サッカーの元ポルトガル代表で1966年ワールドカップ(W杯)イングランド大会で得点王に輝いたエウゼビオ氏(本名エウゼビオ・ダシルバフェレイラ)が5日、心不全で亡くなった。71歳だった。エウゼビオ氏が所属していたポルトガル1部ベンフィカが発表した。 ポルトガルの植民地だったモザンビーク出身。高い身体能力を誇るストライカーで「黒豹(くろひょう)」の愛称で親しまれた。ベンフィカで頭角を現し、62年にはチームを欧州チャンピオンズカップ(現欧州チャンピオンズリーグ)優勝に導いた。66年W杯では北朝鮮に0―3とリードを許したところから4得点を挙げる活躍。計9得点で得点王となり、ポルトガルが過去最高の3位に入る原動力となった。65年には欧州最優秀選手(バロンドール)を受賞した。(河野正樹)