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ブックマーク / tnakamr.hatenablog.com (6)

  • 隠れていた宇宙 - エヌ氏の成長・円錐

    今朝は涼しい風で目が覚めた。久しぶりに近くを散歩する。秋らしく雲が高くにかかっている。 ブライアン・グリーンの「隠れていた宇宙」を読む。 隠れていた宇宙 (上) 作者: ブライアン・グリーン,竹内 薫,大田 直子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2011/07/22メディア: 単行購入: 3人 クリック: 30回この商品を含むブログ (11件) を見る隠れていた宇宙 (下) 作者: ブライアン・グリーン,竹内 薫,大田 直子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2011/07/22メディア: 単行購入: 3人 クリック: 5回この商品を含むブログ (7件) を見る ブライアン・グリーンのポピュラーサイエンスの3作目は、多宇宙である。 取り上げられるのは、パッチワークキルト多宇宙、インフレーション多宇宙、ひも理論から出てくるプレーン多宇宙とサイクリック多宇宙とランドスケープ多宇宙、

    隠れていた宇宙 - エヌ氏の成長・円錐
    ita-wasa
    ita-wasa 2011/08/31
    「<多世界>について学んでいる人だけでなく、ある程度知っていたひとでさえもたいてい、この考えが突拍子もない空論から出現したのだという印象を持つことが、私にはわかっている。しかしそれはまるで見当違いであ
  • 3つの原理 - エヌ氏の成長・円錐

    昨日が冬至で今日は年賀状書き。でも、今年のうちにやっておくことがまだ残っているので、冬休み気分にはなれそうもない。 ローレンス・トーブの「3つの原理」を読む。 3つの原理―セックス・年齢・社会階層が未来を突き動かす 作者: ローレンス・トーブ,神田昌典,金子宣子出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2007/12/14メディア: 単行購入: 3人 クリック: 194回この商品を含むブログ (24件) を見る 内田樹先生が激賞していたビッグ・ピクチャーが語れる未来学者の。日のマスコミに浸かって生活していると、「人間世界はこの先どんどん悪くなっていくばかりなのだろう」という気分になってしまうが、そういう考えを揺すぶられる。宗教市場や超人類というところまでいくと「うーん」という感じになるが、このの未来シナリオ(2050年くらいまで書いてある)を5%くらいは信じてみたくなる。 とはい

    3つの原理 - エヌ氏の成長・円錐
    ita-wasa
    ita-wasa 2009/12/25
    「世界はすでに「精神・宗教の時代2」の革命・発展段階に入っている。これは現在の「労働者の時代」の頂点段階と重なり合っているが、この革命・発展段階が進むにつれ、私たちは「労働者の時代」を離れ、その労働と
  • ダーウィニズムという万能酸 - エヌ氏の成長・円錐

    冬休みの前に、生協の屋で「心は遺伝子の論理で決まるのか」というを見つけ、どうも気になって買ったのだが、そのままになっていた。しばらく前から読み始めたら、最初の方で、やたらダニエル・デネットの「ダーウィンの危険な思想」に言及している。どうもそれが気になって、図書館で借りて読み始めたが、何しろ700ページの大冊の上に、話の持っていき方に独特の癖があって、前半は結構手こずった。目次で見ると、後半で1章割いてペンローズの「皇帝の新しい心」を論破している様子だったので、とにかくそこまでは読んでみようと思っていたら、後半はだんだん面白くなって、最終章は「これが書きたかったのか」とじーんと来た。 ダーウィンの危険な思想―生命の意味と進化 作者: ダニエル・C.デネット,Daniel C. Dennett,山口泰司,大崎博,斎藤孝,石川幹人,久保田俊彦出版社/メーカー: 青土社発売日: 2000/12

    ダーウィニズムという万能酸 - エヌ氏の成長・円錐
    ita-wasa
    ita-wasa 2009/02/24
    デネットのその執拗さの狙いは以下にある。 「ダーウィンの思想が、眼に見えるもの一切の核心にまで食い込むことのできる一つの普遍的な溶剤もしくは解決であることは間違いない。問題は、その後に何が残るかだ。私が示そうとしたのは、それが一切に浸み透った暁には、私達の最も重要な思想の、これまでよりもっと強靭で健全なヴァージョンが、私達の手元に残されるということである。そうした思想的伝統の細部には、跡形もなく消えうせてしまって残念に思われるものもあるにせよ、残されたもの全体にとっては、それらはむしろ厄介払いにしかならない。それだけ残れば、基盤としては十分以上である」
  • 叛逆としての科学 - エヌ氏の成長・円錐

    昨日はN大のS先生のグループと共同研究の打ち合わせ。こちらは実験でむこうが理論なので。話がかみ合うまでにいつも時間がかかる。これが同じ大学にいてもっと日常的に議論ができれば、もっとスムースに進むのだろうが。ネット時代なのだからもう少し工夫をしたいところだ、といつも同じことを思うのだが、ついつい後回しにしてしまう。在宅勤務者用の会議ソフトで使い勝手のいいものを探してみよう。 明日から下の子がYMCAのキャンプにでかける。上の子のリュックをしょってご機嫌だ。子供の頃のキャンプを思い出す。楽しいだろうなあ。 この4月に亡くなったばかりのフリーマン・ダイソンの「叛逆としての科学」を読む。"NewYork Review of Books"に書いた書評を中心としたエッセイ集だ。 叛逆としての科学―を語り、文化を読む22章 作者: フリーマン・ダイソン,柴田裕之出版社/メーカー: みすず書房発売日:

    叛逆としての科学 - エヌ氏の成長・円錐
    ita-wasa
    ita-wasa 2008/09/16
    ダイソンの良さは十分に発揮されている。例えばブライアン・グリーンの近刊にふれて、こう書く。 「ここで、個々のグラビトンの存在を確認するのは原理上不可能だという仮説を立て、それを検証してみようと思う。こ
  • 数学基礎論論争 - エヌ氏の成長・円錐

    大学へ行く道に萩の花で知られる小さな寺があり、いまが盛りだ。通りかかるといいものをみたと少しいい気持になる。 佐々木力の「二十世紀数学思想」を読む。 二十世紀数学思想 作者: 佐々木力出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2001/04メディア: 単行購入: 2人 クリック: 3回この商品を含むブログ (3件) を見る 第1章が数学基礎論論争。第2章がヘルマン・ワイルの数学思想。第3章がフォン・ノイマンをとりあげて数学者の社会的モラルをとりあげる。 中では第1章が格別に面白かった。1930年代に盛り上がった数学基礎論論争は、論理主義(フレーゲ、ラッセル、ホワイトヘッド)、直観主義(ブラウワー、ワイル)、形式主義(ヒルベルト、フォン・ノイマン)の3派による論争だったらしい。論理主義のオールターナティブとして登場した直観主義というのを実ははじめて聞いたが、超越的存在を認めない構成的なやり方

    数学基礎論論争 - エヌ氏の成長・円錐
    ita-wasa
    ita-wasa 2008/09/16
    こうしてゲーデルは言う。「数学はこの意味で完全化不可能で、その明証的公理は有限の規則で尽くされることは決してない。すなわち人間精神は(純粋数学の領域内部においてすら)いかなる有限の機械をも無限に超越し
  • 物理学の30年の停滞 - エヌ氏の成長・円錐

    夏至も過ぎ、梅雨らしい雨の続く時節になった。雨降りは内省を誘う。 「迷走する物理学」を書いたリー・スモーリンは私が最も愛好する物理学者である。 迷走する物理学 作者:リー スモーリン武田ランダムハウスジャパンAmazon こので、スモーリンは、物理学の五大問題が三十年前と全く同じものである理由を説明する(理論素粒子物理学には、この30年にわたり、ノーベル賞が獲れると請合えるような成果がない)。最大の理由は、ストリング理論にあまりに多くの精鋭と資金を回してしまい、かつストリング理論が事実上、その五大問題に回答できなかったことにある。 五大問題とは以下だそうである。 (1)量子重力の問題。量子論と一般相対性理論を、自然の完成した理論であると言える一個の理論にまとめること (2)量子力学の基礎に関わる問題。量子力学の基礎にある問題を、この理論をそのまま解釈するか、あるいは意味をなす新しい理論を

    物理学の30年の停滞 - エヌ氏の成長・円錐
    ita-wasa
    ita-wasa 2008/09/16
    量子重力の分野では、もっとすごいことになっている、 「最近は、量子重力の研究をしている者はたいていが、因果性こそが根本だと−したがって、空間の概念が消えた水準でも意味をなすと−信じている。量子重力への
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