【ロンドン=中島裕介】ウクライナのゼレンスキー大統領は17日の声明で、同国の情報機関である保安局(SBU)のバカノフ長官と、検察トップのベネディクトワ検事総長の更迭を決めたと明らかにした。両機関の職員がロシアに協力しているケースが多数あることを理由に挙げた。ただウクライナメディアによると、同国の大統領府副長官は18日、2人は停職処分は受けたが解雇はしていないと語った。大統領による重要人事の発表
戦争の霧の渦中にいると、どうやって前に進むべきか、道をみつけるのは大変だ。外交の舞台裏から聞こえてくる騒音。愛する人や家を失った人たちの感情。こうしたものに取り囲まれて、私たちは押しつぶされそうになる。なので今、一歩引いて、ウクライナの紛争が今後どうなり得るか、考えてみようと思う。各国の政府幹部や軍部の戦略担当はどのようなシナリオを検討しているのか。自信をもって未来を予言できる人はほとんどいないが、実現可能性のある展開をいくつか並べてみた。そのほとんどの見通しは暗い。 このシナリオでは、ロシアは軍事行動をエスカレートさせる。ウクライナ全土で無差別の砲撃が増える。これまでの作戦では目立たずにいたロシア空軍が、壊滅的な空爆を開始する。国の主要インフラを狙った大規模なサイバー攻撃が、ウクライナ全土に及ぶ。エネルギー供給と通信網が遮断される。市民の犠牲は数千人に達する。首都キーウ(キエフ)は果敢に
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