日常のある一コマを例に取ります。自分が鍵を見つけられないのは運が悪いせいだけれど、妻に同じことが起きるのは彼女がそそっかしいからだ、と思う。つまり、世の中のさまざまな現象を観察しつつ、「自分に起こる悪いことは不運からきたもの」で、「相手に対してはその人の性格が起こしたものだと思い込む自分」には、心理学的なマジックが起きていることを認識するのです。 あなたの周りには「うっかりさん」がいますか? でも、もしかしたらそれは、あなたがその人の置かれた状況を見ていないせいなのかもしれません。もしくは、ビジネスの場で「あいつは仕事ができない」と思った時、同様に「根本的な帰属の誤り」が働いている可能性がある、ということです。 Why I am always unlucky but you are always careless | BBC Thorin Klosowski(原文/訳:山内純子)