使するリーダーたちが地方行政を賑わせている。本書では、ポピュリズム論を参照しながら、「劇場型首長」台頭の背景を明らかにした上で、主な劇場型首長の政治を考察し、特に近年の地方行政の台風の目であった橋下徹元大阪市長の市政に焦点を当てる。『東国原知事は宮崎をどう変えたか』、『劇場型首長の戦略と功罪』に続く、著者の研究の集大成。 [ここがポイント] ◎ 研究の手薄なこの分野の先駆的著籍となった前著『劇場型首長の戦略と功罪』にさらなる分析を加え発展させた充実の内容。 ◎ 近年もっとも影響力のあった橋下徹大阪元市長の市政を分析。 ◎ 劇場型首長の観点から、2016年アメリカ大統領選におけるドナルド・トランプの躍進を考察した補論を収録。 まえがき 序 章 劇場型政治とポピュリズム 1 劇場型首長とは 2 劇場型政治とポピュリズム
2017年1月20日、太平洋の向こうアメリカで、第45代大統領の就任式が執り行われました。 就任したのは、そう”ドナルド・トランプ”です。 トランプ大統領の就任を受けて、ワシントンではデモが一部暴徒化し、マイノリティーの方々をはじめ様々な人々が不安の声をあげています。ここ日本でも、トランプの描くアメリカ第一の国家像に不安を抱いている方も多いでしょう。 そうした人々の不安を不安で終わらせないために、慌てずゆっくり書物に向き合う時間をとってもらえればと、この記事には、京都大学の、政治・外交・アジア・イスラーム・アメリカ文学・ドイツ文学などの専門家10人にお選びいただいた、30冊の本をご紹介しています。選書のテーマは「新世界〜台頭する新たなリーダーが描く世界を読み解く〜」です。 2016年はトランプ大統領誕生のみならず、EU離脱の英国民投票、比・ドゥテルテ大統領の誕生、韓国での大統領弾劾など、世
「1984」、米でベストセラーに=高官の虚偽正当化で連想か 小説「1984」が1位となった米アマゾン・ドット・コムのベストセラーランキング=24日、同社サイトより 【ワシントン時事】全体主義社会を風刺した小説「1984」の売り上げが、トランプ米大統領が就任した20日以降、米国で好調だ。政権高官らが虚偽を「もう一つの事実」と正当化したことなどから、小説の中の世論誘導を連想して購入する人が増えたようだ。通販最大手アマゾン・ドット・コムのベストセラーランキングで急上昇し、24日夜には1位となった。 「1984」は英作家ジョージ・オーウェルが第2次大戦直後に執筆。架空の独裁者「ビッグ・ブラザー」が率いる国での世論誘導や歴史の改ざん、電子技術を使った監視活動を描写した。 米国では、空席が目立った20日の大統領就任式の聴衆の少なさが報道されたが、スパイサー大統領報道官は「(インターネットなどを含め
臨時国会で再開される見通しの憲法審査会での議論を前に、注目を集めている異色の本がある。自民党の改憲草案について、起草者の気持ちになりきって解説した「あたらしい憲法草案のはなし」。終戦直後に文部省(現文部科学省)が発行した「あたらしい憲法のはなし」のパロディー版だ。草案の根底にある考え方を、痛烈な皮肉を交えて分かりやすく解きほぐしている。 (安藤美由紀) 「草案のはなし」は、参院選公示日に合わせて六月二十二日に発売。出版した太郎次郎社エディタスによると「『改憲もいいんじゃないか』と何となく思っている人たちに、改憲をやりたい人たちが何を考えているのか知ってほしい」という狙い。改憲派と護憲派のどちらが書いたのか分からない方が興味を引くと考え、著者は伏せ「自民党の憲法改正草案を爆発的にひろめる有志連合(自爆連)」とした。予想以上の売れ行きで、現在六刷(計三万部)を発行。 文体もイラストも「憲法のは
結成間もない「YKK」トリオ。(左から)小泉純一郎、山崎拓、加藤紘一の各氏。15年に及ぶ「YKK時代」の幕開けである=1991年撮影 26日から番外編ロングインタビュー連載 1990年代に政界に一時代を築いた「YKK」トリオ。その一人、加藤紘一元衆院議員(9月9日死去)の葬儀が9月15日、東京・青山葬儀所で営まれた。天の配剤だろうか、その死を悼むように朝から降り続いた涙雨は昼前にやんだ。何かを語りかけるような遺影は自民党幹事長時代の一コマだろう、早くから「プリンス」と期待されて首相に最も近いと言われた実力者「K」の雄弁ぶりを見事に切り取っていた。 それは突然の出来事だった。開式の刻が告げられる前、報道陣のカメラを気にするでもなく、盟友が眠る祭壇の前で男たちが握手し、言葉を短く交わした。年齢を感じさせない黒髪に、柔道で鍛えた堂々とした体躯(たいく)の「Y」こと山崎拓元自民党副総裁と、現役時代
(講談社・1944円) 死闘生き抜いた者の憂国の書 山崎拓(やまさき・たく)さん 記憶に残る政治家がいる。今や歴史上の人物であり、幾度目かのブームとなっている田中角栄しかり。本書の著者もさまざまな重要局面で政治史に名を刻んだ政(まつりごと)の人である。 田中角栄内閣時代に衆院議員となり、当選同期の加藤紘一、小泉純一郎両氏と盟友関係を結んだ。頭文字から「YKK」と称された3人は、旧田中派の金権支配と公共事業を巡る政官財癒着の打破を「暗黙知」として行動を共にした。ハイライトは2000年秋の「加藤の乱」とされる。森喜朗内閣打倒を目指す「YK」と森派会長の「K」が対立、後に「YKKは友情と打算の二重奏だ」と喝破した小泉氏がまさかの首相に上りつめる伏線となった“政変”である。 「あの瞬間だけを捉えると、いがみあったイメージしか残らない。それはYKKの関係としては正確ではない。各派がしのぎを削って活況
憲法改正運動を進める政治運動団体「日本会議」を取り上げた書籍の出版が相次いでいる。硬いテーマにもかかわらず、いずれも好調な売れ行きだ。ブームの背景を探った。 火付け役は、5月に出版された菅野完(すがのたもつ)氏の「日本会議の研究」(扶桑社)。6刷15万3千部(8月29日現在)のベストセラーとなっている。 菅野氏は2008年ごろ、ヘイトスピーチの街頭デモを「これは放っておいては危ない」と感じ、調査を始めた。ネット上の書き込みの出典元である保守系論壇誌を丹念に分析し、日本会議の存在に気づいた。菅野氏は「14年秋ごろからネット上で日本会議について騒がれ始めたが、陰謀論めいてピントがずれた見方が多く、『そうじゃないよ』とツイッターでつぶやき始めた」と語る。 ネット上で発表した論考が扶桑…
永田町を震撼させた一冊 「これ、あさって議院を解散する時の会見原稿なんだけどさ、ちょっと聞いてみてよ」 安倍は本番さながらに、私に向かって語りかけた――。目の前で、現職の総理が解散を宣言している。私はまるで自分が、官邸1階の記者会見室にいるような錯覚にとらわれた。 6月に発売されるや、永田町を震撼させた『総理』(幻冬舎刊)の一節である。 衆院解散を決意した安倍総理が、書き上げたばかりの演説草稿を読み聞かせるほどに信頼を寄せる「私」とは、著者の山口敬之氏のことだ。 1990年、TBSに入社し報道局に配属された山口氏。これまでに社長賞や報道局長賞などの社内表彰を39度も受けたという、同局きっての「エース記者」だった。 今年5月にTBSを退社し、フリーランスのジャーナリストに転身、その直後に刊行された本書では、自民党が大敗を喫した2007年参院選から第二次安倍政権発足に至る舞台裏や、シリア情勢を
「国民が国家をしばる約束」から「国家と国民が協力してつくる『公の秩序』」へ。草案の提案する憲法観の大転換を、起草者たちの論理と願望にぴったりとよりそって語る。 南野森さん、長谷部恭男さん、内田樹さん、上野千鶴子さん、鎌田慧さん からの推薦コメント 辻田真佐憲さん、瀬川深さん、太田啓子さん、山崎雅弘さん からの推薦コメント 俵義文さん、大谷昭宏さん、西郷南海子さん からの推薦コメント はじめに この本は自由民主党(自民党)の憲法改正草案について、わかりやすく解説したものです。 自民党は日本の政党のひとつですが、憲法改正にもっとも積極的な党でもあります。 いまの政府は、選挙でもっとも多くの議席を得た自民党と、自民党の政策に賛成する公明党という二つの党が協力して運営しています。その自民党が出した案ですから、あたらしい憲法がこの草案に近いかたちになる可能性は高いといえるでしょう。 現在の日本国憲法
環太平洋経済連携協定(TPP)に関する衆院特別委員会の西川公也委員長(自民)が出版する予定だったとされるTPP交渉の内幕本が、インターネット書店の一部で購入予約が出来なくなっていることが8日、明らかになった。 同日午前のTPP特別委で、民進党の緒方林太郎氏が指摘した。特別委員会は、この問題を巡る政府答弁や議事進行に野党側が抗議して退席したため、審議が中断した。 この本は「TPPの真実」で、民進側は7日の特別委で出版前原稿とされるコピーを提示。「アメリカは従来の原則論から譲歩すると水面下で打診してきた」などと交渉過程を明らかにした記述があり、交渉で定めた守秘義務違反に当たる可能性があるとしていた。 緒方氏は、7日の段階では大手通販のサイトで紹介され予約を受け付けていたが、8日朝には検索できなくなっていると指摘。「官邸から消せと指示を出したのか」とただしたが、安倍晋三首相は「そういう(出版する
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