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読み物に関するht_sのブックマーク (2)

  • 自己肯定感の話 ①

    もうずいぶん昔のことです。 当時、すでに八十歳を超えていた母方の祖母とふたりきりで、ロンドンを旅したことがあります。 何故そんなことになったかというと、ある年のお正月、皆で祖母宅に集まったとき、私がイギリスで過ごした日々の思い出話を親戚たちに求められたのです。 それで問われるままにあれこれ語っていたら、祖母が「一生に一度でいいからイギリスに行きたい。お姫様のような旅がしたい」と言い始め、それを聞いた伯父たちが、それなら資金を出すから私が連れていってはどうか、と言い出したのだったと思います。 高齢者というのはたいてい何かしら気難しいところがあるものですが、祖母も典型的な「プライドが高すぎるめんどくさい年寄り」であり、既にまあまあ認知症も進んでおり、扱いの大変さを知っている母や叔母は強く反対しました。 祖母が海外で体調を崩したりしたら大変、というのが反対の理由でしたが、今思えばむしろ、ひとりで

    自己肯定感の話 ①
  • 日記の下書き

    家の庭にカルガモの親子がやってきた。どういうことなのかわからないが、やってきてしまったものは仕方がない。ガーガー鳴いている。 かわいいけどどうしたらいいのかわからず、近所のLINEグループに呼びかけたところ、みんな出てきてどうしようこうしよう、しばらく外で蚊に刺されながら議論した。 というのも、みんなが出てくる前に子どもが1羽カラスにさらわれてしまったのだ。上を見るとまだ電線にさっきのカラスが止まって機会を探っていやがる。人がいなくなったらあっという間に全員やられてしまうだろう。 市役所に電話だ、いや消防だ、おれアメリカのポリスが助けてる動画見たことがある、など、いろいろな意見が出たが、日曜の夕方である。市役所は業務時間外だし消防だって他に困っている人を助けているかもしれないだろう。みんな忙しいのだ。 そもそもこの家族はどこからきたのか。うちの近くに水辺はない。グーグルマップで航空写真を確

    日記の下書き
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