『子どもの健やかなる成長』これは子を持つすべての親の願いであろう。しかし、もしも自身の子どもが癌に侵されているとしたら……。今回、英「BBCニュース」が報じたのは、悪性腫瘍で亡くなった愛娘の奇跡を信じる両親の悲痛なニュースである。まるでSFのような話だが、両親は2歳の娘の脳を冷凍保存し、蘇生した我が子と再び会える日を待ちわびているのだ。 ■愛する娘にまた会いたい…その一心で選んだ手段とは 誰しもに訪れる「死別」。相手の存在が大切なほどその悲しみは深いものである。ましてや、自分の最愛の子どもが亡くなった、となればなおさらだろう。 タイに住む2歳の女の子マセリンちゃんは、幼い体を小児脳腫瘍にむしばまれていることがわかった。これは進行がとても早く、いまだ世界的に確立された治療法が見つかっていない悪性度の高い難病であるという。 マセリンちゃんはそんな難病を克服すべく、小さな体で12回の脳外科手術、