ライゾマティクスといえばアートや音楽などのカルチャーから広告まで幅広く手がける日本を代表するクリエイティブ集団です。とくに創業メンバーである真鍋大度氏、千葉秀憲氏、齋藤精一氏は数々のメディアで取り上げられ、動向が注目されています。今回、advanced by massmedianでは、代表する面々ではなく、現場でライゾマティクスの表現をリードしているデザイナーの木村浩康(きむらひろやす)さんとプログラマーの田中陽(たなかよう)さんの2名にお話を伺いました。ライゾマティクスと聞くとテクノロジーファーストで無機質なイメージを持ちますが、そうではなく、いかに人の温かみを表現できるかに挑戦している姿が見えてきました。 ──本日はお忙しい中ありがとうございます。さっそくですが、お二人の簡単な自己紹介。所属部門や業務についてお聞きしていいですか。 木村:所属はそれぞれ、私が“DESIGN”で、田中くん