強豪校が思い切って採用し、なおかつ全国大会でも一定の成績を収めたことには価値がある。何より「オフの効果」に着目し始めたのは、選手を指導する観点からだけではなかったという。学校で2つの主任とクラス担任を務めている大森コーチ自身が、部活動の指導との両立を健全に行うためでもあった。近年は、指導者による暴力問題が取り沙汰されている一方で、指導者が休めない、手当が少ないといった顧問の負担増も問題視されている。 もともと、強化を重視する学校以外では、指導者による情熱頼みで成り立ってきた背景があるが、近年は理不尽に指導方針を批判したり、圧力をかけたりする保護者、いわゆる“モンスターペアレンツ”の問題も増加。教員にとって部活動の指導が大きな負担となるケースが少なくなく、部活動のあり方を見直す必要性が叫ばれている。大森コーチは「しんどい思いをされている指導者が多いと思うんですけど、休んだらいいんですよ。休み