冬本番、あったかいコーヒーが恋しい季節です。今年、コーヒー業界を席巻したのが、「サードウェーブ」という言葉。「第3の波」を意味する流れが、関西にも訪れています。 大阪・梅田の地下街「ディアモール大阪」に昨年末にオープンしたフランス発祥の「クチューム」で、ブルネイ産豆のコーヒー(380円)をいただいた。サイホンの仕組みを発展させたという最新の機械「スチームパンク」で入れられ、見た目は紅茶のような淡い色あい。口に含むと苦みはほとんどなく、まろやかだ。 「まるで出汁(だし)を飲んでいるよう」。そう感想を漏らすと、「あながち間違っていません。コーヒーの成分を丁寧に抽出し、うまみを引き出した結果です」と中西輝次店長は話す。 コーヒー普及の波は国によって異なるが、一般家庭に普及した時期が「第1の波」、スターバックスなど米シアトル系のチェーン店が広まった時期が「第2の波」とされる。そして「第3の波」の代