◆ 「地銀統合は自然な姿」発言の真意 ――V・ファーレン長崎という地域密着のクラブチームを経営されている高田さんが先日、「地銀統合は自然な姿」とお話しされてニュースにもなっていました。地方経済を支える地銀は「再編時代」に入ったと言われて久しいですが、あらためてこの発言の真意をお聞かせいただけますか? 高田 言葉通りの意味で、難しい話ではありません。私たちの長崎県では今、親和銀行と十八銀行の統合の話が進んでいます。ところが、公正取引委員会がそれに待ったをかけている状態にあった。県内の融資の7割を占めてしまう状態になる恐れがあるため、という理由からです。しかし私はもう、地方銀行の統合は時代の流れだと思うんです。マイナス金利の時代となって、銀行にとってバブル時期のどんどん儲かる状況は遠い昔となりました。そんな中で、地銀の店舗は市内で隣り合っているような場合さえあり、それではお互い成り立っていかな