「数値目標を出して、それを達成するのが社員の仕事だ、と投げっぱなしでいいなら、経営者は何をするんですか、という話ですよね。読んでくださった方のコメントにもありましたけど、その場合、優秀なのは現場であって経営者じゃない。じゃあ、経営側が社員全員の納得を得るまでその数値目標の背景について説明し尽くすことができるか、といったら、規模にもよりますが、なかなか難しいだろうなと思います」 相模屋食料(以下相模屋)の鳥越淳司社長は、「自分が雪印乳業の社員として働いていたときの気持ちから考えれば、ですが」、と断りながら言う。 数字は、打った手の効果を確認し、次の手を考える極めて有効なツールだ。目標として設定すれば、目にハッキリ見える形でゴールを共有できるという強い効果もある。 だが、数字を目標に設定すると、反作用として「その数字をこういうふうに達成したい」「達成することによって、こういう効果を期待したい」
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