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ブックマーク / d.hatena.ne.jp/FUKAMACHI (14)

  • 原発の街を歩く・福井県 - 深町秋生の序二段日記

    翌日は美浜町の原発(敦賀市の隣)ともんじゅへ行った。 朝は敦賀駅の立ちそば屋。そばやうどん以外にも、きしめんがある。もうここは西日なんだなと実感。地元の人々の言葉も関西弁だ。なにか買うと「おおきに」と言われる。 昨日は敦賀半島の右側を進んだが、今日は敦賀半島の左側を行った。若狭湾のリアス式な浜辺は、津波に襲われた岩手県の沿岸とよく似ている。 濃厚なマリンブルーは、まるで南の島の浜辺のような色彩。文字通り「美浜」なのだと。美浜原発と目と鼻の先にある水晶浜の砂浜が美しい。RCサクセションの「サマータイム・ブルース」は、ここをモデルにしている……と、ウィキペディアに書いてあった。だから当かどうかは知らない。 原発は美浜駅から車で30分進んだところにある。3つの原子炉があり、ここも1号機は大阪万博の時期に合わせて作られたため、老朽化が心配されている。「みなさまと歩み続けて40年」だ。 美浜原

    原発の街を歩く・福井県 - 深町秋生の序二段日記
    itotto
    itotto 2011/04/10
    海鮮アトムのネーミングセンスはすごい...。
  • 震災後の仙台を歩く - 深町秋生の序二段日記

    仙台のワッシュ君(id:washburn1975)に会ってきた。 「高速道路も通ったし、ガスコンロか灯油を持ってこうか?」と言ったら、「電気も水道も復旧したし、うちは灯油を使ってないんですけど、とりあえず映画秘宝読みたいです」 という答えが返ってきたので、今月の秘宝やマンガを持って仙台に行ってきた。 仙台空港近くを通る仙台東部道路を通った。仙台平野の沿岸部を走る高速道路だが、巨大津波がこの道路にまで届いたらしく、道路周辺の田んぼや家は泥と瓦礫と化していた。東部道路自体も、あちこちに凸凹ができている。 ワッシュ君が「あの道路周辺はこの世の地獄です」と言ったが、当に地獄だった。田んぼにはひっくり返った車や漁船、ねじれた自販機が転がり、油にまみれた粘つく泥が瓦礫と一緒にすべてを埋めつくしていた。 名取インターチェンジ周辺は瓦礫と泥の山に埋もれていた。それでもETCを出ると「割引1000円」とい

    震災後の仙台を歩く - 深町秋生の序二段日記
  • 今もこれからも、すてきないい町 - 深町秋生の序二段日記

    三陸の旅を終えて以来、虚脱状態が続いている。 山形が停電から復旧し、テレビやネットで情報を追い続けていたが、この世のものとは思えない津波の映像に震え、ぶらぶら歩いていた釜石の商店街が波に呑みこまれ、あとはもうひたすら恐ろしかった。 地震当日の午前中は、宮城県松島のカフェで原稿を書いていた。午後に山形で用があり、久々に帰郷したところで地震に遭った。その用事がなければ、「いいところだな」と、太平洋岸の町をうろついていたと思う。 最近は、ずっと旅をしていた。 三陸をうろつく前の週は、福島の郡山やいわき市に。海を見ていると、原稿執筆のモチベーションが維持できるという理由で、今年の冬は沖縄や福島、仙台、三陸をぶらつきながら、わりとストイックに原稿に向かっていた。旅をしながら、同時にカンヅメでもあったのだ。 プライベートな空間では原稿がまったく書けないので(個室に入るとロクなことをしない)、家には帰ら

    今もこれからも、すてきないい町 - 深町秋生の序二段日記
    itotto
    itotto 2011/03/16
    風化させない、忘れないように努力することも大事な支援。
  • 2011年03月11日のツイート - 深町秋生の序二段日記

    itotto
    itotto 2011/03/11
    ご無事でなによりです
  • 2011年02月19日のツイート - 深町秋生の序二段日記

  • 石原慎太郎の目指すもの「嫌悪の狙撃者」 - 深町秋生の序二段日記

    とある仕事で、話題の人物・石原都知事のを読み返していた。 石原慎太郎の小説は、肌にあうものが少なく、代表作のひとつ「太陽の季節」も、「どうです! 若者らしいでしょう!」という押しつけがましさが嫌だった。 もっとも昔の青春小説なのだから、そう感じるのもしょうがないけれど、「太陽の季節」に限らず、まず既成モラルへの挑戦というテーマうんぬんの前に、ヨット、ボクシング、モーターボート、ナイトクラブ、親分の息子とつるんで豪遊とか、体育会系で友人自慢な感じが鼻持ちならず、なにかといえば金持ち大学生であったりとか、職業が医者という設定なども気にわなかった。「ヨットなんか知らねえよ、タコ!」というか。 もうひとつの代表作・長編「化石の森」にしても、長すぎて読めなかったが、とにかくドストエフスキーがやりたかったんだろうなあと思った覚えがある。 そんなわけで合わない作品が多いけれど、数年に一度は読み返して

    石原慎太郎の目指すもの「嫌悪の狙撃者」 - 深町秋生の序二段日記
    itotto
    itotto 2010/12/14
    読んでみたくなった
  • 全国のボンクラども! 劇場につどえ!「第9地区」 - 深町秋生の序二段日記

    とにかく「第9地区」はすばらしい。すばらしかったですよ!! オールタイムベスト級の大傑作だ。映画の話である。 去年の破壊しまくり映画エヴァンゲリヲン破」も男の子度数が異様に高かったけれど、「第9地区」もまた男の子の欲望をパンパンにつめこみすぎて、そのまま爆発してしまったような血と殺戮の夢工場であった。三角マークがまぶしい昔の東映暴力映画のように埃っぽく、石井聰亙監督や深作欣二監督作品のような「お前ら全員敵だ!」という追いつめられた男の悲壮なギラギラ感、それにマッドマックス風のアナーキーな世界観とパワードスーツ。すき焼きとステーキとうな重がいっぺんに押し寄せるような映画だった。 南アフリカのヨハネスブルグ上空に超巨大な宇宙船が不時着。「すわ、何事」と人間たちは驚くが、船のなかにいるのは栄養失調に陥った使いっぱしりのエイリアンだけ。頭のいい上層部はみんな死に絶えてしまって、粗野で即物的な奴隷

    全国のボンクラども! 劇場につどえ!「第9地区」 - 深町秋生の序二段日記
    itotto
    itotto 2010/04/13
    ボンクラ28号、今日観に行ってきます
  • その常識はいかがなものかと思うのは私だけ? - 深町秋生の序二段日記

    だいぶ前になるが、ブログ界で女性の自衛に関する議論がヒートアップしたときがあった。 曽野綾子氏の産経新聞オピニオンの欄で「女性は夜出歩くときは用心せい」と書いたやつ。いろんなエントリを読んだのだが、ひとつ「おや?」と思う文章があった。 http://biglizards.net/strawberryblog/archives/2009/12/post_972.html(In the Strawberry Field:エントリー “遅ればせながら、曾野綾子さんの「用心すること」エッセーについて”) コンサバな内容うんぬんについての話ではなく、文章そのもののスタイルに引っ掛かりを覚えた。覚えたというよりある意味ほれぼれしたというか。 早々に「左翼のフェミニスト」とレッテルを貼り、「おれは議論なんかするつもりはなく、ただカラオケがしたいんだ」という意思表示が示される。ご人も「議論の余地はない」

    その常識はいかがなものかと思うのは私だけ? - 深町秋生の序二段日記
  • 個人的××映画「シャーロック・ホームズ」 - 深町秋生のベテラン日記

    昨日、公開ほやほやの「シャーロック・ホームズ」を見た。ネタバレあります。 いやあ……ひどかったねえ。 今年の個人的ワースト3位くらいに入るだろうか。ただ私の基準は、期待を裏切られた数値のでかさを反映したものであって、去年の「20世紀少年」や「ROOKIES」のような地雷映画とはまた違う領域にあるとご理解願えればと思う。きっとおもしろかったと思う人もいたのではないかと。なにせお金はかかっていたし、俳優も豪華。アクションも派手。主演は、去年「トロピックサンダー」の黒人役で笑わせてくれたロバート・ダウニー・ジュニア。ワトソン役はジュード・ロウ。 写真や予告で見せるダウニー・ジュニアのまるでドラゴン(と書いてブルース・リーと読む)のように鍛え上げられた肉体にハアハアしていただけれど……ちなみにおすぎがこの映画を高く評価していたらしいが……それでいざ見てみるとがっくりきてしまった。 新しいホームズ物

    個人的××映画「シャーロック・ホームズ」 - 深町秋生のベテラン日記
  • 一億総ヤクザ - 深町秋生の序二段日記

    うつくづくなんというかアナーキストでノーフューチャーな気分だ。安全ピンをシャツや耳にいっぱい刺して、発煙筒をもくもくと焚きながら街を練り歩きたい。アンチクライスト。ロンドンコーリング。女王陛下。 朝青龍の引退に続き、スノボ選手の服装問題(べつに問題でもなんでもないことを、さも問題であるかのように扱う世の中がすくいがたい病気だと思う)などを見ると、怒る前におそろしくなってくる。 この恐怖感はべつに今に始まったことじゃなく、成人式に参加した数万人のうちに含まれるごくごくわずかなお調子者のために社会面を数段ぶち抜きで報じた新聞(私の故郷の地元紙は社会面の3分の2ぐらい使って、酔っぱらってガラスを割ったバカに筆誅をくわえていた。社説もばっちり説教モード。新成人を祝福するどころか、みんな憎悪しているのがよくわかった)や、豊田商事会長刺殺事件やロス疑惑や松サリン事件を経てもまるで変わることのないメ

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  • ショッピングセンターの衰退と変化 - 深町秋生の序二段日記

    http://nicovip2ch.blog44.fc2.com/blog-entry-1268.html(ジャパネットのいつもの人が子供誘拐するとどうなるの? ニコニコVIP2ch) ははは。「脅迫状は、今朝の新聞折込でご覧ください!」か。腹かかえてしまったこのネタ話。 さてそんなジャパネットたかたの業績はこの不況下でも右肩上がりだという。そういえばテレビのCMもやたらと通販の類が多くなった。 http://newsweekjapan.jp/column/machiyama/2010/01/post-104.php(ポンティアック、タワレコ、MDディスク......2000年代に消えたもの やじうまUSAウォッチ ニューズウィーク日版) 町山さんのコラムでびっくりしたのは、CDチェーンだけでなくDVDレンタルのショップまで、オンライン配信や宅配型レンタルに押されてどんどん閉店していると

    ショッピングセンターの衰退と変化 - 深町秋生の序二段日記
    itotto
    itotto 2010/01/21
    七日町あたりは大きなお店はなくなったけど活気がなくなったわけではないのがすごくいい/ 地方の生き残る形としてはいい方向性なんじゃないかな
  • 古典名作をあなたの街へ。伊藤聡「生きる技術は名作に学べ」 - 深町秋生の序二段日記

    http://d.hatena.ne.jp/zoot32/ さてナイスガイブロガー空中キャンプさんの著作「生きる技術は名作に学べ」がついに登場。 と同時に読破した。送ってくれてありがとう。ブログと同じく軽妙かつポップな文章のおかげであっという間に読み終わってしまった。やはりブログで膨大な量のテキストを書いているだけあって、初めてのとは思えないこの読みやすさは特筆に値する。 カミュの「異邦人」、ヘッセの「車輪の下で」、トゥルゲーネフの「初恋」、アンネ・フランク「アンネの日記」、ヘミングウェイ「老人と海」、スタンダールの「赤と黒」、トーマス・マンの「魔の山」などがセレクトされている。内容は敷居の高そうな西洋古典名作10作を、空中キャンプ流にその内容をきわめてわかりやすく紹介。その名作に秘められたエッセンスをおもしろく読者に提示するというスタイル。読んだことのない作品があっても、「あー、そうい

    itotto
    itotto 2010/01/13
    改めて読むのが楽しみになりました。本は既に注文済みなので19日が今から楽しみ!!
  • はしゃがない。民主党がやるべきこと。 - 深町秋生の序二段日記

    さてそんなわけで政権交代が成立したにもかかわらず、「まあこんなもんでしょ」とNOWの旗揚げ戦を終えたケンドー・ナガサキみたいな冷めた感想ばかり目につく衆院選である。 今日から民主党にとっては地獄の日々が続くだろう。マッチポンプというやつで、しばらくはご祝儀相場で、メディアも国民もちょっとはちやほやしてくれるかもしれないが、たぶんあっという間に人気が冷えていくのではないかと思う。民主党のファンがいるのではなく、日中が一時的な嫌自民流に染まっただけということを考えると。 主義主張がちがいすぎる烏合の衆、官僚をきっとコントロールできない、とにかく勝ちすぎ、とすでに不安に包まれているが、まずやるべきことは「はしゃがない」ということに尽きるのではないかと思った。 今にして思えば郵政選挙で自民党が勝利したその時点で、今回の自民党大敗の序曲がもう鳴り響いていた。もっと大きな視点で見ると、あれが「終わり

  • 深町秋生の序二段日記

    東京の人口が未だに増え続けているという。もうすぐ1300万人を突破するとか。 仕事を追い求めて地方の人間がぞくぞくと集まっているのであろう。しかしそれだけではなく、リタイヤした高齢者もけっこう東京に向かっているのではないかと思う。仕事ほしさだけで人は上京するわけではないようだ。 先日、TBS系の深夜ドキュメント番組「ドキュメント・ナウ」を見た。この番組はわりと好感が持てて、大衆の現状というものを過剰に(古舘の過剰に深刻ぶった面にはうんざり)伝えることがない。テンポよく淡白にやるから鼻につかない。 先日は札幌における高齢者の集団生活の姿を追っていた。さまざまな理由で田舎で暮らせなくなった高齢者らが、札幌の元学生寮に集まって、スタッフとともに共同で生活するというもの。半介護施設といった感じだろうか。若者の減少によって空いた都会の学生寮に、地方で住めなくなった老人が集まるという姿が大変おもしろ

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