京都には明日戻るつもりだったけど、京都市長選挙の投票のために今日戻ることにした。電車では、吉田敬の『社会科学の哲学』を読んだ。第 4 章から、文化相対主義の立場がどのような点で問題なのかを知ることができた。社会や文化によってものの見方は異なり、その違いを乗り越えることはできないという前提に立つ文化相対主義は外部からの批判だけでなく、内部からの批判すらも許容しないという切り口だった。下宿先に着いて、まず、布団カバーとシーツを洗ってコインランドリーで乾かした。 京都シネマで『枯れ葉』を観た。映画に湿度があるとしたら、本作はとても乾いている作品だった。画の質感がざらざらしていて、描かれる人物たちが淡泊な素振りをしている。一方で、このあいだ観た『哀れなるものたち』はかなり湿り気のある映画だと思う。ねっとりした作品に触れると体力を消耗するので、リラックスして観ることができた。あと、登場人物たちの発話