なんか本屋に目立つPOPと一緒に置かれていた本。「地中海世界の歴史」というシリーズの最初の巻になるらしい。 鳴り物入りで売られてる歴史書は9割9分ハズレだという確信とともに、最初からあまり期待はせずに手に取った。結論から言うと「うん、やっぱね」という感じ。 私は一巻で脱落するが、今後シリーズものとして八巻まで出るらしいので、それぞれの時代区分に詳しい人はぜひツッコミを入れてほしい。この書き方と構成でシリーズ化するなら、絶対これ以降の巻にも大量にツッコみどころが出る。 地中海世界の歴史1 神々のささやく世界 オリエントの文明 (講談社選書メチエ 801) - 本村 凌二 ●古代人のものの見方や歴史観をバカにしたような文章が入ってる まず何がキツいかって、古代人をバカにした余計な文章を入れているところ。 メソポタミアの神代の時代の歴史は、やったらめったら長い年数が登場する。確かに王名表で二万年