Jリーグコラム FC町田ゼルビア/ブーイングしない文化 サポーターが詰めかける応戦席からブーイングはほとんど上がらない=FC町田ゼルビア提供 ◆ブーイングしない文化 先日、練習場でうれしい話を聞きました。「ゼルビアの応援が好きでサポーターになりました。ブーイングやヤジがなく、応援に入りやすかったんです」。横浜市の男子中学生2人組はホームタウンではないのに数年前からゼルビア好きとなり、今はアウェー戦にも訪れてくれます。 ゼルビアの応援ではブーイングがほとんどありません。ゼルビアの起源は少年サッカーチームで、創始者は学校の先生でした。その一人、守屋実・現相談役は、チームの人気が高まり始めた2005年ごろから、「子どもたちの手本になるべく、ブーイングや挑発行為はやめてほしい」と説いてきました。JFLへ降格した12年でさえ、ブーイングはあまり聞こえてきませんでした。 応援の仕方は様々。時には厳しい