自己肯定感の話 ①

もうずいぶん昔のことです。 当時、すでに八十歳を超えていた母方の祖母とふたりきりで、ロンドンを旅したことがあります。 何故そんなことになったかというと、ある年のお正月、皆で祖母宅に集まったとき、私がイギリスで過ごした日々の思い出話を親戚たちに求められたのです。 それで問われるままにあれこれ語っていたら、祖母が「一生に一度でいいからイギリスに行きたい。お姫様のような旅がしたい」と言い始め、それを聞いた伯父たちが、それなら資金を出すから私が連れていってはどうか、と言い出したのだったと思います。 高齢者というのはたいてい何かしら気難しいところがあるものですが、祖母も典型的な「プライドが高すぎるめんどくさい年寄り」であり、既にまあまあ認知症も進んでおり、扱いの大変さを知っている母や叔母は強く反対しました。 祖母が海外で体調を崩したりしたら大変、というのが反対の理由でしたが、今思えばむしろ、ひとりで

[mogmognya]

全部読んだら少し背筋が伸びる気持ちになるような、一級品のエッセイ。自分に自信を持つにはどうするか、どう人に寄り添うかを学べる、おばあちゃんと孫のイギリス旅。にしても実家太そう。

[wsskho_m]

与えられ恵まれすごい下駄はいて生きてきた人が上から目線でこういう類の説教するのとても苦手(と言うとそういう卑屈さがよくない素直になれオープンマインドであれとなり無限ループ)

[hoshitamotsu]

自分で行くことは一生ないだろうけど、一緒に行った気分になれるので紀行文は好き。楽しい紀行文が書ける人はたくさんの人に旅の思い出をプレゼントできる才能を持っている。おばあさんとの絶妙な距離感もいい。

[uxoru]

お姫様（祖母）とバッドガール（孫娘）のロンドン旅行記。ティムもホテルスタッフも出会った皆さん素敵！途中御座候が出てきてさらに笑った。追記、来春書籍化するとのこと。https://twitter.com/michiruf/status/1591706890324807682

[shepherdspurse]

19まで続くのか。時間のあるときに。

[vanillayeti]

面白く読んだがものすごいお金持ちの家に産まれて蝶よ花よと育てられたんだろうなこのお祖母さん。自己肯定感の高さも本人の努力ももちろんあるだろうがここまで来ると上流階級の特権だわな…

[hiro7373]

これ書籍化もいいが、短編映画かドラマにしたら面白そう。話は全然違うんだけどローマの休日的な？ちなみにティムは私の中ではオノ・ナツメのキャラとして再生されました

[kidspong]

思わず一気読み。「自信がないから自分のことをつまらないものみたいに言って、相手に見くびってもらって楽をしようとするのはやめなさい」←確かに自分を低く見積もる事で楽をしてきたかも…と私にも異様に刺さった

[oyssi]

登場人物の方みんな素敵な方が多くて、人の素敵な部分を文章に落とし込める筆者は素敵な方なのだろうと思った。破天荒な「祖母」も、人をきちんと見て言葉を伝えていて素敵…。美意識も素敵でかっこいい。文章上手い

[lady_joker]

来年本になるようなのでそっちで読みたい。　https://twitter.com/michiruf/status/1591706890324807682

[S_Maeda]

何ができないかではなく、何がご自分でできるのかを見極めることだと思います。できないことを数え上げたり、早急に決めつけて手を出したりするのはお相手の誇りを傷つけることに繋がりますから

[mikuti2]

すごい。祖母と孫がイギリス旅行をした話であり、背筋を伸ばして生きていくコトを教えられる。

[qawsedcc]

大人の絵本。「謙虚と卑下は違うものなの。自信がないから、自分のことをつまらないものみたいに言って、相手に見くびってもらって楽をしようとするのはやめなさい。それは卑下。とてもみっともないものよ」

[ikayome]

面白かったので時間ある時にフルで読みたい

[shig-i]

誰でも一生に一回くらいならこんな旅行ができると思っていた

[kosyokai]

見つけたら読み返してくれ

[uva]

「謙虚と卑下は違うものなの。自信がないから、自分のことをつまらないものみたいに言って、相手に見くびってもらって楽をしようとするのはやめなさい。それは卑下。とてもみっともないものよ」

[tokorozawasawako]

リアルハルヒや

[SY1698]

英国大紀行、よくぞここまで耐えられたなー

[fu_kak]

読み終わった！良い

[versatile]

「懇ろ」ねもころって読むんだ。勉強になるぅ

[NAT]

面白くて一気に読んでしまった。

[legnum]

長かったけどあっという間に読めるほど面白いな。めちゃ優雅な英国旅行なのに「御座候よりデカいスコーン」って表現で吹いた

[shidho]

数年前、母を連れて台湾旅行に行った時のことを思い出した。あちこち連れ回したのだが名所のことよりも軒先の花に興味を奪われていたんだ、あのときも。

[chikayours]

バトラーさんお若いと書いてあるのになぜか高齢のベテランバトラーで妄想しちゃう！日本語で書いてあるのに耳ではしっかりイギリス英語で再生されるし、もう最高。若かりし頃のアンハサウェイで映画化したかったわ！

[simabuta]

全部読んだ後にブコメを読んだら、素晴らしい、から納得いかないまでの間のグラデーションの細かさが今まで見たことない繊細さだった。読み物としての質の高さなのかな、と思った。

[blanccasse]

「謙虚と卑下は違うものなの。自信がないから、自分のことをつまらないものみたいに言って、相手に見くびってもらって楽をしようとするのはやめなさい。それは卑下。とてもみっともないものよ」背筋が伸びる言葉。

[strawberryhunter]

すごい話だった。伯父さんたちがいくら出したのかという事が気になったが、最後そんなことはどうでも良くなっていた。お祖母さんとの思い出こそかけがえのない人生の宝物の一つだろう。

[macotta]

この話は、海外大物ミュージシャンがガンガン日本に来て、なんでそんなしょっちゅう来てくれるんですかぁ？と聞かれて「カネのためだよ！」と清々しく答えていた時代のファンタジー。と思えば、モヤモヤが減るかも

[kno]

ロンドンの超高級ホテル（の従業員さんたち）すげーな、って身も蓋もない感想が

[osumimimi]

読みやすい文章で一気読みした。

[someoneinthisworld]

上流階級だなぁ。80過ぎても見た目を怠らない美意識はすごいな。

[ayumun]

椹野先生かよ。ガチの芦屋のお嬢様のおばあ様。リッツから夜な夜な飛び出して行くバッドガールはカッコいいなあ。90年代はまだなんかみんな心の余裕があったなあ。今のがよほど世紀末だわ。

[hirorinya]

Aあとで読む

[poipoi3]

一気に読んでしまった。他のエッセイも軽妙で面白い/このサイト全然知らなかった

[kappateki]

すごく面白かった。こんな旅とてもとても無理だけど、体験したかのような読後感。英語できるって強い。ホテル名だけ出てない気がするんだけどなぜだろう…リッツかなあ？

[cocoronia]

古き良き上澄の話ではあるんだけれど、この話から僻みしか引き出せないなら日本は余りにも貧しくなりすぎたのだ。せめて憧れであるならば美しいのに。人も自分も労り尊重するのは大事ですね。私は好きです。

[kichikunakako]

書籍買います。

[amunku]

母に読ませたら案の定「同じ工程の旅がしたい」とか言い出したのでこの旅行でかかる相場を教えて釘を指しておいた。自己肯定感の話は本当に最後に出てくるのでタイトルに文句を言ってる人は最後まで読んでほしい

[njamota]

認知症がこうじた時に怒りとは無縁でありたいと思っていて、そこは自己肯定感が確立しているかどうかだと思ってるんだけど、こんなに立派に自分を持っているように見える人でも難しいもんなんだな。