ランニング中に聴く音楽を選ぶということは、自分の体験をコントロールしようとしているということでもあります。 たとえば多くの人が、苦しい最終マイルを走り抜く時のために、気分を上げてくれる音楽を準備します。しかし、この例が示すとおり、私たちが選ぶ音楽には先入観が詰め込まれているのです。すなわち、私たちはすでに、どの曲が自分をどんな気分にさせるかをわかっているわけです。 ランニングのすばらしさの1つは、たとえ1時間かそこらであっても、そうしたものすべてから逃れる機会を与えてくれるところにあります。 Huber氏は、ランニングは脳にとっての「小さな冒険」なのだと言っています。たとえ走り慣れた3マイルであっても、その日そのとき、マインドがどこへさまよって行くのかは、基本的には予測がつかないものです。 ランニングに没頭しようまた、音楽を聴くのをやめるという行為は、ランニングという時間を、精神、および身