ウイルス流行の持続的な拡大に伴い、市場ではN95(KN95)、サージカルマスクなどのウイルス対策マスクが依然として不足しており、多くの家庭ではマスクが底をつこうとしている。そこでネット上では、使用済みマスクを蒸したり煮洗いする、紫外線を照射する、アルコールで消毒してから乾かすといった再利用方法が出回っている。科技日報が伝えた。 筆者はこれについて、教育部(省)産業用紡績品工程センター副センター長、東華大学非績造材料・工程学部の靳向煜教授を取材した。靳氏はSARS流行時の「SARSウイルス対策紡績品開発」プロジェクトを担当していた。 「新型コロナウイルス感染による肺炎の診療案(試行第4版)」によると、「56度・30分」で効果的にウイルスを撲滅できるが、蒸す、もしくは煮洗いすることでマスクを再利用できるだろうか。 靳氏は「これは不可能だ。N95もサージカルマスクも、ウイルス対策の手段はフィルタ