無観客で夜間に開催される「ミッドナイト競輪」。インターネット投票で21年度に85億円を売り上げた(3月7日午後9時、向日市寺戸町・京都向日町競輪場) 赤字が続き京都府が廃止を検討するとした京都向日町競輪場(向日市寺戸町)の売り上げが急増している。新型コロナウイルス禍で、どこにいても車券が購入できるインターネット投票が大きく伸び、新たに始めた夜間の「ミッドナイト競輪」も貢献した。府の外部監査は競輪場存続を提言、今後の展開が注目される。 2021年度の向日町競輪場の売上高は235億円となり、前年度の125億円から88%増えた。黒字は9億5600万円で、3倍超に伸びると見込む。一方、来場者数は1971年度の97万人をピークに減り続け、21年度はわずか2万4千人にまで落ち込んだ。 来場者数が低迷する中、92年度以降で最大の黒字になった要因として、インターネット投票の普及と、昨年6月から同競輪場で催